2024年9月26日

第89号(2024年9月26日発行)

2024年9月26日

こんにちは、軽井沢風越学園です。

今日26日(木)から28日(土)15時まで、来年度入園・入学の出願を受け付けています。詳細はホームページをご確認ください。
>> https://kazakoshi.ed.jp/campus/guide2025/

またカリキュラムページも9月15日に更新しました。
>> https://kazakoshi.ed.jp/campus/curriculum/

今月は9年生が自分たちで企画したルー旅(ルーレットで行き先を決めた旅、の略)で栃木に出かけ、7年生は3泊4日のセルフディスカバリープログラムで苗名滝から雨飾高原までトレイルハイク、1,2年生は今年度初の試みとして学校でキャンプ。たくさんの冒険があった1ヶ月でした。

10月10日(木)にはアウトプットデイを開催します。テーマは「お月見といっしょに変化を味わう」です。軽井沢・御代田・佐久・小諸地域にお住まいの方はよろしければいらしてください。
>> https://kazakoshi.ed.jp/news/event/34757/

かぜのーと 第89号(2024年9月26日発行)
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【1】『子どもたちと悩みながらつくりはじめる数学する時間・空間』佐々木 陽平
【2】『ミーティングと協同』松江 右聖
【3】『「やってみたい!」と駆け出していく。〜イブキのハーブティー探究〜』林 里紗
【4】10/15(火)〆切)実践ラボ「”一人ひとりの子どもごとに教材研究する”ってどういうこと?」参加者募集
【5】10/20(日)応募〆切)2025年4月参画可能なスタッフを募集します
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【1】#土台の学び
   『子どもたちと悩みながらつくりはじめる数学する時間・空間』佐々木 陽平
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ある日、ゴリさん(岩瀬)が僕に話しかけてきた。

第1タームの振り返りはスタッフだけでやるよりは子どもたちとやれるといいと思うんだよね。開校初年度の頃にカオスの経験をしてきて一緒に学校をつくってきた子どもたちが卒業していって、このままだと子どもたちが学校をつくっていく意識がだんだんと減っていくんじゃないかな。だから、このタイミングで改めて子どもたちと振り返られるといいんじゃないかな。

僕自身「子どもたちと学校をつくる」ってことが何を意味しているのかまだ手応えをつかんでいなかったし、子どもたちとホームをつくることに難しさを感じていて、子どもたちと第1タームを振り返るってことはやったほうがいいなと直感的には感じていた。

7・8・9年のラーニンググループ(以下LG)のそれぞれのスタッフも、ゴリさんから声をかけられたり、ミーティングで話題にしたりして、第1タームを子どもたちと振り返ることを前向きにとらえていたと思う。

7月24日(水)。夏休みの初日に有志の子どもたちが20名程度集まった。ゴリさんが振り返る場を開いた。7・8・9年のLGのスタッフ、たいち(井上)、ちゃんぴょん、こーだい(上條)がその場に参加した。

ゴリさんからは1学期を振り返るときにお互いの声をききあう場にしたいということや、スタッフはつい「でも…」と思いがちだから、一旦自分の前提を脇におけるといいなというインストラクションがあった。「自分の前提を脇において」って大切なことだよなと思いつつも、そんな簡単にできないかもって自分の甘さを感じていた。

続きはこちら >> https://kazakoshi.ed.jp/kazenote/now/34730/

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【2】#スタッフ
  『ミーティングと協同』松江 右聖
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私は、4月から風越学園にジョインし、それまでは公立小学校で学級担任をしていた。一人でクラスの子どもたちに授業をすることが当たり前だと思っていたので複数で授業を設計していく経験をそこまで重ねてきたわけではない。

そんな中、夏休み前まで1〜4年生の36人とスタッフ4人体制(とっくん(片岡)、たけさん(竹内)、ふぅ(林)、まっつー)のプロジェクトチーム「とってみよう!」(とってみよう!は野外の活動を軸に様々な「とる」を経験していく)がスタートした。風越学園に来た当初は、1〜4年生が同じグループで取り組むことや、複数の大人で1つの授業に携わっていくことにも驚きつつ、4人のスタッフで授業を相談しながらつくれることも面白そうだと思った。ただ、入って間もない職場で、やりとりできるのかなとか、風越では大人の協同も大事って聞いたりもするけど、自分にできるかなと不安も抱えてのスタートだった。

どうして不安なんだろう。新しい学校で新しいスタッフと子どもたちの環境にワクワクしそうなのに、自分の気持ちの根底には、教員は同じ空間で複数の大人が混ざり合いながら授業をつくることなんてできないと先入観があった。この記事を書こうと思った背景には、「とってみよう!」プロジェクトを終えた今、3人のスタッフと協同してつくるって楽しかった!との思いがあるからなんだけど、どうしても、協同って助け合いとか、力を合わせるとか、和やかで温かいイメージがある。馴れ合いにならずに、当事者意識を持って高め合うチームになれた背景には何が起きていたのか。

