2022年9月22日

第65号(2022年9月22日発行)

2022年9月22日

こんにちは、軽井沢風越学園です。
台風が過ぎ、すっかり秋の空気になってきました。

本日9時から24日(土)15時まで23年度入園・入学の出願を受け付けています。
詳細は募集ページをご確認ください。
>> https://kazakoshi.ed.jp/campus/guide2023/

3回目となる幼稚園の開放日、次回10月14日(金)のお申し込みは、
9月23日(金)12時からです。お申し込みはpeatixでどうぞ。
>> https://peatix.com/event/3368309/view

10月13日(木)には「探究の学び」をテーマにオンライン授業見学を開催します。
「わたしをつくる時間」で個人や仲間と自分なりの探究を進めている
子どもたちの様子をご紹介します。
>> https://peatix.com/event/3340347/view

かぜのーと 第65号(2022年9月22日発行)
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【1】『森の人って?』井手 祐子
【2】『風越の個別支援の現在地』岩瀬 さやか
【3】『「つながり」を探究の後押しに -9年生「卒業探究」の今-』山田 雄司
【4】『矛盾の海を泳ぐ』久保 元城
【5】『子どもたち一人ひとりに大切にしている瞬間がある。』勝山 翔太
【6】『「発想」することは楽しい』片岡 利允
【7】 かぜのーと・おすすめ記事のご紹介
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【1】#森 
  『森の人って?』井手 祐子
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今年度、私は「森の人」になった。ウエルネス、ラボ、ライブラリー、森など、年少から9年生までの12年をつなぐ役割を担うリエゾンセンターの一人である。子どもたちが森や自然と出会い、好奇心の扉を開けて、興味関心の世界を広げる、そんな機会や場を演出していく役割なのかなと自分では解釈している。

幼稚園〜9年生まで、遊びや学びで野外に出かける際、一緒に森を歩いたり、こんな出会い方はどう?と提案したり。探検に出かけた子どもたちから話を聞いて、「それは◯◯だね」と疑問に答えてみたり、「なんでだろうね〜」と一緒に考えたり、「本で一緒に調べてみようか」と図鑑を開くことも。また、時には、保護者やスタッフ、研修にいらした方と森で過ごしている。手探りの日々だけれど、「今」というタイミングで動くことができ、子どもたちの興味があることに伴走しやすくなったと感じている。「ミツバチの巣を探しに行きたい」「冒険とは?というミニ探究の答えを探しに行きたい」「ヘビの餌になるカエルを捕りたい」「学校の敷地内に、アサマフウロの保全エリアを作りたい」など、子どもたちから生まれる“したい”に関わることができるようになった。

風越学園の敷地内には、校舎の4倍もの面積を誇る豊かな森が広がっている。そんな恵まれた環境がありながらも、朝校舎に登校すると、夕方下校するまで校舎の外に出てこない人ばかり。本当にもったいない!「森の人」としての最大のミッションは、子どもたちが気軽に森に出かけ、森の生き物や自然と向き合う環境を作っていくことだと思い、兎にも角にも、いろいろ仕掛けてみることに。

続きはこちら >> https://kazakoshi.ed.jp/kazenote/dandan/25731/

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【2】#ウェルネス
  『風越の個別支援の現在地』岩瀬 さやか
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風越学園には、現在ウェルネス・スタッフが4名います。はるちゃん、さあ、さや、もとき(5,6年ラーニンググループ(以下、LG)との兼務)です。ウェルネスでは、保健教育・教育相談・個別支援に関する仕事を主に担当しています。3歳から15歳の子どもの育ちについて、おむつはずしの話題から高校受験の合理的配慮のことまで、内容は多岐にわたっています。

風越学園では従来の学校で「特別支援教育」と呼ばれていることを「個別支援教育」として取り組んでいます。これまでの取り組みは、以下の記事もご確認ください。

参考記事:https://kazakoshi.ed.jp/kazenote/dandan/19610/

開校から2年たった子どもたちの様子を踏まえ、今年度5月から「風越の個別支援のこの先は?」を問いとして、15人のスタッフ有志とともに、ときに神戸大学の赤木和重先生も交えて一緒に考えてきました。

