2021年1月27日

第45号(2021年1月27日発行)

2021年1月27日

こんにちは、軽井沢風越学園です。

先週末、久しぶりにたっぷりの雪が降りました。
月曜日の1,2時間目は、前期と後期の子どもたちが混ざって雪遊び。
2日目には凍結して硬くなった雪を活かして引き続き遊ぶ幼児の姿がありました。
通学路や駐車場の雪かきを率先してやってくださる保護者の皆さんにも助けられています。

かぜのーと 第45号(2021年1月27日発行)
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【1】「2020年冬、本城と岩瀬の現在地」かぜのーと編集部
【2】「学びとあそびのスタートと、本の世界に誘うこと」岩瀬 直樹
【3】「あそびもまなびも「安心」がベースにある」奥野 千夏
【4】「話し合いの種を生み出す」羽田 鋭
【5】「かぜのとおりみち惑星の朝」本城 慎之介
【6】「自分もつくることで、見えるものがある」羽田 鋭
【7】「人生初のクマとの出会い(ユナ)」かぜのーと 子ども編集部
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【1】だんだん風越
   「2020年冬、本城と岩瀬の現在地」かぜのーと編集部
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2020年11月下旬から年内までに、スタッフと本城・岩瀬との面談を実施しました。面談までにスタッフに手渡された問いはふたつ。「私は今、どこにいるか」と「私は、これからどこに向かおうとしているか」。問いを深める軸として「専門性の発揮」と「文化への貢献」が提案され、それをもとに面談でやりとりすることになりました。

また、本城・岩瀬からはスタッフそれぞれが「今、どこにいるように見えるか」、「これからどこに向かってほしいか」について伝えられ、自分のはたらきについて改めて自覚する機会になりました。

ふたりはその2つの問いについて、それぞれどんなふうに考えているんだろう。2020年の終わりに聞いてみました。

続きはこちら >> https://kazakoshi.ed.jp/kazenote/dandan/15423/

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【2】毎日うろうろ
  「学びとあそびのスタートと、本の世界に誘うこと」岩瀬 直樹
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新しい年を迎えました。学びもあそびも早速スタートしています。

小中学生プレゼンコンテスト「スタートアップJrアワード2020」で見事、書類審査を通過した、カノ、ココロ、ユヅキ。セルフビルドの時間を中心に動画審査の提出に向けて、うまっち、とのちゃんと準備をしています。お互いのプレゼンに真っ直ぐフィードバックしあう3人。お互いがお互いの成長にも責任を持ってフィードバックしあえる関係は素敵だなと思います。内容には厳しく、人には優しく。親切で(Be Kind)、役に立つように(Helpful)、具体的に(Specific)フィードバックしあうこと。大人も子どもも少しずつ風越の文化になってきています。ぼくも通りかかって練習を聞かせてもらい、フィードバックしてきました。自分で自分に満足できるプレゼンができますように。

後期のテーマプロジェクトも1月14日から新しくスタート。5、6年生のAチームのテーマは「イノベーション」。探究学舎の宝槻さんがたいち(井上)、ざっきー(山﨑)、かなめん(大越)と一緒にプロジェクトに伴走してくださっています。どんな探究になっていくのか楽しみです。

自由に生きていく力の根っこは、探究する力にあると確信しています。
自分(たち)なりの問いを、自分(たち)なりの仕方で、自分(たち)なりの答えにたどり着く探究する力。それが豊かになれば、なりたい自分進みたい道に向けて、歩んでいけるようになるでしょう。だからこそぼくたちは探究の学びを真ん中に据えます。さて、どんな探究になっていくでしょうか。

続きはこちら >> https://kazakoshi.ed.jp/kazenote/gori/15598/

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【3】風越のいま
   「あそびもまなびも「安心」がベースにある」奥野 千夏
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風越学園では年少~小学2年までを前期、小学3年生以上を後期としています。前期、後期とそれぞれに異年齢の5つのホームがあり、きょうだいホームを作っています。

今年度が始まる前には、「はじまりはきょうだいホームでスタートしたいね。」「一緒にできる遊びどんなことがあるだろう。」「まず、名札づくりを一緒にしてみようか。」とスタッフ間で相談していました。

そんな矢先、コロナの影響でオンラインや分散登校でのスタートとなり、しばらく前期と後期は同じ場に同じ時間を過ごすことができませんでした。さらに前期の中でも通常登校が始まってから1,2年生は土台の学びの時間を置くことで、幼児と1,2年生の間でも活動、時間、場所が分かれてしまい前期全体で一緒に過ごす時間がどんどんと減っていってしまいました。

風越は年齢や学年関係なく一緒に過ごせるはずなのに、私達大人の固定観念や本当はないはずの境界をつくってしまい、分かれてしまっている。これは本当に大人側の責任で、ここからどうしていくことがいいのだろうと大きな課題としてずっと悩み続け、試行錯誤しています。

続きはこちら >> https://kazakoshi.ed.jp/kazenote/now/15535/

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【4】風越のいま
   「話し合いの種を生み出す」羽田 鋭
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1月になり今年度最後のテーマプロジェクトが動き始めました。今回の3・4年生のテーマは「まちづくり」です。まちをつくり運営をする、という自分たちの行動によって「まちが変化していくという実感」(社会参画への資質)を得ることを大きな目的としています。

