2020年12月24日

第44号(2020年12月24日発行)

2020年12月24日

こんにちは、軽井沢風越学園です。

今年度は、4人の学生インターンがスタッフとして参画しています。
今月のかぜのーとには、そのうち2人が初登場。
彼女たちのふりかえりを読んでフィードバックすることを通じて、岩瀬自身の気づきもたくさんあったとのこと。
そんな「ふりかえり(リフレクション)」についての岩瀬の共著が12月8日に出版されました。

>> 「読んでわかる! リフレクション」岩瀬直樹・中川綾(著)

かぜのーと 第44号(2020年12月24日発行)
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【1】「子どものことを子どもにきく。何度も何度もここに戻りたい。」
     岩瀬 直樹
【2】「『子どもを信じてほしい』ハルカ」かぜのーと編集部
【3】「自分でやってみる文化をつくる」岡部 哲
【4】「『つくる』は『決める』の足跡の先にある」寺中 祥吾
【5】「わたし自身もとことん楽しむ探究者でありたい」酒井 朝羽
【6】「『ふりかえり』をふりかえる」高田 ひなの
【7】「『Live Library』放課後を、本物との出会いに。」外崎 恵子
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【1】毎日うろうろ
  「子どものことを子どもにきく。何度も何度もここに戻りたい。」
    岩瀬 直樹
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開校して8ヶ月。通常登校が始まってから半年。子どもたちはどんな毎日を過ごしているのだろうか。校内をうろうろしながら、久々にミニインタビューをしてみた。朝オフィスを出たらアマネ(小2)に出会う。

〔岩瀬〕 アマネ、最近どんな感じ?

〔アマネ〕私はね、「ラボ」とか「読書家の時間」とかいろいろ楽しい!

〔岩瀬〕 何が楽しいの?

〔アマネ〕例えば、算数だったら詳しく教えてくれる人いるし、読書家だったら『おばけ図鑑のレストラン』が面白くて全部読んじゃった。ラボは、私はつくるのが大好きで、ピアスとかー、セメダインで固めてつくったりとかね。
今一番やりたいのは、コロナ終わったら、あ、私の夢はねyoutuberだったんだけど、今は、わたあめ機でわたあめを売ったりとかやりたいなー。今はつまんないことは1個もない!

〔岩瀬〕そういうと、自分のホームベースの方に駆けて行った。最近は「◯◯ベース作りプロジェクト」に没頭している姿をよくみるアマネ。転んだ人にさーっとかけよったり、幼児にもどんどん声かけたりと、頼もしいお姉さんだ。

続きはこちら >> https://kazakoshi.ed.jp/kazenote/gori/15008/

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【2】最近、どう?
  「『子どもを信じてほしい』ハルカ」かぜのーと編集部
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〔辰巳〕最近、どう?

〔ハルカ〕最近困っているっていうか感じてることを書き出して、ひっきー(曳田)やゴリさん(岩瀬)とかに伝えてみました。

〔辰巳〕なんで伝えようと思ったの?

〔ハルカ〕スタッフは子どもたちのことを信じてるって思ってるかもしれないけど、私はそう実感してなくて。今はスタッフが決めた狭い範囲の中で、本当にちょっとだけしか選べてない感じがあって、それが本当に窮屈だなぁって。スタッフがカリキュラムの枠をどんどん決めるんじゃなくて、私たちに託して、私たちをもっと信じてほしい。 たとえば、1ヶ月の間にこの基礎は学ばないといけないっていうことだけが提示されていて、その中で自分で時間割を決めて、困ったときだけスタッフに手助けしてもらう感じが良くて。わからない時に、スタッフに聞きにいきたい。 土台の学びとセルフビルドの時間(以下、セルフ)を分けずに、ほとんどセルフにして、テーマプロジェクト(以下、テーマ)もセルフにしてほしいんですよね。

続きはこちら >> https://kazakoshi.ed.jp/kazenote/sessions/15137/

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【3】だんだん風越「自分でやってみる文化をつくる」岡部 哲
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軽井沢風越学園ではカリキュラムに「つくる・描く」という造形活動を設定しています。ここでは、年齢やプロジェクトによって集まった子どもたちが絵や立体に表したり、工作や造形遊びしたりする活動を行っています。この活動は、技能やアートのセンスを身につけること、または作品作りを目的とした活動ではありません。子どもたちが自由に生きるための力を身につけるための一つの手立てです。
 人の発達を考えたとき、身体感覚を通したイメージによる理解、すなわち絵的思考は、赤ちゃんのうちから行っている知的行動と見ることができます。
たとえば赤ちゃんが指をしゃぶり、暖かい指や口の感触を感じ、そしてまた指を見返します。
子どもが積み木を積み上げ、自分の手の平で、それをがらがらと壊します。
その、音、振動、視覚、匂い。
自分の行動が自分の周りの世界に確実に変化を起こすことができる存在であることを、五感が教えてくれる。それはなんという驚き、喜びでしょう。このような自己の身体感覚を通した学び方は、人類の歴史上、言語や数学を使った学問の発達する遥か前から行われてきた、やり方を獲得する営みです。そして、このような学び方は、分析的思考に移行しながら盛んに続いていきます。

