2023年7月31日
こんにちは、軽井沢風越学園です。
7月28日から夏休みが始まりました。
それまでの約2週間がとても目まぐるしく・・・。子どもも大人も一緒に、だだっと駆け抜けたところです。
春から夏にかけて、どんなことが生まれつくられたのか、何を意図して、あるいは意図せずにどんなことが起きたか。
ふりかえって次をつくるための夏休みにしたいです。
ただいまスタッフの採用を行っています。義務教育学校、幼稚園、リソースセンターのスタッフは本日20時が応募〆切、ライブラリースタッフは8/20(木)が応募〆切です。
かぜのーと 第75号(2023年07月31日発行)
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【1】『庭と森の中でうまれるストーリー、のらねこぐんだん』坂巻 愛子
【2】『アシナガバチはどんな存在?』本城 慎之介
【3】『「そつたん」報告 その1』 甲斐 利恵子
【4】『風越の空間と意欲の関係は…?』澤田 英輔
【5】『子どもが自由になる環境の設定と大人の関わりとは?』岡部 哲
【6】 軽井沢風越ラーニングセンター・今月のかるせんのーと
【7】 8/20(木)応募〆切/司書業務を担うスタッフ(有期契約職員)募集
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【1】# 幼稚園
『庭と森の中でうまれるストーリー、のらねこぐんだん』坂巻 愛子
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4月から新たに3名の新入生を迎えてスタートした年中チームの”のらねこぐんだん”。この3ヶ月あまりの間にも様々なストーリーが生まれた。それは風越学園での12年の学びの場のスタートのほんのひとコマではあるが、庭と森の中で生まれた一人ひとりの歩みに思いを馳せ、そのかけがえのない日々をかぜのーとに少しだけ記しておきたいと思う。
朝と帰りに行っているのらねこぐんだんの集いの様子はというと、春は、誰かがどこかで遊んでいるということが毎日起きていて、全員が集まるということは稀であった。そんな遊びに没頭している姿や友だちへの関心の高まりに感嘆する面もあるけれど、集いにも出てほしいなという気持ちもあって声をかけると、「今、はじめたばっかなの!」と煙たがられた。
5月のある日には、帰りの集いが始まっている中、エイタとトイとソナタがまだグラウンドのトイレ近くにしゃがみこんでいた。近づいてみると、弾んだ声でやり取りしながら一つの鍋を囲んで何かつくっているみたい。「何作っているの?」と聞くと、「チョコレートだよ。葉っぱ入れたの、おいし〜よ〜。食べる?」と。
その弾んだ声から、あー、この3人は帰りの時間ということは一旦置いて、そこにお鍋とお玉があったから作りたくなって今、その楽しいことを満喫しているんだということがわかった。
続きはこちら >> https://kazakoshi.ed.jp/kazenote/now/30716/
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【2】# この地とつながる
『アシナガバチはどんな存在?』本城 慎之介
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5月中旬、学園の入口近くに置いてある屋台型掲示板の屋根裏にアシナガバチが巣をつくりはじめた。
毎朝、たくさんの子どもや保護者が通る場所だ。その巣の下に、「アシナガバチが すをつくっています。しずかにみまもってくださいね。」と呼びかけが掲示された。
その日から、そっと近づき巣を見る子どもの姿、おそるおそる腰をかがめて巣を見る大人の姿が見られるようになった。7月19日現在、女王蜂と数匹の働き蜂は、ゆっくりと巣をつくり続けている。
続きはこちら >> https://kazakoshi.ed.jp/kazenote/liv/30677/
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【3】# 9年生
『「そつたん」報告 その1』 甲斐 利恵子
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2023年度第一回目の「そつたん(卒業探究)」キックオフは5月18日(木)。4月からずっと考えてきたはずなのに気持ちが定まらない。「そつたん」って一体何だ。「そつたん」にとって大事なことは何だ。「そつたん」を阻むものは何だ。「そつたん」の落とし穴は何だ。次から次へと湧いてくる問いをうっとうしく思いながらも、いや、そこでしょ!という声、そこを考え抜いてから始まるでしょ!という声が自分の中から聞こえてくる。
