だんだん風越 2020年11月13日

リソースセンター?リエゾンセンター?

辰巳 真理子
投稿者 | 辰巳 真理子

2020年11月13日

軽井沢風越学園では、事務局のことを「リソースセンター」および「リエゾンセンター」と呼んでいる。学校運営に必要な人・物・お金・情報などのリソースを集めて・整理し・活かす機能を「リソースセンター」、新しいリソースと出会い・つながり・巻き込む機能を「リエゾンセンター」と位置づけている。

下の図は、開校前の3月に組織図のようなもの、としてまとめたもの。私は、コミュニケーション全般の担当として、リソース・リエゾンセンターのいずれにも(端っこに)いる。いわゆるツリー型の組織図では、スタッフ間の関わりや流動性を表現できず、実情はもっと動的だ。

これまで長らく「事務局」として様々なプロジェクトに関わってきた私にとって、風越学園における事務局、もといリソース・リエゾンセンターはどんな働きが必要だろうと考えながら、仕事をつくってきた。開校して8ヶ月、ようやく、私にとってはこういうことかな、という手応えがいくつか生まれ始めている。

このあとどんなことが起きるといいんだろう、少し先の未来に風越学園や地域はどんなふうになっているといいんだろう、と妄想しながら、今この瞬間に必要な打ち手・つくるべき関係性のイメージを具現化する。
今あるリソースをよく観て、それらがよりのびのび育つように水やりをしたり、風や光をあてたり。「ない(ように見える)」ものが「ある」ために、小さな種を蒔いたり、ここに芽が出てるよ、とほかの人に知らせて一緒に育てる人を増やしたり。そういう動きをつくることが、私なりのリソース・リエゾンセンターの働きだ。

たとえば、10月26日(月)から30日(金)までの一週間、午後の時間を「だんだん風越」週間と呼んで保護者と一緒に学校づくりをした。本当は、開校前の春休みにやろうと計画していたものの、新型コロナウイルスのおかげでズルズルと後ろ倒しになっていたのだ。毎日、スタッフ発・保護者発の企画があり、小さな学園祭のような雰囲気だった。

ある日のラボスペースでは、屋外用のベンチをつくるべく、黙々と作業する父と子どもたちがいたり。

ある日のキッチンには朝から子ども・保護者・スタッフ合わせて350食分の芋煮をつくる母たちがいたり。

校舎の外では、焚き火や本棚の周りに集ったり。

保護者も一緒に「だんだん風越」をつくっていくってどういうことだろう、と対話を重ねる人たちもいた。

保護者の「〜したい」を具現化するだけでなく、「こんなのやってみない?」と提案したり、同じようなことに興味を持っている仲間を紹介したりする。でもこちらがやりすぎないように、本人ができることまで代わりにやらない。一つ一つの動きは小さく短時間でも、ちょっとした言葉かけや関係性を繋ぐことによって、次の新しい動きは自然と生まれていく。

こうした関わりは、ほかのスタッフが子どもと関わる時に大事にしていることとも近しい。ささやかでも「〜したい」を形にした実感を持つ大人は、きっとほかの誰かの「〜したい」を支えるよき伴走者になりうる。そんなことを考えながら少しずつ、つくっています。

辰巳 真理子

投稿者辰巳 真理子

投稿者辰巳 真理子

変化の大きい立ち上げ期を好み、これまで様々なプロジェクトの事務局に従事。組織は苦手だが、人は好き。おいしいものと日本酒も好き。長年の探究テーマは、聴くことについて。広報、ステークホルダー管理、各種イベント企画・運営などを担当。

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