2021年10月26日

第54号(2021年10月26日発行)

2021年10月26日

こんにちは、軽井沢風越学園です。

先週から、ぐっと冷え込みが増した軽井沢。浅間山にはうっすらと冠雪がありました。新型コロナウイルス感染防止のために実施していた色んな「分ける」を見直し始めています。

明日はアドベンチャープログラムの一環で7,8年生の希望者が浅間山(前掛山)登山へ。標高2524メートル・6時間50分(予定)の行程、どんなことが起きるでしょう。

かぜのーと 第54号(2021年10月26日発行)
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【1】『風越の修学旅行ってこんな感じ?』井上 太智
【2】『なんだか慣れてきちゃった』本城 慎之介
【3】『一緒に問いと歩く -第2回-』馬野 友之
【4】『「友だちが増えた」の裏側にあった暮らし』勝山 翔太
【5】『【第8回】ゴム銃バンバンフェスティバル〜風越学園の「語られかた」を考える』赤木 和重
【6】『キュレーション企画』本間 勇輝 / 坂口 惣一
【7】 ライブラリーで司書業務を担うスタッフ(有期契約職員)を募集します
【8】 11/3(火)第3期「風越コラボ」プレイベントを実施します
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【1】風越のいま 
  『風越の修学旅行ってこんな感じ?』井上 太智
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7年生キヨの呼びかけで集まった12人(7・8年生)と、大鹿村フィールドワークへ。
当初は日帰りで計画していたものの、案内人の赤井さんから、せっかくのフィールドワーク、一泊二日でたっぷり学んでみてはとの提案を受け、思い切って宿泊学習を計画することになった。

そんな大鹿村フィールドワークでみんなは何を持ち帰っただろう?みんなと過ごして感じたことを僕なりに言葉にして残しておきたくなったので、書いてみようと思う。楽しかったねといって時間とともに流れてしまうのが少しもったいない、そしてちょっとさみしい気持ちもするのでね。

そんなことを感じていたのかーと僕の気持ちを知ってもらえると嬉しい。参加してくれた人は、自分は何を感じていただろう?と問いかけながら読んでくれれば何かしら再発見があるかも?そして、今回は参加しなかった人にも、今回の旅の魅力をお裾分けしたい。

それでは大鹿村フィールドワークの振り返り、出発進行ーーー!

続きはこちら >> https://kazakoshi.ed.jp/kazenote/now/20162/

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【2】風越のいま 『なんだか慣れてきちゃった』本城 慎之介
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第28週。朝、ヒカリちゃんが歩いていく後ろ姿を見つめるタクロウさんとおしゃべり。

「”幼稚園、なんだか慣れてきちゃった。幼稚園、楽しくなってきちゃった。”って、昨日の夕方、急に言い出したんですよ。もうびっくりしちゃって…。」 そう話す声がスキップするように弾んでいる。

年少で入園して一年半。
登園して、ご両親から離れられず、離れられても固い表情でジーっとしていて。そのうち、そうっと動き、ちょっと関わったり。そんな時間を積み重ねてきて、本当にちょっとずつ彼女の中で満たされていくものがあったんだろう。そしてこの日、本人の中で充分になったんだな。

ヒカリちゃんには一年半、必要だった。
じっくり、たっぷり、ゆったり。

記事はこちら >> https://kazakoshi.ed.jp/kazenote/now/20046/

今月公開した、他の300文字作文記事
・「虹と焼き芋」 >> https://kazakoshi.ed.jp/kazenote/now/19976/
・「加減」 >> https://kazakoshi.ed.jp/kazenote/now/20177/

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【3】風越のいま 『一緒に問いと歩く -第2回-』馬野 友之
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1回めの往復書簡のやりとりをしたあと、僕(うまっち)は、ざっきー(山崎)の問いや仕事のことをなんとなく意識のどこかで気になりながら風越での日々を過ごしていました。