子どもたちの大切な一年間をどうしたら豊かで幸せな時間にできるのか。そんなに身構えることもあるまいという気もする。いや、身構えているのではない。ほんとにそういう時間が持てたらいいねという穏やかな気持ちのようでもある。スタッフ一人が動いたところで大きく貢献できるとも思われない。だけどね、一所懸命やりなよ、やれることをさ。
こんなにも揺れているのに5月18日は近づいてくる。そのために準備したこと。それは、昨年度第一期生が書いた「そつたんの振り返り」を真剣に読むこと。どんな言葉で子どもたちは「そつたん」を語っているかということ。
昨年度、一人一人がそつたんの時間を取れたのは実質3ヶ月ほどだった。にもかかわらず、第一期生たちは心を込めて強い言葉で語っていた。読み直しながら子どもたちの率直な思いから今年度の「そつたん」を始めようと思った。目の前にいない卒業生たちとの対話が子どもたちの心を動かすに違いないと思った。本気になり始めている9年生の思いを後押ししてくれるのは、あの素晴らしい卒業式を創り上げた卒業生たちの言葉。そう思うと、いっぺんに定まらぬ気持ちが消えていった。子どもたちの振り返りのダイジェスト版を作って、今年度のキックオフに臨むことにした。
続きはこちら >> https://kazakoshi.ed.jp/kazenote/now/30681/
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【4】# 学びのかたちをつくる会
『風越の空間と意欲の関係は…?』澤田 英輔
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5月26日(金)- 27日(土)に「学びのかたちをつくる会 Vol.1『まわる・まざる・まなぶ』」が開かれた。
僕も2日目の分科会「遊環構造のある教育空間に込められた願いと大人に必要なかまえとは?」にスピーカーの一人として出て、この校舎の設計者でもある仙田満さん(環境デザイン研究所)、風越にたびたび足を運んでくださる研究者の赤木和重さん(神戸大学大学院)とお話させてもらった。
「遊環構造」を持つ風越学園の校舎に対する僕の基本的スタンスは、すでに以前かぜのーとに書いていあって、僕の考える風越の校舎の特徴は、今読み直しても基本的にはここに書いた通りである。
簡単に要約すると、以下のようになる。
風越の遊環構造デザインは、「回遊性」を柱とし、そのコンセプトは、「歩いていて楽しい町」「歩きたくなる町」である。
だから、風越の校舎の中で子どもたちが走りたくなる、動き回りたくなるのは、校舎の環境に誘発された当然のことである。
そうした校舎の特徴が最も良い形で表れるのは、「私をつくる時間」(2023年度からは「マイプロジェクト」)である。
一方、集中してコツコツと積み上げるのが必要な「土台の学び」(の少なくとも国語)の学習には、向かない面があり、そこをどうするかは授業担当者としての課題だと感じる。
続きはこちら >> https://kazakoshi.ed.jp/kazenote/dandan/30756/
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【5】# 学びのかたちをつくる会
『子どもが自由になる環境の設定と大人の関わりとは?』岡部 哲
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5月27日、軽井沢風越学園にて、学びのかたちをつくる会が開催された。この会は学園の校舎を設計された仙田満さんを始め、校舎の環境からどのように学びのかたちをつくるかということを、参加者と一緒に考えるイベントである。この中で、岡部が関わった分科会「子どもが自由になる環境の設定と大人の関わりとは?」について報告させていただきたい。
このテーマで扱う、「自由」は勝手にどうぞ、という自由ではない。自分のしたいことをすることができる。「自由に生きる力」、という意味での自由である。設計者として仙田さんは、遊環構造という観点を軸に校舎自体の環境を含め設計しておられるが、この分科会ではさらに小さな教室や空間の環境を扱った。同時に本会は校舎の設計に重きを置いた会ではあるが、設計・建築、教育、その他、とさまざまな分野からの参加者が集まっていることを踏まえ、この分科会では校舎の環境だけでなく、大人の関わりについても扱うことにした。
初めに進行役の校長の岩瀬より、「子どもが自由になる」すなわち、自由に生きる力を身につけながら学校で過ごす、というのは子どもがどういう状態の時なのか、風越では「子どもが自由になる」ような関わりをしようとスタッフで話し合っていること、参加者もそれを考え続けて欲しいということが伝えられた。
続きはこちら >> https://kazakoshi.ed.jp/kazenote/dandan/30766/
