2019年1月24日

第21号(2019年1月24日発行)

2019年1月24日

こんにちは、軽井沢風越学園設立準備財団です。

今年の軽井沢は雪が少なく、思う存分に雪遊びができずにいます。

いよいよ来年4月にスタッフが勢揃いして準備を本格スタートさせるにあたり、何をやって何をやらないか、どんなことを大事にするかなどについて、改めて検討しているところです。

かぜのーと 第21号(2019年1月24日発行)
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【1】こらぼジャーナル(3)「ゆりなの算数探究(後編)」
【2】おもちゃデザイナー&つみきパフォーマー相沢康夫さんが軽井沢にやってくる!
【3】軽井沢風越学園の学び(1)~「〜したい」という情熱から出発する(岩瀬直樹)
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【1】こらぼジャーナル(3)「ゆりなの算数探究(後編)」
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11/12から始まった第2期放課後まなび場「風越こらぼ」も中盤に差し掛かりました。こらぼジャーナルでは、「風越こらぼ」に参加している子どもたちの探究の様子をお伝えします。先月号に続いて、「ゆりなの算数探究(後編)」です。

前回、1つめの立方体の積み木を完成させたゆりなは、次の日、自己主導の時間に入るとソッコーで工作コーナーへ向かいました。今日の課題は積み木の2つ目。この2つ目の積み木、見ていただければわかる通り、複合立体図形です。3つの直方体が重なり合っています。写真では見えませんが、3つの直方体の重なり部分は、きっちりと合わさってはおらず、小さな立方体状に隙間が空いています。これは難しい…。このままの立体を展開図に書くのは大人でも難しいでしょう。

でも、この立体、よく見ると継ぎ目があって、その継ぎ目にそうと、3つの直方体で構成されているのがわかります。ゆりながここに気付いたのが、まずすごい。3つの箱を作ればいいんだと認識します。しかし、写し取ることで展開図を書いてきたゆりなは、この重なり合った形のままでは、一つ一つの直方体を写し取れないことにすぐ気付き、前回の最初の時と同じように、定規を持ち出して辺の長さを測ろうとします。

続きはこちら >>https://kazakoshi.ed.jp/kazenote/kj/2647/

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【2】おもちゃデザイナー&つみきパフォーマー相沢康夫さんが軽井沢にやってくる!
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スタッフの奥野千夏です。先月と今月のかぜのーとで紹介したこらぼジャーナルを読んでいただけたでしょうか?そこで紹介されている「ゆりなの算数探究」が、今回のイベントのきっかけです。

「ゆりなの算数探究(前編)」はこちらから

ゆりなちゃんの探究の発端は、ネフ社の「セラ」という積み木です。この探究の様子をネフ社の積み木デザイナーである積み木おじさんこと相沢康夫さんに話したら、すごく喜びそうだなと思いました。積み木のデザインやおもちゃづくりのプロセスも、ゆりなちゃんの探究と同じようなことをしてるんじゃないだろうかと私の興味もむくむく湧いてきました。ゆりなちゃんや他の子どもたちにも積み木おじさんに会ってほしい、そして、積み木おじさんのショーを見ることで、積み木だけじゃなく、図形やデザイン、つくることへの探究のきっかけになるといいなと思っています。

続きはこちら >> https://kazakoshi.ed.jp/news/event/2651/

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【3】軽井沢風越学園の学び(1)~「〜したい」という情熱から出発する(岩瀬直樹)
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軽井沢風越学園のカリキュラムの大枠を少しずつ書き綴っていきます。

子どもの学びについて考える時、ぼくはつい、「学校がないと人は学ばない」という前提で考えてしまいがちです。でも、学校があるかどうかにかかわらず、人は常に学んだり、成長したり、つくり出したりしていく存在です。改めて書いてみると当たり前なのに、学校教育に長く関わってきたからか、知らず知らずのうちに「学びとは学校でするもので、学ぶことは既に教科書で決まっている」という前提で考える癖がついてしまっていたのです。

一方で、この考え方は、結構一般的なのかもと思ったりもします。ふと思い返してみると、担任時代、「先生、もっと宿題を出してください。宿題がないとうちの子全然勉強しないんです」と保護者から言われることがありました。そもそも、学びの内容や理解度にかかわらず一律に授業を受けなければならない、45分間きちんと座っていなければならない、等のルールも、人は強制しないと学ばないと思っているからではないでしょうか。そう思うとかなり根深い問題な気がします。興味があれば、没頭していれば、結果としてそこに座っているかもしれないのに。逆に立ち歩いたりしている方が学びやすい、という人もいますよね。

繰り返しになりますが、学校があるかどうかにかかわらず、人は常に学び、成長していく存在です。ではその時のエネルギーのようなものはなにか。

続きはこちら >>https://kazakoshi.ed.jp/kazenote/pl/2656/

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(あとがき)
昨年末からプロジェクトファンドという実験を財団内で始めています。スタッフが個人やチームでやってみたいプロジェクトを企画し、共感したメンバーがそのプロジェクトに出資(原資は財団が負担)するもので2月3日の相沢康夫さんをお招きするイベントは、そのプロジェクトのひとつです。他には、幼小中学びの会、身体を入り口に考える会、プロジェクトアドベンチャー体験会など。

スタッフ自身の「〜したい」を大事にすることは、子どもたちの「〜したい」も尊重できる関係性の土壌になるのではないかと考えています。

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発行元 一般財団法人軽井沢風越学園設立準備財団
ホームページ https://kazakoshi.ed.jp
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