2022年7月1日
森にはじまり、森におわる。
2022年6月25〜27日、第2期の風越みらいツクールの最初の2泊3日のプログラムがおわった。
風越みらいツクールは、”じっくり、ゆったり、たっぷり、まざって、「 」になる” プロセスを、全国各地の18歳から24歳の人たち17人(ツクール生)と風越学園の8年生、保護者6人とで分かちあう約半年間のプログラム。
思い返してみると、ああ、森のような時間だったな・・・と思う。
森は、いそがない。
森は、ゆったりしている。
森は、すべてをつつみこんでくれる。
あらゆる生き物がいて、
ひとつひとつ違って、違ったまま、ともにある。
森にいるのは、生き物だけでもない。
土、水、風、光、影、音・・・
あらゆる存在が、そのままそこにいて、
互いにちょっとずつ影響を与えあっている。
風が、思いがけず、植物の種を運ぶ。
蜂が、思いがけず、花粉を運ぶ。
雨が、思いがけず、何かを流してくれる。
たいていのことは、〈思いがけず〉起こる。
僕たち人間も同じではないだろうか。
この2泊3日も、たくさんの〈思いがけず〉に溢れていた。
思いがけず、朝の散歩に出かけることになった。
思いがけず、ラジオ体操をすることになった。
思いがけず、花火をすることになった。
思いがけず、合奏がはじまった。
思いがけず、野外で寝ることになった。
思いがけず、新たな自分自身と出会った。
思いがけず・・・
もしかしたら、〈思いがけず〉未来はつくられていくのかもしれない。
ここからの約半年間、参加者のツクール生は、それぞれの場所で、それぞれの「やってみる」をやってみる・・・。
そして、12月にもう一度、ここ軽井沢風越学園に集まる。
会わない半年間で、いったいどんな〈思いがけず〉が展開されていくのだろう。
12月には、いったいどんな〈思いがけず〉が立ち現れていくのだろう。
何が起こるかは、わからない。
でも、ただひとつ言えるとしたら、
〈思いがけず〉は、何もしないことには、はじまらない、ということ。
だからこそ、やってみる。
やってみる、その先で、あるいは、やっている、その只中で、
〈思いがけず〉は、よく起こるのだから。
だからこそ、やってみよう。
そうしたら、きっと、思いがけず、未来はつくられる。
古瀬正也(「風越みらいツクール」スタッフ)