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【6】軽井沢風越ラーニングセンター・今月のかるせんのーと
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『教師自らが探究する”ミニテーマプロジェクト”』堀内 健
風越の子どもたちの学びの時間には、主に「土台の学び」と「テーマプロジェクト」と「マイプロジェクト」の時間があります。「土台の学び」は、教科の学習を主とした学びです。「テーマプロジェクト」は、教師(以下スタッフ)が設計したプロジェクト(探究活動)を子どもと一緒に探究していく学びです。「マイプロジェクト(以下”マイプロ”)」とは、子どもの「〜したい!」という想いから始まる子ども中心のプロジェクトです。これらの学びの時間が一週間の中に位置づいています。
特に”マイプロ”は、水曜日の午前(9時から12時)の全てがその時間となるため、子どもたちは自分の「〜したい!」をたっぷり楽しむ事ができます。子どもたちが「〜したい!」を実現するために、スタッフは伴走者として子どもの願いに寄り添ってサポートしています。
このような学びを子どもたちが進めるとき、スタッフはどう伴走したらいいのでしょうか?一人ひとりが違う”マイプロ”をしているとき、どのような声がけをしたり、どのような関わりをしたり、何を準備したりすることで、よりその子どものやりたいプロジェクトを広げたり、深めたりすることができるのでしょうか。今私達(ほりけん&おかつ(竹内))が参加している「学習者中心の学びのための教師教育プログラム」の中の一つに、”ミニテーマプロジェクト”があります。
続きはこちら >> https://kazakoshi.ed.jp/kazenote/klc/30450/
その他のかるせんのーと記事はこちら>>
『幼稚園で過ごす1週間』中川 綾
>> https://kazakoshi.ed.jp/kazenote/klc/30431/
『余白を残すドキュメンテーションと共同リフレクション』 竹内 克紘
>> https://kazakoshi.ed.jp/kazenote/klc/30438/
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【7】8/20(木)応募〆切/司書業務を担うスタッフ(有期契約職員)募集
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このたび、ライブラリーで私たちとともに働いていただくスタッフ(学校司書職員)を募集します。 産休育休予定のスタッフがおり、今回は次年度末までの有期契約職員の募集になります。
私たちは、ライブラリーは学校の心臓と考えています。絶え間なく鼓動し子どもたちとスタッフ、そして保護者とメディアをつなぎます。子どもたちの土台となる教科の学び、テーマプロジェクト、個人の探究活動を力強くサポートします。また、スタッフが毎日子どもたちに届ける本のニーズを知り、授業をつくるために必要な資料を充実させることで、スタッフが学び続けるための環境を整えます。
ライブラリーのスタッフは、誰より学び続ける存在でありたい。幼稚園から中学生までの子どものこと、あそびや教科の学びのこと、子どもたちの学校でのくらしをまるっと理解すること。そうして、はじめて子どもたちやスタッフと資料を結びつけることができると考えています。人を知り、資料を知り、風越学園から生まれる教育の可能性を信じて、子どもの姿を見つめることからいっしょにはじめましょう。
>> https://kazakoshi.ed.jp/news/recruit/30735/
応募にあたって、こちらの記事も参考にどうぞ。
「ライブラリーの本に想いをのせて」
>> https://kazakoshi.ed.jp/kazenote/dandan/30197/
「風越学園のはたらくを知るー「協働する」と「らしさ」」
>> https://kazakoshi.ed.jp/kazenote/now/30568/
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(あとがき)
夏休み初日は、開校以来はじめてスタッフと保護者・子どもがまざった約200名での野外パーティー。
風越学園への愛を叫びたい人はいませんかというロックな保護者の呼びかけに、今年入学した7年生が「毎日学校に来るのが楽しみで、夏休みなんていらない。幸せ!」と叫ぶのを聞いて、思わずぐっときた宴の時間でした。
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発行元 学校法人軽井沢風越学園
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