2023年9月20日
こんにちは、軽井沢風越学園です。
明日9月21日(木)〜23日(土)まで来年度入園・入学の出願を受け付けています。
詳細は、募集要項ページをご確認ください。
>> https://kazakoshi.ed.jp/campus/guide2024/
出願にあたって、なるべくすべてのかぜのーとの記事を読んでいただくように「出願の流れ」でお伝えしていますが、読み進めていくうえでのいくつかの入り口をご紹介します。
「かぜのーと」のページにある「検索」からキーワードだけでなく、カテゴリやタグでも記事を検索できます。
その中の「出願前おすすめ記事」タグでは、まずは読んでいただきたい土台となる記事を選んでいます。
>> https://kazakoshi.ed.jp/kazenote-tag/guide/
(でも、やっぱりなるべく全部読んでいただきたいです…!)
かぜのーと 第77号(2023年09月20日発行)
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【1】『繋いできた手を離した先で。』末永 真琳
【2】『サンちゃんとすうがく』佐々木 陽平
【3】『迂回したから開けた世界』井手 祐子
【4】『風越学園のはたらくを知るー「問いを立てる」と「学ぶ」』 かぜのーと編集部
【5】『内科検診は自分で自分を見つめる時間』澤 智子(ほっちのロッヂ)
【6】『いのちのつながりづくりプロジェクト レポート 2 ー水のしくみをつくる』遠藤 綾
【7】 団体および個人向けの視察研修受け入れのご案内
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【1】# 幼稚園
『繋いできた手を離した先で。』末永 真琳
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年中チームのらねこぐんだんは夏休み前、瞬間を生きる姿から、一人ひとりの心地よい繋がり方で一緒に暮らすチームの人たちやこの環境と繋がる姿が生まれていた。(あいこさんのかぜのーとより)
そして、約一ヶ月の夏休みが明け、8月22日にはじまりの日をむかえた。
久しぶりの幼稚園、おうちの人と繋いできた手が離せず、目に涙をためている子が何人かいた。私が「おはよう!」と声を掛けると、子どもたちはお母さんの後ろに隠れたり、「ばいばいしたくない」と言ったりする。もちろん毎日違う理由がそれぞれの子にあるのかもしれないし、離れられる日もあるけれど、私は父や母と離れがたそうな子のそばへ行き、握る手をほどきながらその子の言葉のように「行ってきます!」と言う日々がしばらく続いた。
ある時、みほさん(年少スタッフ)に「こんなに泣くのはどうしてだろうね、子どもの頃どうだった?」と問いかけてもらった。私はとっさに「お母さんのこと大好きすぎて泣いてました。」と答えた。お家という「安心の場所」の中にしばらくいたわけだから、そこから切り離される不安や恐怖は大きいだろうと想像した。そしてそこから一歩外へ出て頑張るしかない子どもたちの姿に私は心の中で「大丈夫、大丈夫。」と言うことしかできなかった。
8月後半は、目の前の子どもたちの姿から、夏休み前にじんわりと子どもたちの中に育まれていたこの場所への繋がりやコミュニティーへの安心感がなんだか薄れてしまったような気がして、これから子どもたちは何を見つけ、何と繋がろうとするのだろうかと子どもたちにとっての「安心」は何か考えていた。
そして、始まりの日から約3週間経ったある日のはなし。
続きはこちら >> https://kazakoshi.ed.jp/kazenote/now/31387/
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【2】# 数学
『サンちゃんとすうがく』佐々木 陽平
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「数学の時間」に夢中になっている子どもたちが確かにいる。何がそうさせているのか知りたくて、今日はその中の一人、7年生のサンちゃんに話を聞いてみることにした。
陽平:
サンちゃんって、数学の時間外にも夢中になって数学に取り組む姿がよく見られるなと思っていて。今日はそんなサンちゃんに数学や数学の時間についてちょっと聞いてみたいなって思って声をかけました。よろしくお願いします。
サンちゃん:
よろしくお願いします。
陽平:
サンちゃんって、そもそも小学生の頃から算数は好きだったの?