現時点での学園の個別支援教育について保護者のみなさんにもお伝えし、一緒に考えるきっかけにできればと思っています。

続きはこちら >> https://kazakoshi.ed.jp/kazenote/dandan/26120/
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【3】#9年生
『「つながり」を探究の後押しに -9年生「卒業探究」の今-』山田 雄司
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最近も、人生いい感じ。それはきっと、生後半年を越えた子どもがすくすく大きくなっているからだけじゃなく、9年生との「卒業探究(通称:そつたん)」が、さらにイキイキとし始めてきたからかな、とも思っている。もちろん、むずかしさもあるのだけど。
早いもので、9年生の卒業探究について、チームで支え合い、やりきって、自信を持つ ー9年生「卒業探究」キックオフーを6月下旬に公開してから、3ヶ月ほどが経った。貴重な最初の卒業探究、その記録を、また残しておきたい。未読の方は上の記事を読んでからお読みいただけたらうれしいです。

7月に入ってからは、技術科×「観察」や、音楽科×「書籍を用いた調査&音楽鑑賞」など、教科と探究スキルを絡めるワークショップを行なった。それと並行して、7/21(木)のアウトプットデイをどのような場にするか、ということも子どもたちと考えていった。

昨年度までは、テーマプロジェクトの区切りとして年5回設定されていたアウトプットデイだが、今年度は年2回。7月で何かが終わりになるわけではない卒業探究で何をするべきか。まずは子どもたちに、「アウトプットデイ、どんな場にしたい?どんな場にはしたくない?」と聞いてみた。

記事はこちら >> https://kazakoshi.ed.jp/kazenote/now/26126/

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【4】#アウトプットディ
『矛盾の海を泳ぐ』久保 元城
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風越学園に来て4ヶ月、7月にアウトプットデイがあった。
そこで驚愕したことがある。今回はそれを書き残しておきたい。

教室のドアに「2年ぶりオカデ、復活します!」という看板が出ていた。

「オカデ?何だろう。2年ぶりとは!?」興味が湧いて中に入ってみると、
20程度の教室の椅子はほぼ埋まっており、立ち見する人がいるほどだった。

そこには、大きな段ボールが一つあり、その周りに子どもたちが立って、何かを話している。どうやら、5・6年生(カナエ、タツ、メイ、ショウタ、ロイ、タイガ)の劇の発表のようだった。

だが、台本や道具の準備、練習もほとんどしていない様子で、セリフや動きがその場のアドリブに見える。しかし、ダンボールがバタバタと動き出したり、そこから手が出てきたりすると、会場からは、大きな笑いが。

劇が終わるとすぐに「ちょっと..うまくできなかったんで…あしたもう一回やります…!やる場所とかまだ決まってないけど….どっかで必ずやります!」と、観客に向かって叫ぶ主催者のカナエ。

会場からは、拍手と「来年も、ぜひやってよ!」という声。観ていた大人たちは、にこやかにその会場を後にした。

その後、これまでの準備のことや発表の感想が気になり、カナエに話を聞いた。
「アウトプットデイの1週間前にみんなと話して、やってみようかなって。もうオカデは、やめようかなとも思っていたけど、発表したら、またやりたくなった」と話していた。

オカデはカナエたちが3年生の時に「はらぺこあおむし」をモチーフに始まった創作劇らしい。

続きはこちら >> https://kazakoshi.ed.jp/kazenote/now/26143/

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【5】#スタッフインタビュー
  『子どもたち一人ひとりに大切にしている瞬間がある。』勝山 翔太
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毎日子どもたちと一緒に、遊び、つくり、踊る、勝山。時よりその姿は、わくわくしている子どものように見える。そんなりりーにこのスタッフインタビューでは、「どんな子どもだった?」という質問から話を聞いてみることにしました。(編集部 三輪)

いつも動きまわってて、やんちゃな子どもだったと思う。虫や土、泥が大好きで、卒園のアルバムに「ポケットにはいつもミミズとダンゴムシが入っています」って書かれてた(笑)。

僕が保育者になりたいと思ったのも、当時の担任の先生の影響が大きいんだよね。今でも覚えているのが、園のすぐ横に臥竜山っていう山があってよく遊びに行ってたんだけど、天気のいい日にふと空を見上げたら、葉っぱがゆらゆら揺れていて。葉っぱ同士が重なり合うと色が変わって、その黄緑と緑のグラデーションがすごくきれいでずーっと見ていたら、先生が隣りで「なんでだろうね」って一言だけ言ったんだよね。

そんなふうにいつも見守ってくれる人だったんだけど、先生がそこにただいてくれているだけで、自分を肯定してくれるような気持ちになってさ。

___ それで保育者になったんですね。

それが、保育科のある大学に進学したんだけど、いざ就活してみたら就職できなかったんだよね。その理由が、園に男性更衣室がないから。

記事はこちら >> https://kazakoshi.ed.jp/kazenote/staff_interview/26087/

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【6】#テーマプロジェクト
  『「発想」することは楽しい』片岡 利允
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今年度、「発見と表現」という大きなテーマでスタートした3,4年のテーマプロジェクト。4月は野外に出て歩き、何となく気になることを、あてもなく追い続けるということをしていた。

