だんだん風越 2020年5月8日

大切なことは変わらないはず

橋場 美穂
投稿者 | 橋場 美穂

2020年5月8日

オンラインでの朝のつどい(幼児)が始まる前、私は子どもたちとどんなことができるのだろう?、画面越しの子どもたちとの時間を楽しむのに私にできることはなんだろう?と考えていた。

そもそもパソコンやデジタルの世界とは遠いところにいた私にとって、オンラインで子どもたちとつながることは、未知の世界。でもOTT(オンライン・ティータイム/zoomを使ってオンラインでおしゃべりする機会を設けた)で画面越しに子どもたちと知り合っていたことで、「はじまりの日」に子どもたちと実際に出会ったとき、初めて出会った感覚にはならなかった。「画面越しでも同じ時間を過ごすことでなにか見えてくるのかも」と思え、風越が始まったらやりたいと思っていたことを、子どもたちと楽しもうという気持ちに切り替わっていった。

まずは、「朝のつどい」を楽しむこと。今までの保育の「朝のつどい」では、その日の始まりをみんなと過ごすことが大事だと思ってきた。「友だちは今日も元気かな」とか「今日はあの子がお休みか」など、友だちがいてその中に自分がいる。自分の存在と友だちの存在を確認する時間。朝のつどいで歌や手遊び、絵本を共に楽しんでいくと、そのあとの遊びの中で子どもたちがそれをもとに遊んでいたり、一緒に歌える歌があることで心が何だか楽しくなってくる。

その日の始まりを友だちと迎えることを私は大切にしていきたい。オンラインで全部は満たされなくても、今後直接出会えた時に共に楽しむきっかけにはなるだろう。

そんなことを考えながらオンライン生活が4月16日から始まって一日、二日、一週間…と経っていくと、一緒に楽しむことだけでは何だか物足りなくなってきた。子どもたち一人ひとりはスタッフの私を認識し、つながってきたような気がするけれど、子ども同士はどうなんだろう。

子どもたちには、もっともっと力があるんじゃないかな?、もっと友だちと気持ちがつながれるきっかけを手渡してもいいのではないか…。日々変化していく子どもと自分との関わり、本来なら子ども同士がつながることができる時期だとも思う。

オンラインでも今までの保育と大切なことは変わらないはず。私が保育をしてきてずっと大切にしてきたことは、「子どもを信じる」ということ。子どもは、一人ひとりが育つ力を持っている。自分で「今だっ!」と思った瞬間に芽を出すし、「今は、少し待っててね。考えさせてね…」とじっと温めている時間や「自分でやりたいからみていてね」という瞬間がある。

言葉からの表現ではなく、その子と共に居ると感じることのできる感覚。とても瞬間的なものだけど同じ時間を過ごしていると感じることが出来る。私は、子どもたち自身の育っていきたい気持ちを大切に信じていきたい。画面でつながっている今でも、それは変わらない気がする。画面だけだと見落とすこと聞き逃すことはたくさんあるだろうけど、子どもたちは「育ちたいよー」と「もっともっと出来るよー」と言っているかもしれない。

ある日、つどいが始まる10分くらい前からzoomの部屋を開けて待っていると、早く入ってきた子たちの間で、私がつどいでやっている「おてぶしてぶし」のわらべうたが始まった。「どっちにはいってるかー」「んーこっちー」と他の子も混ざり始め、どっちにも入ってないというオチの大笑いがあった。またある時はつどいの最後に、「じゃあ、またね!」といったところで、ある女の子が「私の好きなものはなんでしょうか!」と絵の当てっこを始めた。

子どもたちが主役になる瞬間がある。子どもたちの力を信じたい。

まだまだ模索中。試行錯誤のオンライン生活。「大切にしたいことはなんだっけ?」と時々立ち止まりながら、歩んでいきたいな。

橋場 美穂

投稿者橋場 美穂

投稿者橋場 美穂

森で過ごす子どもたちとの時間は心地よく面白い。子どもと一緒にいろんなことを見つけてわくわくしたい、感じていきたい私です。

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