2020年10月20日
2018年に第1期「風越コラボ」を開催しました。50名の仲間たちと、学校や学びを取り巻く一人ひとりの実践を共に吟味し、それぞれの実践の場の変化に取り組んだ豊かな時間でした。
「幸せな子ども時代を過ごしてほしい」これが、私たちの根っこにある願いです。そしてそれは、学校の中に閉じられたものではなく、地域や社会へと広がっていくものだと思っています。その実現に向けて「幸せな子ども時代」を願う大人が集い、それぞれの学校・地域・社会のなかで今取り組んでいる実践の場の変化に挑戦していく刺激とエネルギーを交換し合う場を開きます。
「風越コラボ」は、【一人ひとりが「自由だ、幸せだ」という実感を持つ社会のために、どんな学校や教育がありえるのか、多様な人たちが集まって試行錯誤しながら実験し、それぞれの現場で実践していく場(Collaboration Laboratory)】です。
第2期の「風越コラボ」では、4月の開校から7ヶ月間で試行錯誤してきた私たちの実践を、スタッフ一人ひとりの関心から切り取り、皆さんと分かち合うところから始めたいと思っています。
私たちの実践は試行錯誤の只中にあります。何かの形が見えてきたこともあれば、まだまだうまくいっていないこともあります。全4回を通じて、そのようなお互いの実践を持ち寄って鍛えあったり、仲間の探究したいテーマや問いについて考えを交わし合ったりすることで、自分自身と取り組む実践の場を共に探り、変化のきっかけをつくる場とします。
(10/25追記)
初回、風越学園スタッフから共有される実践には、例えば以下のようなものがあります。
▶︎テーマ「民主的な文化をつくる〜「かざこしミーティング」の実践を通して〜」
風越学園のカリキュラムの一つに、「かざこしミーティング」があります。これは、月に一度、子どもとスタッフみんなが集い、よりよい風越学園をつくっていくために対話をする場です。立ち上げからここまで、たくさんの試行錯誤を繰り返し、その形を変えてきました。まだまだ発展途上。これは、学校の中で民主的な文化をつくっていく挑戦です。そして、学校だけでなく、風越に関わる家庭や地域にも、その文化は広がっていくと考えています。学校はもちろんのこと、地域や社会でどのように民主的な文化をつくっていけばいいのか。それぞれの実践を持ち寄り、探究していきたいと思います。
参考記事:「かざこしミーティング」という「文化をつくる」ことへの挑戦
また、風越コラボで共有するテーマはまだ未定ですが、以下のようなそれぞれのスタッフが、それぞれの関心をもとに実践を重ねています。
▶︎異年齢でのあそび・学び:「半年がたった今と、これから」・「まぜるから分ける 分けるからまぜる」
▶︎評価のあり方:「その人らしさが、より浮き上がるように。」
▶︎子どもが自分の学びをつくる:「セルフビルドって?」
▶︎国語科カリキュラムの実践:「「自由と自由の相互承認」の感度を持った読み手・書き手になる。」
(追記ここまで)
対象:
参加費:60,000円(同じ組織やプロジェクト内での変革を促すために、チームでのご参加を歓迎します。同じ組織に所属する人や、同じ実践の場の変革に取り組む人同士の参加の場合、2人目以降は40,000円となります。以下の備考欄をご確認ください。)
定員:80名
申込期間:2020年10月20日(火)〜10月27日(火)20時まで。申し込み終了後、抽選にて参加者を決定し、11月6日(金)以降に結果をお知らせいたします。
申込方法:以下の申し込みフォームからお申し込みください。
日程と場所:
「風越学園の今」に出会う
風越学園のスタッフが、風越学園で起こっていることについて、一人ひとりが最も関心がある切り口で語ります。その関心と、参加者の関心をもとに探究のグループを立ち上げます。
一人ひとりの関心と実践の場を分かち合う
探究グループを中心に一人ひとりの背景と探究領域を分かち合い、自分自身と実践現場の変化に向けた挑戦に踏み出します。
私たちとその実践を鍛える専門知に触れる
参加者の探究領域や実践を広げ深める、専門家の知に触れ、新たな視点・視座で自身の実践を眺めます。
ゲスト)井庭 崇さん(慶應義塾大学総合政策学部教授)他複数名
実践・探究のアウトプット(仮)
現在、計画中ですが、今回の風越コラボの期間中で、それぞれに実践し探究してきたことの学びや発見を分かち合うような時間を設けたいと考えています。
備考:
人と出会うことさえためらってしまうような約半年間。待ちに待った時間を共に過ごし、学び合えること、楽しみにしています。