夏休みを明けて、新型コロナウイルス感染対策の各ラーニング・グループ(以下、LG)の活動エリアが区切られました。これにより、LG同士の関わりの頻度は減りました。スタッフも関わる子どもが限られるなど、人の動きにさまざまな影響を与えました。特に異学年のプロジェクトを行うことが難しい状況となりました。

この狭まった活動エリアで、子どもたちと一緒に過ごすということは、今まで風越ではあまりやったことのないことでした。せっかくのこういう機会なので、どんなことが起こるのか?ここで起こったことを、どう活かして次につなげられそうなのかを考えながら過ごしていました。

そうした中、1回目から期間はあいているのだけれども、そんなに離れていないような感覚を持ちながら、お互いの問いに再会しました。

続きはこちら >> https://kazakoshi.ed.jp/kazenote/now/20154/

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【4】風越のいま『「友だちが増えた」の裏側にあった暮らし』勝山 翔太
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「友だちが増えた!」
これは先日の面談のカンファレンスで子どもから出た言葉だ。

この言葉も嬉しいが、そのベースに自分(たち)でつくる暮らしがあり、その中で共に生きる仲間に出会い、友だちと呼べる存在が増え、暮らしの中にどこか心地よさを感じている姿があることがなにより嬉しかった。

前提として伝えておくと、僕は今年度をやってみたかったことからはじめることができている。それは1,2年生とも暮らしを一緒につくること。

幼児教育の現場にいた頃は「これからこの子たちはどんな暮らしをしていくんだろう」なんて気になりながら小学生になる子どもたちを見送ってたけれど、風越学園では1年生はもちろん中学生まで自分次第でずっと関わっていくことができる。昨年度、年長児に主に関わっていたこともあり、この子たちが1年生になった時、どんな暮らしをつくっていくと幸せなのだろうか…と考えたことが、はじまりだった。

続きはこちら >> https://kazakoshi.ed.jp/kazenote/now/20187/

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【5】風越の教室に入ってみた
  『【第8回】ゴム銃バンバンフェスティバル〜風越学園の「語られかた」を考える』 赤木 和重
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アウトプットデーの記事の続きとなります。前回は,「探究活動は,子どもと大人の関係性をフラットにする」的な内容を書きました。真理を追究する場では,人はみな平等になるよなー,いいなーと実感する時間・空間を過ごすことができました。

参考 >> https://kazakoshi.ed.jp/kazenote/akagi_report/19166/

さて,今日は,角度を変えた記事になります。注目するのは「ゴム銃バンバフェスティバル」。「ゴム銃バンバンフェスティバル」とは,子どもたちが銃をつくり,写真のように,ゴムを弾にしたうえで,的あてを楽しむというプロジェクト活動です。当日の朝,私がプログラム表をスタッフからいただいたところから,時系列に沿って書いていきます。いただいたプログラム表は,以下の写真のように,A4で1枚,裏表のものでした。
プログラム表を見ると,午前のプログラム(表面)には「土」とか「生命」といったテーマが並んでいます。そして,裏面には午後のプログラム内容が,開催場所とともにかわいらしく書かれています。

「SDGsプロジェクト」や,「てつがく対話」といった社会派的な内容から,「ジャグリングクラブ発表」「ダンス発表」など体育会系の内容まで様々です。ただ,正直に申しますと,私が一番目をひかれたのは,「14:00~ ゴム銃バンバンフェスティバル」でした。そう,ゴム銃! 小学生のころ,割り箸で銃らしきものを作って遊びましたよね! どうやったら,ゴム銃の威力が増すか,日夜,改造と研究を繰り返した読者も多いことでしょう。

続きはこちら >> https://kazakoshi.ed.jp/kazenote/akagi_report/20208/

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【6】だんだん風越 『キュレーション企画』本間 勇輝 / 坂口 惣一
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設立準備期間〜現在まで、300記事以上を公開してきた「かぜのーと」。軽井沢風越学園の“いま”をなるべく正直に、スタッフや子どもたちが書き綴ってきました。

