2021年3月24日
こんにちは、軽井沢風越学園です。
3月19日(金)に2020年度の「おわりの日」を迎えました。
最後の一週間、ホームのメンバーでの過ごし方はさまざまでした。
田んぼやスノーパークに出かけたり、2つのホーム合同で学校に泊まったり、
料理をしたり、川探検に出かけたり。
子どもたちにとっては、どんな1年だったかな。一人ずつ聞いてみたい気分です。
スタッフ同士でどんな1年だったかのやりとりを交わしつつ、
来年度のことを考える春休みを過ごしています。
かぜのーと 第47号(2021年03月24日発行)
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【1】「仲間と一緒だから、もっとよい景色をみられるんだ。」馬野 友之
【2】「『出会う』から『自分らしく』へ 〜表現プロジェクト〜。」石山 れいか
【3】「6歳、卒園前の日々。」本城 慎之介
【4】「オンライン参観をのぞいてみた」赤木 和重(神戸大学)
【5】 「風越で子ども達と向き合い続けた今の私が考える
『提案のカタチ』」百瀬 彩香
【6】「『つくるを支える』をつくるということ」茂木 輝之
【7】 今月のWebかぜのーと更新情報
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【1】 だんだん風越「仲間と一緒だから、もっとよい景色をみられるんだ。」
馬野 友之
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異年齢で構成されるホーム。オンラインではじまって、おわりの日にホームを解散するまで、僕たちホーム「き」スタッフ(根岸・馬野・インターンの高田)は、「ホームって一体何なんだ?」ということを、日々考え続けてきたように思う。
正直にいえば、楽しいことばかりではなくて、複数のスタッフでホームを持つという初めての経験の中で悩んだり苦しんだりしたこともあった。でも、今では、この3人とホーム「き」の子どもたちと一緒に1年間をつくってきて、本当に良かったと思っている。
そして、僕たちがホーム「き」の子どもたちと過ごす日々の中で、感じたことや考えてきたことは、きっと来年度以降のホームを考える上でも大事なことだと思う。
「ホーム」って何なのだろう?という問いを、子どもたちと一緒に探究したこの1年を、第3回のホームプロジェクトや子どもたちの声から振り返ってみたい。
続きはこちら >> https://kazakoshi.ed.jp/kazenote/dandan/16623/
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【2】だんだん風越 「「出会う」から「自分らしく」へ 〜表現プロジェクト〜。」
石山 れいか
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6月からはじめた、後期の表現プロジェクト。「つくる・描く」「音楽」「スポーツ」それぞれの世界に出会った1〜3ターム。技能を身につけることが目的ではなく、子どもたちが自分の世界を広げたり、探究のきっかけをつかんだりする場になることを願って活動してきた。
本年度最後の4ターム。自分らしく思い切り表現してほしいと願って、表現プロジェクトのかたちをかえた。3ターム目までは「つくる・描く」「音楽」「スポーツ」の全てをラーニンググループごとに経験してが、4ターム目はやりたいことを自分で選び3〜7年生までが混ざり合い、そのチームごとに表現の内容を決めることにした。本来、表現の方法は、教科で切り分けることはできない。子どもたちが教科の枠を超えてプロジェクトとして取り組むことは昨年度から願っていた姿でもあった。
ひっきー・こぐまと相談し、アウトプットの大枠は「つくる・描く」「奏でる」「踊る」「演じる」の4つに定め、全体を貫くテーマを「いい感じ」とした。「いい感じ」をどう扱うか、どんな「いい感じ」なのは各グループに任せることにした。
子どもたちがやりたいことを十分に広げることができるように、外部の人にも協力してもらうことにした。「つくる・描く」は書家のさおりさん、「奏でる」は作曲家の平間さん、「踊る」はダンサーの山崎さん、「演じる」は演出家のまんぼさん。専門家の皆さんとのコラボレーションが楽しみだ。
続きはこちら >> https://kazakoshi.ed.jp/kazenote/now/16658/
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【3】風越のいま「6歳、卒園前の日々。」本城 慎之介
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2月4日の夕方、何か下心がありそうな表情でユーミン(臼田)がやってきた。
「しんさん、明日の9時からって時間ありますか?」
「え?なに企んでるの?」
「明日、年長児に卒園まであと何日の集まりやるんで、その進行をお願いしまっす!」
「前日の夕方にそれ頼んでくる…。カレンダーとかつくっていい?」
「おねがいしまっす!」
ということで、卒園までの6歳の活動に巻き込まれたのだった。
うれしい。
__(本城) この6歳の活動って名前あるんだっけ?
(ユーミン)今日(3月3日)ちょうど決まって、「かぜロケット6号」。
__ その「かぜロケット6号」のはじまりから、話を聞きたいんだけど。
え、はじまり?はじまりはそれこそしんさんとやった2月5日の「あとなんにち?カレンダー」の集まりですよ。
続きはこちら >> https://kazakoshi.ed.jp/kazenote/now/16692/
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【4】第5回「風越の教室に入ってみた -オンライン参観をのぞいてみた- 」
赤木 和重(神戸大学)
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こんにちは、神戸大学の赤木和重です。
2月末まで,関西地方でも緊急事態宣言が出されていたこともあり,風越学園への訪問は難しい状況が続いていました。そのこともあって,風越学園の事務局からお誘いいただき,2月2日の「保護者対象のオンライン参観」に参加する機会をいただきました。すでに子どもを通わせている保護者のかた,および,来年度から子どもを通わせる保護者を対象に,ZOOM経由のオンラインで参観するというものです。オンラインって,こういうときとても便利ですね。
当初は,保護者のかたが,どのように風越学園を見られているのかに関心がありました。実際,新年度から子どもが入学する親御さんは,「(授業開始の)チャイムがならない」ことに驚かれていました。私にとっては当たり前になってしまったことが実は当たり前ではなかったことに改めて気づき,私としても新鮮でした。改めて風越の特徴をとらえるきっかけをいただきました。
ただ,オンライン参観に参加するにつれ,ほかのことにも気づきました。それは,「オンライン参観」という形式の面白さです。ここでいう「オンライン参観」とは,定点カメラで授業の様子を見るようなものではありません。そうではなく,校長の岩瀬直樹さんが,スマホをもって,校舎をぐるぐるしながら,実況中継してくださるというものです。これがとても興味深いのです!
