採用 2025年11月6日

校長退任に伴い風越学園の新たなつくり手を募集します

2025年11月6日

軽井沢風越学園では、校長退任に伴い次のフェーズに向けた新たなつくり手を募集します。

10月15日に校長の退任と募集のお知らせを発表して約3週間が経ちました。

大切にしたいことを大切にしながら、よりよいってどういうこと?と問い続けながら、よりよくしたいという意思を持ったものが考え続け、手を動かしつづける。「変わり続ける」意思をもった人たちが、共に影響を受け合いながらつくり続ける状態そのものが、よりよい学校の姿なのだろう。そう思うとぼくらはよりよい学校に向かっていると思う。

この流れを大切にし続けるためには、流れをつくり続けるためには何が大切なんだろう。それは、この冒険の主人公である子どもという存在への敬意、スタッフという存在への敬意なんだろうと思う。そのために日々の微細なできごと、微細な変化に目を向け続けること。その中にわたしたちの営みの確かな手応えがあるはずだ。校長の退任と募集のお知らせ・岩瀬からのメッセージより抜粋

この3週間、2026年度以降の新しい体制を考えるうえで、学園内で大小さまざまなやりとりを重ねてきました。

  • 新しい校長が担う役割はどんなことか
  • どんな人物像を望んでいるのか
  • 大事なことは引き継がれてほしいが、それを受け取るのは新しい校長だけではないはず。今いるスタッフがどう引き継いでいくのか
  • よりよい学校になっていくために、どんなことを大切にし続け、これからどんなことを変化させていくのか
  • どんな学校、チームでありたいか、あるいはこれからなっていきたいのか

などなど、目の前の子どもたちと実践を見つめながら、少し先の未来について考えを巡らせています。

そして以下のようなことが言葉になり始めています。

  • その人のこれまで経験やこれからの可能性を活かす方向で次の校長の役割は定まっていく。現校長と同じ役割は求めない。
  • 校長だけでなく、理事長・事務局長・園長・副校長・スタッフを含めてチームで役割を再構築する。またその際、現状の継続を前提とせず業務改善や見直しをおこない、次のフェーズの風越学園をつくる上で必要なことに取り組めるようにする。
  • 開校後の6年を通じてスタッフ、子どもたち、保護者で積み重ねてきた実践やつくられつつある文化を信じる。

そのうえで今回は校長だけに留まらず、「風越学園の新たなつくり手」を募集します

以下に示す現時点での理事長・校長・副校長・園長・事務局長の役割の中で、ご自身のこれまでの経験との接点がある方子どもと大人の育ちに関心を寄せ、どちらも育ち合っていく環境づくりの実装に力を発揮してくださる方は、ぜひご応募ください。

学園をつくる
  • 学園の理念に基づき、中長期の見通しを持ち学園のリソースを最適に配分し、学園が発展するよう運営体制を整える
  • 子どもたち、教職員や保護者、地域との関係性を円滑にし、学園全体の調和を保つ
チームをつくる
  • スタッフのマネジメント(採用・配置・育成)やサポートを行い、教育の質を高める
  • スタッフが学び合いながら成長し続けるための人材育成環境を整える
カリキュラムをつくる
  • 「探究の学び」を中心としたカリキュラムの方向性や方針を定め、カリキュラムを推進する
  • スタッフとの対話を通じて教育活動をサポートし、子どもたちの学びの環境を発展させる
成長基盤をつくる
  • 法的・財務的な健全性を確保し持続可能性を担保する
  • 他の組織や自治体との連携を通じて、学園が社会に貢献し続ける基盤をつくる
  • 入園入学者の募集広報・入試プロセスを設計・実行する
持続可能なエコシステムをつくる
  • 学園の内外が有機的に繋がる仕組みをつくり、持続可能な学びの場を育むためのエコシステム構築とステークホルダーマネジメントをおこなう
  • 意思決定の透明性を担保し、民主的な学園文化をつくる

なお、現時点でこれらすべてが機能しているわけではありません。現状、上記の役割を担う人たちの境界は曖昧で、重なり合いながら学校運営を進めています。また今いるメンバーでは着手しきれていない領域もあります。これからの風越学園の新たなつくり手として、ご自身の経験と可能性を活かしたいと思う構想力と実行力のある方を広く募集します。

 

<応募と採用条件について>

  • 教員免許の有無、学校勤務経験は問いません。
  • 給与:応相談(経験・スキル・役割に応じて決定します)
  • 着任:2026年4月1日(着任時期は応相談)
  • 原則的に週5日コミットできる人。兼職兼業は応相談(各種法人の役職がある場合も想定していいます)
  • 条件面は採用決定後に正式に提示します。

備考:2026年度に入職するスタッフ(幼稚園教諭・義務教育学校教諭・司書教諭)を11月30日まで募集中です。詳細は採用ページをご確認ください。

<選考プロセスについて>

わかりやすい言葉として選考プロセスと表記していますが、「選ぶ・選ばれる」関係性を育むのではなく、互いに出会い、相互理解を深めるプロセスにしたいと考えています。

以下のプロセスを基本としながら、これまでの学園との関係性を踏まえて個別に変更する場合があります。また、学内からの応募の場合は異なるプロセスを経る予定です。

フェーズ内容目安の時期
応募受付履歴書・職務経歴書・応募の背景についてPDFファイルを添付して2026@kazakoshi.jpまでメールでご送付ください。なお、添付ファイル名にご自身の名前を付記してください。随時受付
書類審査順次審査・通過者に訪問案内~12月
校舎訪問1日もしくは2日体験・対話~1月
エッセイ提出テーマは書類審査通過者に提示校舎訪問後1~2週間以内
面談・交流スタッフ・子ども・理事等との対話~2月
最終面談理事複数名との面談~2月
内定・条件調整任期・給与・引継ぎ計画~2月

<風越学園への理解のために>

常に変化し続けている私たちですが、大切にしたいことのいくつかの核はかぜのーと記事に残しています。風越学園の文化は、一人ひとりの大人たちと子どもたちの総体です。その一片を紹介しているかぜのーと記事をいくつか選んでみました。応募にあたってはぜひここに挙げているすべてに加え、関心のあるテーマの記事を読み、全体から浮かび上がってくる風越学園の現在地を汲み取ってください。

まだ風越学園を見学したことがない方は、書類選考後に校舎訪問の機会を設けます。応募前の学校見学は対応いたしかねますのでご了承ください。

風越学園の次のフェーズを共につくる仲間との出会いを楽しみにしています。