改めて、この積み重なってきた風越の道のり(記事)を届けることはできないかと考え、今までの記事を新たな視点でまとめる「キュレーション企画」を始めてみることにしました。

保護者、子ども、スタッフ、地域の方々…その人ならではの視点で切り取ったかぜのーとをお届けしていきます。
・第一回「かぜのーとのdigり方」本間 勇輝
>> https://kazakoshi.ed.jp/kazenote/dandan/19867/

・第二回「子どもの変化、大人の変化」坂口 惣一
>> https://kazakoshi.ed.jp/kazenote/dandan/19970/

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【7】ライブラリーで司書業務を担うスタッフ(有期契約職員)を募集します
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司書教諭の大作光子です。このたび、ライブラリーで私たちとともに働いていただくスタッフ(有期契約職員・2022年1月もしくは4月から参画可能な方)を募集することになりました。

私たちは、ライブラリーは学校の心臓と考えています。絶え間なく鼓動し子どもたちとスタッフ、そして保護者とメディアをつなぎます。子どもたちの土台となる教科の学び、テーマプロジェクト、個人の探究活動を力強くサポートします。また、スタッフが毎日子どもたちに届ける本のニーズを知り、授業をつくるために必要な資料を充実させることで、スタッフが学び続けるための環境を整えます。

ライブラリーのスタッフは、誰より学び続ける存在でありたい。幼稚園から中学生までの子どものこと、遊びや教科の学びのこと、子どもたちの学校での暮らしをまるっと理解すること。そうして、はじめて子どもたちやスタッフと資料を結びつけることができると考えています。人を知り、資料を知り、風越学園から生まれる教育の可能性を信じて、子どもの姿をみつめることからいっしょにはじめましょう。応募締め切りは、11月30日(火)17時です。

詳細はこちら >> https://kazakoshi.ed.jp/news/recruit/20135/

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【8】11/3(火)第3期「風越コラボ」プレイベントを実施します
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「幸せな子ども時代を過ごしてほしい」これが、私たちの学校づくりの根っこにある願いです。そしてそれは、学校の中に閉じられたものではなく、地域や社会へと広がっていくものだと思っています。その実現に向けて「幸せな子ども時代」を願う大人が集い、それぞれの学校・地域・社会のなかで今取り組んでいる実践の場の変化に挑戦していく刺激とエネルギーを交換し合う場を開きます。

「風越コラボ」は、【一人ひとりが「自由だ、幸せだ」という実感を持つ社会のために、どんな学校や教育がありえるのか、多様な人たちが集まって試行錯誤しながら実験し、それぞれの現場で実践していく場(Collaboration × Laboratory)】です。

第3期「風越コラボ」はこれまでから形式を変え、風越学園のスタッフが多様な人たちと探究してみたい問いをもとに、6つのゼミを開講する予定です。まずは、11月3日(水・祝)に、オンラインでそれぞれのゼミで探究してみたい「問い」についてお話します。ご興味のある問いの時間帯だけでも、もちろん全時間帯の参加も可能です。大人も学び続ける文化を育くむコミュニティの仲間をお待ちしています。

詳細はこちら >> https://kazakoshi.ed.jp/news/event/19696/

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(あとがき)

子どもたちに配られた浅間山登山の「しおり」には、目的の一つめに「できることをやるのではなく、ちょっとがんばればできそうなことに、自分の可能性を信じて挑戦する」と書いています。どれくらいのスピードで、どこまで目指すかは子どもたちが自分で目標を選び進みます。道の先がわからない状況の中で目標を設定するにあたり、自分を信じられるかどうか。目標と自分の体力の葛藤、挑戦するからこそ出会える未知なるもの…。続きは後日、記事でご紹介します。

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発行元 学校法人軽井沢風越学園
ホームページ https://kazakoshi.ed.jp
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