サンちゃん:
私、前の小学校で1年生の頃は学校に行けてたけど、2・3年生のときは不登校気味で。だから、勉強なんか全然してなかった。そうすると、基礎ができていないから何をしたらいいかどんどんわかんなくなって楽しくないし、すごく算数が嫌いだった。
陽平:
算数、嫌いだったんだ。
サンちゃん:
「あなたの答えは間違ってる」って算数で言われまくってきたから、算数は正解があるけど、私はその正解にはなれないとも思ってたし、ずっと不正解だった。
4年生のときに風越に来てからも、テストではひどい点数だったんだよ。でも、5年生のときに1年生から4年生までの復習ができたことで、6年生のときにしんでぃから挑戦状としてもらった方程式の課題が解けて、初めてそこで理解できた感じ。
その後に、「中学校ではどんなことを数学でやるんだろう?」と思ってYoutubeで調べ始めて、みんなより先にできていると思ってたのに、中学校の数学が始まったらそんなの使わなかった。
続きはこちら >> https://kazakoshi.ed.jp/kazenote/now/31352/
書き手の佐々木陽平が講師を務める実践ラボの参加者も募集中です。
>> https://kazakoshi.ed.jp/klc/labo/
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【3】# 5,6年アドベンチャー
『迂回したから開けた世界』井手 祐子
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今年度リニューアルしたアドベンチャープログラム。
昨年の単発でプログラムを選ぶスタイルから、登山・クライミング・トレイルハイク・ブッシュクラフトから一つ選び、同じアドベンチャーを、同じメンバーで3回積み重ねるスタイルにした。PDCA(Plan-Do-Check-Action)のサイクルを子どもたち自身が回し、自分たちの成長に合わせて、チャレンジの度合いを高めていくことを大切にしている。
リニューアルを機に、プログラムの一つ(登山)を担当するようになった今年4月。
「子どもたち自身がPDCAを回すプログラム」という部分は、真っ白な状態で手渡された。登山を通して子どもたちと共有したいことは何か、どんな経験を重ねられると良いか、ぐるぐる考えた。
子どもたちに手渡すところ、手渡さないところ。子どもたちの今の経験値でチャレンジできるところ、今はまだチャレンジが難しいところ。登山におけるリスクを洗い出して、子どもたち自身がチャレンジするというアドベンチャーの本質に何度も立ち戻って考えた。伴走してくれているガイドや、一緒に登山を担当するあすこま、ようへい、りんちゃんに想いを聞いてもらい、子ども一人一人の現在地を想像しながら。
そして、
第一回(5月):山と仲間と出会い、地形・地層・動植物などいろいろな視点を持って歩く。
第二回(7月):自分たちで選んだルートを、仲間と共に歩く。
第三回:自分たちでチャレンジしたいことを見つけ、自分たちの登山をデザインする。
という構成にすることにした。
続きはこちら >> https://kazakoshi.ed.jp/kazenote/now/31402/
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【4】# 採用説明会
『風越学園のはたらくを知るー「問いを立てる」と「学ぶ」』 かぜのーと編集部
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本城:
まず、今日の子どものとっておきのエピソードをそれぞれ1つずつ教えてください。
林:
1つと言われたけど、2つ短めに紹介してもいいですか。1つめは、1年生が学園から徒歩20〜30分の川へ遊びに行ったときのこと。水の中を歩いたり腰まで水につかったり、ぷかぷか浮いて川に流されたりしていたんですけど、今年入学したある子が、最後すごく目をキラキラさせながら「僕、この川大好き〜!」って言いながら川から出てきて、すごくいい顔をしていたのが印象に残っています。
もう1つは、川に行く途中に寄った公園での話です。風越では、遊具がある公園に行くのは珍しいので、みんなはしゃいで楽しそうに過ごしていたんですけど、滑り台っていろいろ起きるじゃないですか。
本城:
うん、起きますね。
林:
みなさんご想像の通り、逆走する子が現れたり、ちょっと怪我しそうなことが起こり始めて。でも、私が「怪我するからやめよう」って言ったらここで終わっちゃうし、なんかちょっと違うなぁと思って。どこで声をかけようか、または声をかけないままでいこうか、と考えながら彼らを見ていました。最終的には、「たぶん、このままやるとケガ人が出るよ」と声をかけたんですけど、家に帰ってからも、あれで良かったのかなぁとずっと考えています。
本城:
あやさんはどうですか?