続きはこちら >> https://kazakoshi.ed.jp/kazenote/akagi_report/16652/
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【5】風越のいま「風越で子ども達と向き合い続けた今の私が考える「提案のカタチ」」
百瀬 彩香
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「提案の仕方って色々あるよね」ー 放課後になるといつも、こぐまさんとその日の出来事について振り返ったり、子どもとの関わり方について話す。
インターンも終わりに近づいてきたある日の放課後、私はこぐまさんと子どもへの提案の仕方について話した。話していく中で提案の仕方は1つでないこと、そして自分の求めるカタチが見えてきたけれど、振り返ってみると風越に来た頃は今の考えには至ってなかった。
風越に来た頃は、そもそも提案の仕方の違いなんてわからなかった。ラボのスタッフであるこぐまさんの考えを知っておきたいなって思って「こどもと関わる上で大切にしていることって何ですか?」って聞いた時に「子どものやりたいことをよく見極めて、必要であれば提案してあげるっていう関わり方が大切だなって思って、そうしているよ。」と返ってきた答えも、この時は「ほうほう、提案すればいいんだな。」くらいにしか思っていなかった。
あるとき、ひとりの男の子が看板を作っていた。話を聞いてみると、矢印を描きたいとのこと。でも、きれいに描けないみたい。そこで私が提案したのがマスキングテープ。「こうやって貼ってから塗ってはがすと…ほら!」そうやって見せると、その子は目をキラキラさせて「僕もやりたい!」と言ってきた。「良い提案したなあ。」その時の私と言えば、良いものを提案できた、とすごく良い気分だった。
その日の放課後。こぐまさんにそのエピソードを話すと「それは本当にその子のやりたいことだったのかな?」と言われた。「えええ…。」その時の私はちょっとショックを受けていた。
でも、家にかえってしばらく考える。「その子のやりたいことってなんだったんだろう?」そう考えてみると、その子のやりたいことはたしかに「きれいに描く」ということではあったけど、それは別に私が提案したまっすぐな線とは違うように思えてきた。あの子の為を思って提案したつもりが、「私」の提案になっていた。私が舵をきっていた。
私が提案について考え始めたのはこの時から。毎日向き合ってきたことで、少しずつだけど、「提案」についての自分の考えが構築されてきた。
続きはこちら >> https://kazakoshi.ed.jp/kazenote/now/16587/
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【6】だんだん風越「「つくるを支える」をつくるということ。」
茂木 輝之
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「ねえ、もぎーは、どのホームなの?」
時々子どもから尋ねられることがあります。
確かに決まったホームを担当している訳ではなく、前期・後期にも流動的に関わっているので、一体何者なのか不思議に感じる子どもがいるのも当然のことかもしれません。正直なところ、自分自身でも「風越での僕の役割って何だろう?」と自問しながらの1年間でもありました。
あえてひと言で説明するならば「リエゾンセンターのウェルネスという位置付けで、心と身体に関するサポートを主な内容として携わっている」と言ったところでしょうか(うーん、やっぱりひと言で表現するのは難しい!)。
ただ「ウェルネス」とひと言で言っても、保育から学びの支援、安全対策まで、つくるを支えるための幅広い内容が含まれています。普段は子どもたちの活動やスタッフの実践の裏方的な動きが多いので、周りからはなかなか見えにくい部分であるかもしれません。
そこで今回はウェルネスとしての「安全・安心な場づくり」という観点から、風越での安全をつくりだす試みに焦点を当てて述べていきます。そのことによって、プロジェクトや土台の学びとはまた異なった角度から風越についてお伝えできればと思います。
続きはこちら >> https://kazakoshi.ed.jp/kazenote/dandan/16492/
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【7】今月のWebかぜのーと更新情報
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「子どもの世界が拡がる仕掛け」岡部 哲
>> https://kazakoshi.ed.jp/kazenote/now/16190/
「第7回、第8回かざこしミーティング〜自分たちのことは自分たちで話し合って決める〜」片岡 利允
>> https://kazakoshi.ed.jp/kazenote/dandan/16230/
「カレー屋への道」石山 れいか
>> https://kazakoshi.ed.jp/kazenote/dandan/16527/
「算数・数学チーム(後期)で挑戦してきたこと」依田 真紀
>> https://kazakoshi.ed.jp/kazenote/now/16555/
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(あとがき)
2021年度のはじまりの日は、4月6日を予定しています。
去年は新型コロナウイルスの影響で翌週に延期し、全員で集まることはせず、
ひと家族ごとにスタッフが出会って教科書などを手渡す形式をとり、
オンライン期間に入ったのでした。
今年は、在校生と一緒にどんなふうに新入園・新入学の仲間を迎えるか考え中です。
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発行元 学校法人軽井沢風越学園
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