毎日うろうろ 2020年5月12日

分散登校、はじまりの日

岩瀬 直樹
投稿者 | 岩瀬 直樹

2020年5月12日

GWに、正確には4月頭からずっと検討に検討を重ねて、昨日から分散登校を開始しました。この状況の長期化を想定すると、感染リスクをゼロにするということを前提にしていては、臨時休業を継続するしか選択肢がなくなります。「幸せな子ども時代」を真ん中に据えた時に、ぼくらはどうすればよいのか。子どもの安全と両立させるためにどうすればよいのか。考えに考えてきました。現状認識、これからの見通しを検討した上で、これからの方針を決めました。
まずは週2回の分散登校。そして6月1日の開校を目指します。詳しい内容は先日お知らせに投稿しました。
そして昨日、分散登校がスタートしました。この状況ですから、登校を選ばない人、選べない人もいます。その判断を大切に、そしてすべての子の幸せのために、オンラインと校舎両方を大切にして日々をつくっていきます。

はじまりの日のような青空でのスタートでした。「ようやくですねー!』と保護者と声をかけあいながらお迎えしました。「ごりさーん!今日メガネは?」「久々だからかっこつけてコンタクトにしてみた」「その方が若いよ」「ありがとう」。朝からご機嫌です。
嬉しそうに集まってくる子どもたち。最初は泣いていた子も5分もするとすっかり泣き止んで遊びに没頭です。一緒に遊ぶのはうれしいうれしい。
午前中は前期(年少〜小2)のうち2つのホームの登校です。前期の子は気がつくとお互いが近くなってしまいます。人としてとても自然な振る舞い。「近づかない!」というのではなく、フィールドを変えながら、どうすれば自然と3密を避けることができるか、スタッフはその場で判断してどんどん動きます。

校庭に移動すると、自然に子ども同士の距離をあいていきます

広い校庭であちこちに散らばる子どもたち

その子の関心に応じた様々な環境をつくって、いろんな場で没頭できるよう工夫します

とはいっても、どうしても近くになってしまう。一緒に遊びたい。手を取り合いたい。ようやく集まって遊べる場が嬉しい子どもたちの欲求と、3密を大事にしなくてはいけない狭間でスタッフは葛藤。
好天のおかげで半日外でたっぷり遊べました。子どもたちの「もう終わり?」の声。明日も待ってるよ。
なんとか初日を終えた後、スタッフたちは一気に振り返りモードに。「今日は外でよかったけど、雨が降って室内になったらどうやって3密を防ごうか」「荷物置き場、もっと離そう。もっと少人数ごとに置けるようにしよう」「お絵かきも何テーブルも用意して、離れて活動できるように。」「テーブルすぐ作れるかな」考え尽くしたつもりだったけれど、やってみて、さらに何をすればよりよいか、何をさらに考えなくてはならないか。午前を終え午後はオンライン勤務になった前期スタッフの話し合いは2時間に及びました。環境構成で3密を防ぐ。前期は特にこれが重要そうです。
子どもたちの遊びや学びと安全の両立を考え試し、振り返りを積み重ねる1日でした。

昼に前期と後期のスタッフが入れ替わり、午後は後期(小3〜中1)の子どもたちのうち2つのホームが登校です。

オンラインで3週間余りを共にしたけれど、実際に会うのは初。なんだか緊張気味です…。スタッフも改まってしまい、つい全員を前に説明モード。初めて校舎で集まるのでいろいろ説明したくなっちゃう。
根岸は、終了後の振り返りで「あーなんであんな説明の場にしちゃったんだろう・・・」と後悔モード。その違和感が成長のポイント。対話して深めました。近くにいた羽田、馬野もその議論に参加。フィードバックに開かれ、そこから前に進もうとする感じが頼もしい。
後半、ライブラリーで本を選び始めたあたりから、子どもたちの様子がやわらかに。「なんの本借りたの?」「魔術学」「魔術!次来る時にはマスターしてるかも!」「木曜日が怖い!」借りた本を見合いながら自然に会話が起き始めました。そう、本来はおしゃべりが好きな子もいるはず。会える回数が少ない今だからこそ、余白のある自由な時間が大事そうです。借りた本を早速読み始める人も何人もいました。ブックボックスのおかげか本との距離が近い!いい時間でした。

帰り間近のプロジェクトの相談タイムでは、ピザプロジェクトに向けて打ち合わせが進んでいました。「たくさんできたらスタッフに売ろう」「くれないのか!」とぼくもうっかり参加。
「オンラインのいつもの感じ」というのも変なのですが、改めて直接会うって緊張するものなのですね。

登校したうれしさと改めて出会う緊張や気恥ずかしさが混ざった1日でした。まあ、まだ初日。じっくりゆったりたっぷりまざることを大切に。

担当ホームの登校を翌日に控える曳田、大越は、今日の様子を見た後、流れの作戦会議開始。同僚の実践を見ることで、それを鏡にして振り返り、考えることができます。軽井沢風越学園は、教室の仕切りが少ないオープンな校舎だからこそお互いを見て学び合いやすい。校舎をオープンにした理由の一つです。
さて明日はどんな1日になりますか。明日担当のスタッフは今日見て何を学び、どう工夫するでしょうか。今日のスタッフは、明日の様子を見て何を振り返り、次にどう活かしていくでしょうか。うまくいくことばかりではないのが現場。大切なことはそこから何を学ぶか。日々学び合い、問い直し、子どもと一緒につくっていくこと。今までのイメージを大人が手放すこと。振り返りこそが学びです。
今日登校した子どもたちは、お家でどんな話をしているんだろうなあ。
19000歩うろうろ。すっかり日焼けして顔が真っ赤。明日も楽しみ。

岩瀬 直樹

投稿者岩瀬 直樹

投稿者岩瀬 直樹

幸せな子ども時代を過ごせる新しい学校を創ります。私は公教育の可能性を信じています。子どもが持つ学ぶ力を信じています。教員の力を信じています。それらが最大限発揮される学校とはどのような形でしょうか。これまで学級で実践してきたことを出発点に、子どもも大人も「こんな学校に通いたい」「こんな学校を増やしたい!」とワクワクする学校を、一から創っていきます。

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