遠藤:
今日誕生日の子がいたので、木のケーキをつどいの場所に置いていたんですね。そうしたら、子どもたちは前回の誕生日のお祝いの経験から、一人ひとり近くにあるレンゲやツユクサを摘んできて、そのケーキに少しずつ飾り付けをしていくんです。何も言わず、きれいだなぁと思うお花を摘んで友だちのために飾るということを3歳児がすごく自然にできていて。友だちとの関係性の中で子どもたちが育っているなぁというのを感じました。
さらに続きがあります。風が吹いてきてマッチの火をなかなかつけられないでいると、「風さん止まれー!」って一人の男の子が言いだしたら、他の子も「風さん止まれー!」と。そんなことをしている間に、ある子がさっきまで座っていた席に他の子が座っちゃったということも同時に起きて、座られてしまった子が、自分が座っていたのに、どうしよう、伝えようかなぁと迷っている姿がありました。その子は座っちゃった子を覗き込むように見て目を合わせたんだけど、どうやら座っちゃった子は自分が席をとってしまったことに気づいてなさそう。結局、「その席、僕が座ってたよ」と伝える一歩は踏み出さなかったけど、昨日までだったら、そのまま何もせず別の席に座っていたんじゃないかな。その子の中でお友達への安心感とか、この場への信頼とか、そういうものが少しずつ変化しているなぁっていうことをその姿に感じました。
続きはこちら >> https://kazakoshi.ed.jp/kazenote/now/31178/
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【5】# ウェルネス
『内科検診は自分で自分を見つめる時間』澤 智子(ほっちのロッヂ)
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初めまして!澤智子と申します。ニックネームはともちゃんです。
私は、風越学園の真向かいにある、「診療所と大きな台所があるところ ほっちのロッヂ」で主に子どもたちに関わるスタッフとしてとして、年齢・障がいや医療的ケアの有無や程度を問わず、あらゆる子どもや若者たちと関わっています。
風越のみらいツクールがきっかけでほっちのロッヂに出会い、教育学部を卒業してからほっちのロッヂで働くことになりました。まさにみらいツクールで「みらいツクール」しちゃった一人です。
私は風越学園で毎年5月ごろに行われる内科検診に関わっています(編集部注:ほっちのロッヂのみなさんには、学校で実施する健康診断のうち内科検診をお願いしています)。
検診に関わり始めたころは正直何がなんだか訳が分かりませんでした。私が学校の検診で覚えていることは、検診を「受ける」ために並び、知らないドクターからお腹ポンポンされて、「元気?」と聞かれたぐらいです。風越の内科検診の時間をつくる一人になりながら、「これは普通のいわゆる健康診断ではない」ということだけは分かりました。そして「健康を診断する…『健康』ってなんだ?」と考え始めました。
続きはこちら >> https://kazakoshi.ed.jp/kazenote/insight/31492/
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【6】# 循環する環境づくり
『いのちのつながりづくりプロジェクト レポート 2 ー水のしくみをつくる』遠藤 綾
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森に囲まれた風越学園の環境を活かしていくことをねらいとして、水・土・エネルギーなどが循環する豊かな野外環境づくりを目指す「いのちのつながりづくりプロジェクト」は、プロジェクトパートナーに、パーマカルチャー・デザイナーの四井真治さんを招いて2022年春にスタートした。
6月に「この場の資源に出会う/グランドデザインを考える」をテーマにしたワークショップを開催し、プロジェクトの方向性が確認され(レポート1を参照ください)、翌7月から「水のしくみづくり」が動きはじめる。
8、9年生の数名が手作りした田んぼとその水を循環させる小川を年少から9年生までの子どもたちとスタッフ、保護者が集い、少しずつかたちにしてきた。全長約50メートル、幅1メートル程の小川の水を太陽光パネルとポンプを使って循環させている。6月に計画を構想し、7月に測量してルートを決め、その後は毎月1回程度のワークショップで子どもも保護者も一緒に芝生の土を掘り起こし、防水シートを敷いて、石を積むという作業を続け、11月にやっと水が流れるまでに至った。水を流して2日目にはアメンボが泳ぎはじめ、5日目にはカエルがやってきた。水辺ができたことによる変化がこんなにも早く訪れたことに、子どもも大人も驚いていた。その後、マイナス15度まで冷え込むこともある冬がやってくると、できたての小川はちいさなスケートリンクとなり、ごっこ遊びのための氷工場となった。そして春がやってきて、2023年5月にようやく校舎の屋根に降り注ぐ雨水をタンクに溜めて、その水を田んぼと小川に流すことができるようになったのだ。
続きはこちら>> https://kazakoshi.ed.jp/kazenote/dandan/31478/
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【7】 団体および個人向けの視察研修受け入れのご案内
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コロナ禍においても断続的に学校案内を実施し、そのあり方を探ってきましたが、単なる消費的な「見学」ではなく終日の「研修」として再開することにしました。特定の団体を対象にした【団体視察研修】と個人や小グループを対象にした【個人視察研修(教職員・学生)】の2種類を実施します。
2023年11月〜2024年2月まで全8回、いずれも10月2日(月)に申し込み受付を開始いたします。
詳細は、視察研修のページをご確認ください。
>> https://kazakoshi.ed.jp/visit/
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(あとがき)
昨年度開設した軽井沢風越ラーニングセンターのページを更新しました。
「子どももおとなもつくり手であること」、「おとなも学び続けること」の実現に向けて、スタッフ研修/実践ラボ・実践研究事業と自治体連携事業を行うことで、スクールベースの強みを生かした理論と実践を往還した大人の学びの可能性を追求していきます。
>> https://kazakoshi.ed.jp/klc/
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発行元 学校法人軽井沢風越学園
ホームページ https://kazakoshi.ed.jp
メールアドレス info@kazakoshi.jp
#配信停止については、ホームページのお問い合わせ(https://kazakoshi.ed.jp/contact/)
からお知らせください。