この記事では、「ミーティングから生まれるもの」に焦点を当てながら、初めての協同で私自身が感じたこと、考えたことを書き残したいと思う。

続きはこちら >> https://kazakoshi.ed.jp/kazenote/now/34775/

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【3】#子どもの世界を覗いてみると
   『「やってみたい!」と駆け出していく。〜イブキのハーブティー探究〜』林 里紗
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8月26日から、本格的に1・2年生での活動がスタート(編集部注釈:夏休み前までは1〜4年生のラーニンググループで活動していた)。
今日は、1学期にめぐりめぐるチームと1年生が育てていた庭の畑の周辺をみんなで見に行くことに。

畑に行って、トマトやシソなどなっていたものをある程度収穫した後、1年生のイブキが「ハーブも見に行こうよ!」と提案して、1年生数人で庭に植えてあるハーブを見に行く。

たくさんのハーブがなっている中、「これはレモングラスだね。」「これは、お肉の臭い消しに使えるやつだってママが言ってた!」と、ハーブについて知っていることがたくさんある1年生たち。数種類のハーブを集めていく。

「これ、水に入れたら美味しい水になるかも!やってみたい!」とイブキ。キッチンに向かって駆け出す。

キッチンに着き、まずは採ったハーブを種類ごとに分ける。葉の形や、匂いを嗅いで判断し、分類していく。

分け終えると、とりあえず水を入れてみるイブキ。でも、なんだかちょっと物足りない感じがしている様子。すると、「作り方が載ってる本とかあるといいな〜。」ということで、ライブラリーへ行くことに。ライブラリースタッフのメミ(黒川)に「ハーブ水の作り方を知りたいの。そういう本ある?」と尋ねる。

そして、メミと一緒にライブラリーに行って、ハーブの本を数冊紹介してもらう。
たくさんのハーブの種類の写真が載っている本を見て、「今あるのはどれかな…。あ!これだ!これ、形がすごく似てる!」と興奮しながら本を見つめるイブキ。

続きはこちら >> https://kazakoshi.ed.jp/kazenote/now/34808/

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【4】# お知らせ
(10/15〆切)実践ラボ「”一人ひとりの子どもごとに教材研究する”ってどういうこと?」参加者募集   
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軽井沢風越ラーニングセンターでは、「”一人ひとりの子どもごとに教材研究する”ってどういうこと?〜一人ひとりの子どもが教材を味わう算数・数学の授業を一緒につくる〜」というテーマで実践ラボを開催します。

日程は、11月8日(金)夜にオンライン、11月15日(金)・16日(土)に校舎で実施します。講師は、当校の佐々木陽平(義務教育学校:789年生)と藤山茉優(義務教育学校:56年生)です。

 問題解決型授業では一人ひとりの子どもの考えを扱いきれず、扱いきれなかった考えを傍におきがちです。自由進度学習では、扱う内容が教科書になりやすく、教材の価値を見落としやすいと感じています。それぞれの実践をやってきてそのよさと限界を見直しながら同僚のふっしぁんと新しいチャレンジをしています。一人ひとりの子どもたちの現在地が違うなかで、どうすれば一人ひとりの子どもがその子たちらしく教材を味わうことができるか模索しています。日本のお家芸としての教材研究も見落とさず、一人ひとりの子どもの考えも傍におかずに、「一人ひとりの子どもごとに教材研究する」とはどういうことなんだろうか。今回の実践ラボでは、参加者と一緒に一人ひとりの子どもがその子の現在地から教材を味わいつつ、一つの問題をじっくりたっぷり考える授業づくりの模索を楽しんでいきたいです。(佐々木陽平)

詳細・お申し込みは実践ラボのページをご覧ください。
>> https://kazakoshi.ed.jp/news/klc/34824/

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【5】# お知らせ
  2024/10/20(日)応募〆切)2025年4月参画可能なスタッフを募集します
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「子どもも大人も、つくり手である」
学園ではつくる経験を通して、わたしの、わたしたちの、今と未来を少しずつよくしていこうとしています。しかし、つくる、ということや、つくり手であり続けることは結構な覚悟と勇気が必要 なことであるとも感じています。

学園にはたっぷり『い(違・異・移)』があります。

人によって興味・関心・考え方・やり方・価値観が違う。3〜15才の異年齢の子どもたちが混ざり、 遊ぶ、学ぶ。活動する環境や担当するチームが移っていく。たくさんの「い」は多くの場合、手間や時間がかかるもので、時には人と人の感情のぶつかりをうむこともあり、つくることを進めるときに大きな負荷になることもあります。それでも、私たちはたくさんの「い」があるからこそ、気づくこと、できること、起こることがきっとあるはずだ、と信じたい、諦めたくない、という思いを持って います。

軽井沢風越学園は皆さんが思っている以上にまだまだ整えたいことや、よりよくしていきたいこ とがたくさんあります。それは、あなたも含めた私たちの手でつくっていける可能性や、これから新しいことが起こりそうな余地と余白があるということです。

これからの軽井沢風越学園を一緒につくっていく仲間を募集します。
詳細はお知らせページをご確認ください。

>> https://kazakoshi.ed.jp/news/recruit/34798/

(あとがき)

初めてのお泊まりが今回のキャンプだった人も少なくなかった1,2年生。
彼らが9年生になる頃のセルフディスカバリーや修学旅行的自主企画はどうなっていくのだろう。想像もつかないけれど、大人の想像を軽やかに超えているといいなと思います。
 
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発行元 学校法人軽井沢風越学園
ホームページ https://kazakoshi.ed.jp
メールアドレス info@kazakoshi.jp
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