2020年4月21日
校舎の中をうろうろしても、パソコンに向かって楽しそうにしているスタッフに出会うだけなので、なにをやっているのかよくわからない…
さらには多くのスタッフがオンライン勤務に切り替えた今日。どんなことが行われているのか、全く見えなくなってしまいました。そこで、昨日からオンライン会議室に、こんな感じでひっそりとお邪魔することにしています。
これまでも書いてきましたが、特に幼児に関わるスタッフは「オンラインと実体験をどうつなぐか」という問いに向き合いながら日々試行錯誤しています。
今日は臼田(ユーミン)のグループの朝の集いにおじゃましました。後期(3−7年生)の集いはまだ沈黙になることがけっこうあるのですが、前期、特に幼児のオンライン会議は賑やかです。子どもたち、よくしゃべります。
今日の天気を報告しあったあとは、みかが野菜でつくったスタンプの写真の紹介からスタート。とてもきれい!(名前は全て仮名です)
「野菜でスタンプやったんだって。いろんな色があって素敵だよねー。人参の他にどんなお野菜でやったの?」
「サツマイモ」
「他にもある?」
「じゃがいももある。」
「どれがいちばんやりやすかった?」
「お芋!」
「あーそうなんだー。ありがとうー。じゃあ今日ユーミンもやってみようかな。
みんながこうやって遊んでるの見るのとても楽しみです。」
こんなふうにそれぞれの日常を紹介し合うっていい。私もやってみたい!が生まれるかもしれないし、私も紹介したい!というときがくるかもしれない。他の子たち、保護者も嬉しそうに聞いてくれている姿が印象的でした。
ちなみに母、さとみさんからのメッセージによると、この野菜スタンプは、ブックボックスに入っていた本に触発されて、みかの「やりたい!」からスタートしたそうです。本の題名も教えてくれました。
その後は、「10秒で固いものを探して持ってこよう」コーナー。何度かこの10秒シリーズをやっているのか、「今日は固いものだよ!」の説明にカウントダウンを待たずして、画面からサーっと子どもたちがいなくなりました。いろんなものを持って集合。ビン、自作の剣、コップなど嬉しそうにみせてくれます。最後は、オンラインかくれんぼで終了。
あっという間の15分。明日きっと、今日やったことを持ち寄って集まるのだろうなあ。ユーミンのいつも通りの柔らかい語り口が心地よく、楽しい時間でした。
終わった後、ユーミンから「振り返り希望!」とメッセージをもらって、13時から30分間、2人で振り返りタイムを設けました。そうやってフィードバックを求められるのは嬉しい。
「ユーミンはどんなこと意識しているの?」
”Youtubeみたいにはしたくないんだよね。子どもが受け身で見るような形にしたくない。
子どもが画面だけじゃなくて、例えば今日みたいに「固いものを取りに行く」とか、実際のものとやりとりしたり、そういうことを取り入れたいなあと思っていた。
今日はこんなプログラムだったけど、いつもはブレイクアウトする時もあるし、手遊びする時もあって、いつもはもうちょっとテンポよくいく感じかな。今日は子どもとのやりとりを重視したので、ちょっと時間かかっちゃったなと思う。”
「いや、ぼくにはとてもテンポ良く感じたよ。野菜スタンプ素敵だったよねー。そうやって日常とオンラインが繋がるのっていいなーと思った。固いもの探しも、かくれんぼも楽しかったし!ユーミンはどんなこと大切にして運営してるの?」
”この15分の使い方よりは、始まる前に、一人一人がお気に入りの物持ってくるとか、今日みたいに紹介しあうとか、ホワイトボードでのこのやりとりとかは大事にしたいと思っている。でも15分の使い方は、まだ正直迷っているなあ。
ある程度したら、スタッフもシャッフルしてもいいかなと思うんだよね。今日集いやりながら思ったんだけど、同じ人が継続してやる良さもあると思うけど、新しい1日の始まりとして、新しいスタッフと新しい15分を迎えるのもワクワクしそう。今日もね、こぐま(岡部)を誘ったの。たとえ画面上でもいろんなスタッフと出会うことを大切にしたい。
あと今は、幼児グループと1・2年生グループで、10人ずつに分かれて集いをやっているけれど、本来は1つのホームグループだから、担当のペアのふっしぁん(藤山)と一緒にやるようにしている。両方の集いを2人でやって、2人で考えるようにしているんだよね。幼稚園から学校って続いているから、そのつながりを大切にしていきたいと思っているかな。”
たった15分の実践でも、その人の個性が出るし、大切にしていることが反映されます。それを振り返って丁寧に言葉にしてみることで、よりよくしていく種が見つかるはず、ぼくはそう思っています。
たった30分の振り返りだったけれどいい時間でした。こういう時間を大切にしていこう。ユーミン声かけてくれてありがとう。
ではまた明日。
幸せな子ども時代を過ごせる場とは?過去の経験や仕組みにとらわれず、新しいかたちを大胆に一緒につくっていきます。起きること、一緒につくることを「そうきたか!」おもしろがり、おもしろいと思う人たちとつながっていきたいです。
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