2024年9月26日
軽井沢風越ラーニングセンターでは、「”一人ひとりの子どもごとに教材研究する”ってどういうこと?〜一人ひとりの子どもが教材を味わう算数・数学の授業を一緒につくる〜」というテーマで実践ラボを開催します。
日程は、11月8日(金)夜にオンライン、11月15日(金)・16日(土)に校舎で実施します。講師は、当校の佐々木陽平(義務教育学校:789年生)と藤山茉優(義務教育学校:56年生)です。
問題解決型授業では一人ひとりの子どもの考えを扱いきれず、扱いきれなかった考えを傍におきがちです。自由進度学習では、扱う内容が教科書になりやすく、教材の価値を見落としやすいと感じています。それぞれの実践をやってきてそのよさと限界を見直しながら同僚のふっしぁんと新しいチャレンジをしています。一人ひとりの子どもたちの現在地が違うなかで、どうすれば一人ひとりの子どもがその子たちらしく教材を味わうことができるか模索しています。日本のお家芸としての教材研究も見落とさず、一人ひとりの子どもの考えも傍におかずに、「一人ひとりの子どもごとに教材研究する」とはどういうことなんだろうか。今回の実践ラボでは、参加者と一緒に一人ひとりの子どもがその子の現在地から教材を味わいつつ、一つの問題をじっくりたっぷり考える授業づくりの模索を楽しんでいきたいです。(佐々木陽平)
昨年度、3年生の算数(このときは自由進度学習)を担当していた際に、答えを導くまでにその子がその子なりに考えたり悩んだりした形跡が残っているノートやワークシートに「これだよな〜」と感じたことがありました。最終的に同じ答えになったとしても、それまで考えた道のりは人それぞれ。スタート地点も人それぞれ。でも、「答えが決まっている」ことで、そのプロセスがあまり大事にされていなかったり、そのプロセスを考えることも大事にされていなかったり・・・算数は「表現」とは程遠い上に、一人ひとりの違いができる・できない以外の点で見えにくい教科だなーと感じていました。
今年度、数学スタッフのようへいと一緒に5年生の算数で、「その子がその子なりにその子の現在地から考えること」やそのプロセスをノートに書き残す(表現)ことにチャレンジする中で、「できる・できない」を超えたところに算数・数学の面白さがあり、その子の算数・数学の世界を知ることができるなーと感じはじめています。「一人ひとりの子どもごとに教材研究する」ってどういうこと?を参加者のみなさんといっしょに戸惑い、悩み、モヤモヤしていけたらと考えています。(藤山茉優)
参加にあたっては、日々の自分の実践や悩み・葛藤がわかる写真をA4の大きさ(1枚)に印刷してお持ちください。みなさんの関心も持ち寄りながら、共に学ぶ時間をつくりましょう。
締切:10/15(月)<第一次締切>までにフォームよりお申し込みください。
詳細は実践ラボのページをご確認ください。