続きはこちら >> https://kazakoshi.ed.jp/kazenote/dandan/15223/

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【4】だんだん風越
  「『つくる』は『決める』の足跡の先にある」寺中 祥吾
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これまで体験学習という領域で小集団での体験を通した学びに関わってきました。そこで経験し身につけてきた集団の見方や学びのあり方を組織に拡張して、風越学園の大人の学びや組織づくりに挑戦したいと考えて、学校づくりに参画しています。

ホームページにある「大切にしたいこと」の「子どもも大人も、つくり手である」という文章には、こう書かれています。

軽井沢風越学園は、子どもも大人も「つくる」経験を、じっくり、ゆったり、たっぷり、まざって積み重ねていきます。
本気で手間をかけて「つくる」ことに没頭し、ときには不安や不安定さを味わいながら「つくる」ことに挑戦していきます。

僕たちスタッフの「つくる」の中には、たくさんの「決める」が含まれています。ゼロから学校をつくる毎日の中で、たくさんの「決める」に向かい合っています。そんな決めることの一歩一歩で、テーマプロジェクトや日々の保育など、具体的な実践をつくってきました。

そして、「つくる」に繋がる「決める」の時々は、冒頭の文章にあるように、不安や不安定さと共にあります。でも、、不安や不安定さを「味わう」って簡単じゃない!

続きはこちら >> https://kazakoshi.ed.jp/kazenote/dandan/15265/

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【5】風越のいま
  「わたし自身もとことん楽しむ探究者でありたい」酒井 朝羽
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9月から風越学園でインターンをしている、あさはです。風越に来て、3ヶ月が経とうとしています。今までのことをひと言で表すならば、「ワクワクがとまらない!」そんな気持ちです。

「学校をつくる」ということに私も一スタッフとして関わることができて、自分が想像していた以上に難しいことも多いですが、とにかく面白くて仕方がない毎日です。そんな中で感じていることについて、この機会に書き綴ってみようと思います。

探究との向き合い方への気づき
「活動と探究は違うよね」ー 10月中旬ごろ、後期ミーティング(3年〜7年生を主に担当するスタッフで行っている定例ミーティング)でゴリさんが投げかけた、この言葉。

これを聞いて、わたしはハッとさせられました。子どもたちの様子を見ていると、確かにやりたいことはやっているけど、今の子どもたちの姿は“探究している状態”と言えるのだろうか・・・このときから私は、「子どもたちが探究するためにはどうしたらいいのか」を考えるようになりました。

続きはこちら >> https://kazakoshi.ed.jp/kazenote/now/15070/

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【6】風越のいま「『ふりかえり』をふりかえる」高田 ひなの
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「”私にとってふりかえりを書くとは”を言語化してみるといいと思います。」11月の終わり頃、そんなことをゴリさんから伝えられた。

インターンとして初めて風越学園にやってきた6月末から、日々書き続けてきたふりかえり。感じたこと、考えたこと、素朴な疑問やモヤモヤしたこと。いろんな想いがつまった、自身の実践記録としてのふりかえり。今では毎日の日課として、ふりかえりを書くことが当たり前になっているのだけど、はじめからそうだったわけではない。

はじめは、書くこと自体が自分にとっては負荷のかかるものだった。風越に来る前、私は大学に通いながら子どもたちと川遊びやハイキング、キャンプなどを行う野外活動の団体に所属していた。そこでも「ふりかえる」ということはしていたけれど、あくまで必要最低限の情報共有のためで、起こった出来事を細かく文字として言語化するということは、なかなかなかった。

もちろん、子どもとの関わりに迷ったときなど、一度立ち止まって考えることはあったけど、深く振り返れていなかったなと今なら思う。だから風越にきて、「毎日ふりかえり書いてみよう。」と言われ書き始めた当初は、正直しんどかった。

続きはこちら >> https://kazakoshi.ed.jp/kazenote/now/15210/

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【7】だんだん風越
  「『Live Library』放課後を、本物との出会いに。」外崎 恵子
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放課後にバタバタ仕事をしていると、何やら素敵な音楽が。
オフィスを飛び出て2Fのカウンターに移動してみると、なんとも言えぬ幸せな空気感に包まれました。

Live Libraryとは、文字通りライブラリーでライブを行うというもの。スタッフのこぐまと辰巳さんが発起人で、ジャズベーシストでもあるこぐまのジャズセッションを辰巳さんが聴きに行ったのがきっかけで、この取り組みは始まったといいます。

〔こぐま〕辰巳さんが「ライブをライブラリーでできたらいいな」って思いつきで言ったんですよね。

〔辰巳〕そうだっけ?(笑)

〔こぐま〕そこから、いろんな人を呼んでできたらいいねって話になって、あっという間に辰巳さんが企画書をつくって、僕がミュージシャンに声掛けたかなぁ。

続きはこちら >> https://kazakoshi.ed.jp/kazenote/dandan/15190/

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(あとがき)

12月23日(水)は3回目のプロジェクト・アウトプットデーでした。
今回は、校舎内での展示や発表だけでなく、外のフィールドや森を使ってプレゼンテーションする人たちがぐっと増えました。
そうそう、先月号の本城の「最近、どう?」に登場したケンスケと仲間たちのマジックショーは、さらにレベルアップしており、大盛況。ジャグリングは、次回以降だそうですよ。
読んでくださる方の存在を感じながら、今年もなんとか毎月発行することができました。ありがとうございます。良い年末年始をお迎えください。

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発行元 学校法人軽井沢風越学園
ホームページ https://kazakoshi.ed.jp
メールアドレス info@kazakoshi.jp
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