だんだん風越 2021年12月24日

放課後村へようこそ!

かぜのーと編集部
投稿者 | かぜのーと編集部

2021年12月24日

8月4日に行われた学園説明会で放課後について、ゴリさん(岩瀬)はこんなふうに語りました

放課後の話をすると、今のところ(編集部追記・1学期の意味)風越は、子どもたちは16時半まで残っていいことになっているんだけど、スタッフは次の日の準備やその日の振り返りなどもあって、子どもたちと関わるのは難しく、子どもたちはただ学校で時間を過ごしているだけだったんだよね。おおよそ豊かな放課後とはいえない状態。 そのことを発信したら保護者の方が受け取ってくれて、どうしたら豊かな放課後がつくれるのか考えるワーキンググループを立ち上げ、もう3ヶ月くらい動いてくれている。「豊かな放課後は子どもと保護者とでつくる」と再定義して、我が子だけではなく、ここにきている子たちが幸せなこども時代を過ごせるにはという気持ちで動いてくださっている方がたくさんいるんだよね。
(中略)
実際の放課後の様子を見た保護者から、「もっとお互いを大事にする文化をつくりたいよね」というような発言もあったんだけど、それってすごいなあと思うんです。先生どうにかしてよ、あんな子どもたちの様子でいいんですか?、にならないで、そういう文化をつくっていきたいよね、一緒につくっていこうよっていう保護者の存在は本当に心強い。


「放課後の時間を豊かにしたい。でも、なかなかスタッフだけでは難しい。また、残っている子どもたちが片付けできずに帰ってしまうことで、翌日を迎える準備にスタッフが集中できない。」

そんな風越のスタッフからの声を保護者が受け取ってくれました。夏休み明けの新型コロナウイルスの状況を考慮し、約2ヶ月間は放課後の校舎滞在ができませんでしたが、2021年10月25日からようやく、『放課後村』が始まりました。

どんなふうに始まったのか…はまた今度ご紹介させていただき、今日は実際の放課後の風景をお届けします。

放課後村へようこそ!

放課後村ってどんなところ?今日はどこでどんなことをやってる?
困ったときにまず確認するのが、キッチン横の土間スペースに張り出されている「放課後ボード」。

放課後村の時間や利用方法、使用できるエリア、その日の活動などがわかりやすく掲示されていたり、「〇〇できるよ!」「〇〇やりたい!」「募集中」など、子どもや大人、みんなの声を集め、届ける役割を兼ね備えています。

放課後村の時間が始まったら、まずは放課後ベースであるキッチンへ。

荷物を置いて、よし遊びに行くぞ!と思うと、そこには「ご自由にどうぞ」と紅茶とコーヒーが用意されています。
ホッと一息ついて立ち止まることができるコーナーに、保護者はお茶を片手に世間話をしたり、子どもたちもひとまず一休憩。

そこからは、好きなエリアでたっぷりと遊びます。

キッチンや絨毯スペースではトランプなどのカードゲームが大人気。

かと思うと、その横では保護者と一緒にじっくり絵本を読む姿もあったりと、思い思いに放課後の時間を過ごします。

あっちから賑やかな声がするぞ・・・と思い見に行ってみると、体育館前では卓球やダンスをしている後期の子どもたちの姿がありました。

体育館では、保護者やスタッフも混ざって、バドミントンをしています。

またこの日は、音楽室で紙芝居師・ぽらんころゆうこさんによる紙芝居劇が行われたり、

図工室では、保護者が企画する「風のものがたり」(毎月、スタッフや保護者から一人ゲストを招き、その人の話をたっぷり聴き、互いに知り合っていく会)が開催されるなど、放課後村の活動以外にもいろんな人の「やりたい」がカタチになり、風越に関わる人々が集える場が開かれていました。

この日のゲストは、前期スタッフのてんてん。

あなたにとって放課後村ってどんな場所?

放課後の校舎をうろうろしながら、保護者や子どもたちに「放課後村どうですか?」とミニインタビューもしてみました。

アユミさん(2年生・年中児保護者):

下の子の送り迎えで風越にくるので、少しでもお手伝いができればと思い、運営のサポートをするようになりました。

わたしにとって放課後村は、「親も子も人と関われる場」。子どもたちは子どもたちでとても楽しそうに遊んでいるし、大人も本を読んだり、他の保護者とおしゃべりができるので、親子共々とても有意義な時間を過ごしています。

カズアキくん(7年生):
元々かざこしミーティングで発足した「放課後プロジェクト」のメンバーだったので、今こうやって保護者の方が入ってくれて、子どももスタッフも気持ちよく放課後過ごせるようになってよかった。

もう少し長い時間遊べるようになるといいなとは思ったりはするけど、みんな自由にいい距離感で過ごせるこの時間、ぼくは結構好きかな。

レイちゃん(年中):
カードゲームであそぶのがすき。
ふだんあそばないこともあそべてたのしい。

メグミさん(7年生保護者):
放課後村立ち上げの頃からサポーターズとして関わらせてもらっているのですが、一番変わったなと思うのは、放課後に子どもの姿が増えたこと。どの子も本当に楽しそうにしていて、嬉しくなります。

じゃあ次は・・・と思っているのが、保護者のみなさんの巻き込みかた。開いているつもりではあるんですけど、まだ来てくださる方が少ないので、どうやったら来やすくなるかなと考えています。

というのも、後期の子どもの保護者だと風越の校舎を訪れる機会って全然ない中で、私自身、放課後というキーワードのおかげで校舎に入れるようになり、この風越学園というコミュニティにグッと関わるようになってとても楽しいんです。スタッフや他の保護者との交流や会話もすごく増えました。子どもを介してではなく、自分自身がこのコミュニティの一員、つくり手になる。子どもも大きくなってきた中で、私の人生を生きる一つになっています。

ざっきー(スタッフ):
11月下旬に放課後村についての共有会で、あぁそういうことか、としっくりきました。

保護者のみなさんが迷いつつ行き着いた「村」という言葉。同じコミュニティにいる大人として関わるというシンプルなあり方。

これを聴いたときに、ここまで整えつくっていただいたことへの感謝と、新しい関わりしろを得たように感じました。

なかなか行けずに後ろめたさを感じていましたが、今はコミュニティの変化と自分にできることを少し考えてみようと思ったりしています。

まだまだ始まったばかりの放課後村。
ここからどんなふうに場が育まれ、変化をしていくのか。
またかぜのーとでもお届けできればと思っています。

#2021 #保護者 #前期 #後期

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かぜのーと編集部です。軽井沢風越学園のプロセスを多面的にお届けしたいと思っています。辰巳、三輪が担当。

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