子どもと一緒に読みたい本 2020年6月14日

『なんだかうれしい』(谷川俊太郎+だれかとだれか、福音館書店)

野村 祐衣
投稿者 | 野村 祐衣

2020年6月14日

何を書こう?と考え書き出そうとして、手が止まる。
大きな声では言えないけれど、書くのも読むのも好きだけど、なんだか苦手。

そんなわたしでもサクサク読めて、ページをめくるたびに、わくわくした気持ちが湧き出て、思わずにやりと頬が緩み、嬉しくなっちゃう本が「なんだかうれしい」。


なんだか面白そうな表紙をめくると、飛び込んでくるのは9歳ぐらいのニカニカ笑顔の女の子。二段ベットの二階から、パジャマ姿でこちらを覗き込んでいる。そこに、こんな言葉が添えられてはじまる。

目がさめた。
いいにおいがしてくる……
ごはんのたけるにおい。

この本には、だれかの、いつかの「なんだかうれしい」がいっぱい綴られている。ページをめくるたびに、改めて、もしくは新しく出逢う、だれかの、いつかの「なんだかうれしい。」

読みすすめていけばいくほど、そのなんだかうれしいに『あぁ、こういうことあったなぁ』とか『そうだよね、嬉しいよね』って心がじわじわ、ほくほくしてくる。

そして、「なんだかうれしい」は私たちのすぐそばにあるということに気づく。



ホームのお友だちが集い、始まる朝。(なんだかうれしい)



ハルゼミの抜け殻を発見。「潰しちゃわないようにそぉっとね…。」(なんだかうれしい、ね。)

手をのばす。気にかける。(それってなんだかとってもうれしいな)


森の探検へ誘われる。季節の移ろいと生命の蠢きを感じる。(偉大だ…。そしてなんだかうれしい)

よく見過ごしちゃったり、通り過ぎたりするけれど、実は日々の中にたくさん在る「なんだかうれしい」。今日出逢うであろう「なんだかうれしい」を見逃しちゃうのはもったいない。小さく弾む心に意識をむけてみる。

あなたは、わたしは、これから、どんな「なんだかうれしい」に出逢うのだろう。
「なんだかうれしい」をなかまと共に積み重ね、分かち合えるこれからの日々、なんだか最高にうれしいなぁ。なんだか、なんだか、うれしいな。

あれれれれ、なんだかうれしいを言いたいだけみたいになっちゃった。

野村 祐衣

投稿者野村 祐衣

投稿者野村 祐衣

寄り道したり、遠回りしながらも、生きることを楽しみたい。挑戦も失敗もまるっと楽しみたい。心の惹かれるほうに歩みを進め、軽井沢風越学園へ。
風越学園の作り手のひとりとして、やってみることを大切に、丁寧に時に大胆に日々を積み重ねたい。
コーヒーに散歩、それに(気まぐれで)写真を撮るのがすき。

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