今年度は新型コロナウイルスの感染予防のために、地域に出ての社会の学習が思うように進まなかったこともあり、風越学園にいながら社会のしくみを体験的に学ぶ手はないかとスタッフ(むーちゃん、うまっち、たまちゃん、あさは、なぁちゃん、はた) で話し合う中で、ドイツで実践されている「ミニ・ミュンヘン」という活動にヒントを得ました。

ミニ・ミュンヘンとは毎年8月に3週間だけ現れる架空の都市で、7歳から15歳の子どもたちによって運営されます。そこでは「ミミュ」という単位の通貨が流通しています。子どもたちは職業安定所でやりたい仕事を探し、花屋さんからタクシーの運転手、市議会議員まで様々な仕事に取り組みミミュを受け取ります。そして、受け取ったミミュで食事をしたり、他の子どもたちが作ったものを買ったりしていました。DVDで実際のミニ・ミュンヘンの様子も観ましたが、そこに映されたドイツの子どもたちのとてもいきいきした姿が印象に残りました。
ミニ・ミュンヘンをヒントに、風越学園の中での「まちづくり」でもこんな子ども達の姿が見られたら…。そんな思いも持ちながら、架空の「まち」を出現させ、そこに架空の通貨「KZC」を流通させるという、今回の3・4年生のテーマプロジェクトの設計をしました。
続きはこちら >>https://kazakoshi.ed.jp/kazenote/now/15746/

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【5】風越のいま
  「かぜのとおりみち惑星の朝」本城 慎之介
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昨日、久しぶりにまるっと一日前期の活動に参加しました。<かぜのとおりみち惑星>で過ごした朝のちょっとした雑感を。

登園した人からそれぞれの遊びを展開し、全員が集まったところでのバナナおにとケイドロ(警察と泥棒)。朝のつどいをするまでのたっぷりとした時間。

バナナおにもケイドロも子ども主導で進む進む。鬼は誰か、警察と泥棒にどう分かれるか、何分やるか、スタートのタイミング、終わりのタイミング。ぶつかり合いが起こってもなんとか自力解消できる。年齢が近いから(年長と年中)、誰も力を抜く必要がなく、全力でやれる。これが5学年くらいの異年齢で一斉展開すると、別なことが起こるだろう。歴然とした力の差を前に起こる遠慮や配慮。学年近い子同士の活動の良さは確実にある。

バナナおにとケイドロを見ながら思い出したこと。「手の倫理」(伊藤亜紗)で紹介されている体育科教育学専門家の言葉。「体育の授業が根本のところで目指すべきものって他人の体に、失礼ではない仕方でふれる技術を身につけさせることだと思うんです」フィールドで思う存分に動き回ることを通じて(あえて動いていない人も含めて)、自分の体を見つめつつ、他の人の体も見つめ、ケアする時間。

かぜのとおりみち惑星の朝のつどいは圧巻でした。育ってるなー。いい場、いい関係ができつつある。

続きはこちら >>https://kazakoshi.ed.jp/kazenote/now/15612/

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【6】スタッフインタビュー
  「自分もつくることで、見えるものがある」羽田 鋭
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__ はたちゃんは、軽井沢東部小学校から派遣されてきているんだよね。

そうです。東部小の校長先生に、「石山先生(れいかさん)が西部小から風越にきているのと同じような話があるんだけどどう?」って声をかけてもらって二つ返事で「お願いします」と。

というのも、東部小学校って単級の各学年一クラスずつしかない学校で、異学年の交流という面では、風越学園と相性よく連携して研究できるのではないかなと思ってたんです。だから、校長先生にはずっと言っていたんですよ。「もし東部にも話がきたら、ぜひ僕に行かせてください!」って。

__ 実際、風越きてみてどうですか?

続きはこちら >> https://kazakoshi.ed.jp/kazenote/staff_interview/15504/

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【7】子ども編集部
   「人生初のクマとの出会い(ユナ)」かぜのーと 子ども編集部
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5年生〜7年生が参加する国語クラス「ことばらぼ」では、2020年11月〜12月、新聞の読者投稿欄への投稿や、風越学園メールマガジン「かぜのーと」への投稿を想定して、意見文やエッセイを書きました。著者の了解を得て、そのうちのいくつかをこれから少しずつご紹介します。

初回は、ユナ(6年)のエッセイ「人生初のクマとの出会い」です。
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 初めて野生のクマに出会った。出会ったときは本当にびっくりした。動物園でホッキョクグマやジャイアントパンダ(シロクログマという別名がありクマ科だそう)は見たことがあるが、真っ黒の爪がものすごく鋭い野生のクマは見たことがなかった。

続きはこちら >> https://kazakoshi.ed.jp/kazenote/students/15707/

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(あとがき)

一緒にカリキュラムを考えたいという6,7年生とスタッフでやりとりを重ねています。
スタッフが意図しているカリキュラムのねらいや設計思想を伝えたり、こんな未来が起きるといいなということが書かれた情景を一緒に読み合ったり、子どもたちが試してみたい学びのやり方を一緒に振り返ってみたり。
まだまだ手探り状態ではありますが、大事なプロセスだなと感じています。

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発行元 学校法人軽井沢風越学園
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