風越のいま 2023年10月24日

「  」になっていく。

本城 慎之介
投稿者 | 本城 慎之介

2023年10月24日

「やってみる」があちらこちらに。
その積み重ねが、「 」になっていくのだろう。

8年生の「みらいをつくる」の時間。
「みらいについて、いま思うこと」を一人ひとり語る。

「ベンキョウメンドクサイ」とシンノスケはぶっきらぼうに言い放ち、カタルタを1枚めくった。引いたカードは【でも】。

「【でも】、でもー、ん-、でも、虫に関する仕事にはつきたいんだよね…。はい、次の人!」

ずいぶんとちいさな、でもたしかな声だった。

カイコを愛でるシンノスケ


お昼ご飯を食べに外に出た。
「ここ空いてる?」と声をかけ、年長児のマキノの向かいに座る。

マキノとおしゃべりをしながら、お弁当を食べる。
「ねぇ、小学生になったらなにしたい?」

「あのね、マキノちゃん空が好きで、空を飛んでみたいと思ってるんだけど、 1年生になったら空飛ぶ実験したいの。そして空を飛びたいの。」

マキノの目は空を見ていた。

 

パラシュートをつくっているマキノ

#2023 #300文字作文

本城 慎之介

投稿者本城 慎之介

投稿者本城 慎之介

何をしているのか、何が起こっているのか、ぱっと見てもわからないような状況がどんどん生まれるといいなと思っています。いつもゆらいでいて、その上で地に足着いている。そんな軽井沢風越学園になっていけますように…。

詳しいプロフィールをみる

感想/お便りをどうぞ
いただいた感想は、書き手に届けます。