だんだん風越 2022年4月25日

2年目の終わり、第24回かざこしミーティング

片岡 利允
投稿者 | 片岡 利允

2022年4月25日

2022年3月17日。2021年度、最後のかざこしミーティング。前年度最後の第10回かざこしミーティングから1年。山も谷もありながらみんなで進んできたこの1年。1年の終わりの日の前日に、風越学園みんなの場であるかざこしミーティングは第24回目を迎えた。初年度とは違い、これまでの全12回の様子をこうして書くことができなかったので、せめて、最後の締めくくりの第24回については、書き残しておきたいと思う。

分科会ごとでのミーティング

朝、登校したら、3年生以上の人たちは、いつも通り、自分が参加するミーティングを決めて、分科会ごとに分かれて集まり、自分たちの手でよりより風越をつくっていくためのミーティングをはじめる。今日は年度最後なので、来年度への継続を確認する。

2021年度も、よりよい風越をつくっていくために、みんなで話したいことを出し合っては、分科会を開き、参加するミーティングを選んで、それぞれでたくさんのミーティングを重ねてきた。開校以来、このかざこしミーティングでは、「オープン・スペース・テクノロジー(OST)」という会議の手法をもとにしてミーティングを行ってきた。

引き続き来年度も続けて取り組みたいというプロジェクトが多々あって、一区切りはするものの、まだまだ続けていきたいという思いの持てるプロジェクトに関わっていることはいいことだなあと思う。最後は、3つの分科会ミーティングごとで集まり小さく共有タイム。お互いにフィードバックし合い、ひとまず今日のミーティングを終えた。

月に1度、全校がつどう「みんなのつどい」

その後、みんなが外に出てくると、年少〜2年生のみんなも集まり、「みんなのつどい」の時間。この1年で恒例になった、この時間は、何かみんなに言いたいことがある人がお立ち台にあがって、風越学園のみんなに伝える。月に一度、全校260人が集い、同じ声を聞く唯一の時間。普段は、バラバラに過ごしているからこそ、こうやって同じ場を共有することはとても重要だ。

ただ、これだけたくさんの人が集まると、ひとりの声に集中して耳を傾けることは難しい。毎度毎度ファシリテーターチームの人たちがあの手この手で注意を向けられるよう工夫するが、今日もざわざわとしたなかではじまっていった。

そこで、ゆっけ(井手)が「イスがあるといいかもね」と伝えにきてくれて、なんと、ちょうどタイミングよく、ある子の一声でみんなで「だるまさんがころんだ」をやることになった。

そして、みんなが場所を移動したすきに、後ろで退屈そうにしていたソウ、タクマ、シオンたちに椅子を運ぶようにお願いすると、ソウが乗り気になり、彼らはあーだこーだいいながら椅子を運びはじめる。それを見た周りの人たちもぞろぞろと運び出す幼稚園スタッフのてんてん(臼田)せん(奥野)たちも前に小さい椅子を並べ始めてくれ、一気に座席が完成。

すると、だるまさんがころんだからぞろぞろと戻ってきた200人以上の人たちが、なんのアナウンスもなくとも、次々にみんな座りだし、なんとなくぐっと前の方に意識が集まった。

こういうひと手間、ひと工夫が「みんながこの場のつくり手になる」ということにつながることもあるんだな。これだけたくさんの多様な人たちがつどって、みんなで場をつくるということは苦労の方が多いが、今日の場は、みんなでつくった手応えのある場だった。

最後は、今年度で風越を旅立つ人たちの声を一人ひとりみんなで聞いて、最後の時間を分かち合い、この時間を終えた。

1年の終わりに「みんなでえがく」をしたい

そのあとは、1年の最後の特別企画。全校「みんなでえがく」時間。こちらは、はじめ10名ほどの6~8年生のファシリテーターチームのミーティングで企画が立ち上がり、その後、シュウゴ(8年)とカズアキ(7年)が中心に、こぐま(岡部)にも協力してもらいながら、準備してきたとっておきの企画だ。

まずは、こぐまからの話。全校での「つくる・えがく」の時間のようだ。モデルとして、シュウゴとカズアキとこぐまとぼく(とっくん)の作品を紹介し、その後の活動の説明があって、それぞれ活動にうつっていった。

ひとり一枚、自分の好きな色や形や絵で紙を埋めていく。思い思いにえがきたいことをえがく。ラボやそうぞうのひろばを中心に、同じ空間に、全校が混ざり合う時間。年齢関係なくお互いのえがいていることや方法に刺激されて、熱量は高まっていく。意外に中学生たちが「もう一枚ちょうだい!」と2枚、3枚と次々に夢中になってえがく姿も。

ファシリテーターチームのカイト(8年)がそっと近くに来て、「あの図工室の感じ、嫌いじゃない。」とぼそり。幼児から中学生まで、同じ場でえがきたいようにえがき、互いに刺激しあい、熱を帯びていたあの空間、なんだかよかったな。意外にはじめて見る光景で、でも、自然な空気感だった。


事前に準備していた“「   」になる”と書かれた大きな紙に、えがいたものを貼っていく。みんなのえがいたものが、ひとつの大きな作品に。まるで、風越での一人ひとりの「つくる」が風越という大きな一つの学校「づくり」につながっていたように。まさに、かざこしミーティングはそんな場であり続けたいなと。

最後は集合写真。この1年ここにいるみんなでともにつくってきたことがこうして作品と写真というかたちで、ここに残せてよかったね。風越学園のみんな、1年間ありがとう。来年度もよろしく!

#2021 #かざこしミーティング #異年齢

片岡 利允

投稿者片岡 利允

投稿者片岡 利允

歩く、書く、話す、歌う、弾く、笑う、食べる、呑む、が好きな関西人です。感性・感覚・感情・直感・重視だけど、じっくりゆったりどっぷり考えることも好き。いい循環を生む触媒のような存在になりたい。風越のはじめの1年を終えた今、「ファシリテーション」「保育」「読み書き」あたりに関心があります。こう見えてまだ20代。シンガーソングライター。

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