2019年9月27日

第29号(2019年9月27日発行)

2019年9月27日

こんにちは、軽井沢風越学園設立準備財団です。

スタッフが学び続けるために「けんさんDay」という仕組みをつくりました。
勤務日のうち10日間は、自分に必要な研鑽のための機会に充てることができます。
(ちなみに、けんさんDayは本城が”高倉健さん”から着想を得たらしく、説明資料には健さんの名台詞集付き…お見せしたい!)
そこで先週、家族と鹿児島のしょうぶ学園を訪ねました。
布・木・土・和紙の工房での手づくりのものが、敷地内のそこかしこにあり、初めてなのに温かな居場所を感じられる空間。スタッフもつくり手の一人として、学びながら本気で試行錯誤していました。
残りのけんさんDayを使って、いや、できればもっと長く働いてみたいなと妄想しています。(編集部・辰巳)

募集要項(予定)授業料等減免制度についてのページを更新しました。

かぜのーと 第29号(2019年9月27日発行)
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【1】スタッフインタビュー 岩瀬 さやか
【2】風越のいま「決めるということ」
【3】子どもと一緒に読みたい本 vol.14 茂木 輝之
【4】スタッフインタビュー 井手 祐子
【5】「子どもの育ちを見とるって?」
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【1】スタッフインタビュー 岩瀬 さやか
  「どんな子も、”自分ってなかなかいいな”と思えるためにできること」
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埼玉県内の小学校で実践を重ねてきた岩瀬さやか、通称さや。プロフィールページで「自分を一言で表すと?」という問いに「計画好きなサポーター」と自認するとおり、細やかな先回りに助けられているスタッフは多い(特に私、辰巳)。少しずつ具体的になりつつある軽井沢風越学園における支援の在り方についても聞きました。

-これまでの仕事について教えてください。

軽井沢風越学園設立準備財団に参画する前は、埼玉の小学校で27年間勤め、最後の5年間は通級指導教室(*1)を担当していました。通常学級の担任をする中で、今までの知識では対応が難しく感じることが増え、免許の更新講習のタイミングで特別支援教育の勉強をすることにしました。

大学卒業後の仕事を考える際、教員、野外活動、福祉の仕事に興味を持ちつつ、最終的に教員になったんです。いろんな授業を担当する機会に恵まれた1年目の特別支援学級の音楽の授業で、安心する仲間や環境の中では笑顔でおしゃべりする場面緘黙(*2)の子どもたちの姿があって。どんな子もこんなふうに学校で過ごせると幸せだな、いつかどこかでじっくり関わりたいなと思っていました。どんな子にも得意なことと苦手なことがあります。

続きはこちら >> https://kazakoshi.ed.jp/kazenote/staff_interview/4368/

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【2】風越のいま「決めるということ」
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30回の風越ワークショップを終えて一息つくと、いつのまにか夏が過ぎ、初秋を迎えていました。今年度も下半期にさしかかり、いよいよ開園・開校に向けて決めねばならないあれこれについて、協議を重ねています。

たとえば、備品。開園・開校の時点で必要な机や椅子など何を購入するか、どの教科書を採用するか、来月の10月には決める必要があります。そのためには、この部屋で子どもたちがどんな使い方をするのか。あるいは、こういう活動をする時は、どこの部屋でどんなふうに過ごすのか、イメージをさらに具体化しています。

続きはこちら >> https://kazakoshi.ed.jp/kazenote/now/4428/

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【3】子どもと一緒に読みたい本 vol.14 
   「どろぼうがっこう」茂木 輝之
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『どろぼう がっこう』(かこ さとし、偕成社、1973)
アマゾン)(楽天ブックス

ちょっと耳をすませてください。どこかから何か聞こえてきませんか?

「♫ ぬきあし… 」

ほら、あの旋律ですよ。

「♫ ぬきあし さしあし しのびあし……」

ねっ、聞こえたでしょう。そう、何とも愉快なあの拍子が。

「♫ ぬきあし、さしあし しのびあし どろぼうがっこうの えんそくだ
 それ! ぬきあし さしあし しのびあし……」

 この一節を耳にしただけで、ぼくはもう何だかワクワクしてきます。野外を好き勝手に飛び回っていた、幼いあの頃に戻れるような気がして。

続きはこちら >> https://kazakoshi.ed.jp/kazenote/book/4435/

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【4】スタッフインタビュー 井手 祐子
  「自然も人も、分かったつもりにはなりたくない」
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森のガイドとして15年の経験を持つ、井手祐子(通称:ゆっけ)。「こどもたちと自然を見続けたい」という想いから、軽井沢風越学園設立準備財団に仲間入りしました。

今回聞き手を務めさせてもらった私(編集部:三輪)は、認可外保育施設「かぜあそび」で月に一度、ゆっけと共に保育をしています。その中で感じた彼女らしい在り方から、話をはじめることにしました。

ー かぜあそびのこどもたちと初めて森探検に行く前に、ゆっけがしていた「クマ」の話がとても印象に残っています。こどもたちを過剰に怖がらせることなく、でも嘘をつくわけでもなく、そこに暮らしているツキノワグマについて、丁寧に話をしていて。

わたしは、自然の中で生き物と本当に出会った時、2・3歳の人でも、大きく心が動くと思っています。感動だったり、時に畏怖だったり。それは、本物との出会いでなければ感じられないものだと思います。

だからクマの話をした時も、「くまさん」ではなく、そこにいる「ツキノワグマ」というリアルな存在を伝えたいなと思ったんです。目の前にあるものに関しては、物語とかファンタジーの世界ではなく、その生き物が表現していることをできるだけ、100%は無理だろうけど伝えたい。

続きはこちら >> https://kazakoshi.ed.jp/kazenote/staff_interview/4448/

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【5】子どもの育ちを見とるって?
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こらぼジャーナルのおもな書き手である甲斐崎、通称KAI。KAIさんがどんなふうに子どもを見ているのか、ずっと興味がありました。同じ子どもを見ていても、私(編集部・辰巳)とは違う景色が見えているように思えてならない。誰かと子どもの育ちの見とりについて話してみない?と提案してみたところ、KAIさんから指名があったのは臼田、通称だんちょ。理由を聞くと、幼稚園メンバーの中でも異質だから、と。うん、わからなくはない。そんなわけで、甲斐崎と臼田の考える「子どもの育ちを見とるって?」をご紹介します。

臼田:こないだ平野朝久さんの『続 はじめに子どもありき ー基本原理と実践ー』を読んでいたら、“教育では子どもの姿を見とると言います“って書いてあって、見とりってこのことか!って初めて知ったよ。でも、結局のところ見とりってなんだ…?学校現場は学習が目的だから、そういう言葉が生まれたの?

甲斐崎:見とりっていうのは、学習場面に限らない児童理解ですよ。子どもの行動を客観的に観察したり、その行動から子どもの考えや思いを想像したりすることです。

続きはこちら >> https://kazakoshi.ed.jp/kazenote/pl/4459/

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(あとがき)

授業料等減免制度の制度設計にあたっては、学校外教育バウチャーを提供する公益社団法人チャンス・フォー・チルドレンにご協力いただいています。
プロフェッショナルの力を借りながらつくることと、子どもたちや保護者の力を借りながらつくること。開校後はどんなふうに整理していくといいかなと考えながら、学校づくりをしています。
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発行元 一般財団法人軽井沢風越学園設立準備財団
ホームページ https://kazakoshi.ed.jp
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