遊びと学び 2020年1月19日

ただしさから、たしからしさへ

山田 雄司
投稿者 | 山田 雄司

2020年1月19日

みちこさん英語をやりなおす (am・is・areでつまずいたあなたへ)」(益田ミリ、ミシマ社)を4年ぶりに再読した。かなり感じ方が変わっていたので面白かった。ちょっと具体的に紹介します。
一番印象に残った箇所(pp.125-129)を,以下抜粋。

125ページ

126ページ

127ページ

128ページ

129ページ

この部分を読んで感じたことは,4年前とまるっきり違うように思う。

これ多分英語的に見ればツッコミどころがあって,それは “0 year old” という言い方はしないということ。
Google Ngram Viewerをみても分かるように,”0 year old”より,”0 years old”が使われているし,さらに1際未満の子どもの場合は, “◯ months old” と月齢で呼び表す言い方のが普通らしい。

それで当時の自分は,多分そういう「(英語としての)ただしさ」をとても重視していたように思う。もちろんそれは今でも大切だと思っていて,学習者に間違った知識を伝えたくはないと思っている。

ただ同時に,学習者自身にとっての「たしからしさ」も,「ただしさ」と同じかそれ以上に大切だと,今は昔に比べてかなり強く思っている。だからこそ,ここでみちこさんの言う「『わかる』ってすごくうれしいこと」「わたし,もう絶対年齢のあとに『s』付けるの忘れないと思う」という気づきは尊いと思うし,娘のまさみの言う「赤ちゃんじゃなくなったら『s』がいるんでしょ」というみずみずしい気づきには,ある種の畏敬の念を覚える。

「主語を学習者に」ということを,軽井沢風越学園のスタッフはたびたび口にする。そのたびに自分は,無意識に「ただしさ」の方を主語にしていた自分や,学習者にとっての「たしからしさ」を蔑ろにしていた自分を反省する。
みちこさんが言った「先生 簡単かどうかは先生じゃなくてわたしが決めることだと思います(p.27)」という言葉は忘れずにいたいし,それを勇気を出して言ったみちこさんには敬意を払いたい。

ゆくゆくは,ただしさもたしからしさも大切にできる教員になりたい。でもおそらく自分に当面必要なのは,学び手にとってのたしからしさを徹底的に大切にできる力・見方・あり方だとも感じている。今いる場所はそれを伸ばすのにこの上ない環境だと思うから,開校までも,開校してからも,強めに意識してふんばってみたいところだ。

山田 雄司

投稿者山田 雄司

投稿者山田 雄司

英語、特に音声面が好きです。子どもがどうやって言語を習得していくのか、興味があります。軽井沢風越学園というフィールドで、自分が何をするのか、子どもたちにどう伴走できるのか、とても楽しみです。

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