僕たちのグループでは、歩いて見つけた「発見」から、博物館をつくろうという「発想」が生まれ、博物館という形で発見を「表現」することになった。そうして博物館づくりがはじまっていったが、その後、5月には、一旦このグループは解散することになってしまった。

そしてまた、新たなグループ3,4年27名でプロジェクトをはじめることになった。そこでプロジェクトのテーマを考えるうえで、「テーマ」「子ども」「スタッフ」の3つを以下のような視点で捉えることにした。その結果、再び「博物館」をテーマにプロジェクトをしていくのがいいのではないか、と考えたのであった。

もともと「博物館」のアイデアは、あてもなく歩いた先に、思わぬ鹿の角の大発見をし、帰り道にグループの人たちとやり取りしたのがはじまりだった。これまでは「発見と表現」がテーマだったが、実は大事なことは、たくさんの小さな「発見」の感動から「発想」が生まれていくことにこそあるのではないか。そうして生まれた「発想」は「表現」したくてたまらなくなるのではないか。そんな直感があった。

さらに、神戸大学の赤木先生が、保護者に向けの学びの場でいわゆる「10歳の壁」をテーマに話をしてくださったときに、「9歳,10歳の時期には、9歳,10歳の時期でしか楽しめないことがある。それを存分に楽しめるといいですよね。」というようなことをおっしゃっていた。つまり、9歳,10歳の彼らにしか生みだせない発想があって、それを活かしたプロジェクトになっていくといいなと思った。

今回は、プロジェクトの全8週の様子から、彼ら彼女らからどのように「発想」が生まれ、それがどう活かされていったのかを感じ取ってもらえると嬉しい。

続きはこちら >> https://kazakoshi.ed.jp/kazenote/now/26157/

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【7】かぜのーと・おすすめ記事のご紹介
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出願にあたって、なるべくすべてのかぜのーとの記事を読んでいただくように「出願の流れ」でお伝えしていますが、読み進めていくうえでのいくつかの入り口をご紹介します。

「かぜのーと」のページにある「検索」からキーワードだけでなく、カテゴリやタグで記事を検索できること、ご存じでしたでしょうか。
その中の「出願前おすすめ記事」タグでは、まずは読んでいただきたい土台となる記事を選んでいます。
>> https://kazakoshi.ed.jp/kazenote-tag/guide/

夏に実施した学園説明会の感想には、実際に在籍している保護者の声も聞いてみたい、という希望がいくつか寄せられていました。

こちらの記事では、昨年度の学園説明会で保護者と8年生(当時)が「”「  」になる”ってどういうこと?」について話しています。
>> https://kazakoshi.ed.jp/kazenote/dandan/19676/

また、「キュレーション」というタグから在籍の保護者のみなさんが執筆した記事を
読むことができます。
>> https://kazakoshi.ed.jp/kazenote-tag/curation/

スタッフだけでなく、風越学園を訪ねた外部の方がどんなふうに捉えていらっしゃるかも参考になりそうです。
定期的にいらして変化を見届けてくださっている神戸大学 赤木さんによる「風越の教室に入ってみた」11の記事はこちらからどうぞ。
>> https://kazakoshi.ed.jp/kazenote/akagi_report/

また「風越 参観記」として、それぞれの視点でどんなふうに観たか綴ってくださってます。
>> https://kazakoshi.ed.jp/kazenote/insight/

最後に、私(編集部・辰巳)がこのタイミングで1つ選ぶならば。
とっても迷いましたが、昨年2月の井上の記事「ゆれるこころはそのままに」をお届けしたいです。
>> https://kazakoshi.ed.jp/kazenote/dandan/16092/

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(あとがき)

8月29日のオンライン授業見学でもご紹介した9年生のセルフディスカバリーの映像をかぜシネマにアップしました。4泊5日、日本海までの自転車旅のプロセスが約50分に凝縮されています。
>> https://vimeo.com/746026825

また臨時採用スタッフ・幼稚園スタッフに続き、2023年4月に参画可能な義務教育学校スタッフも募集中。
10月9日(日)応募締切です。
>> https://kazakoshi.ed.jp/news/recruit/26063/

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発行元 学校法人軽井沢風越学園
ホームページ https://kazakoshi.ed.jp
メールアドレス info@kazakoshi.jp
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