2020年4月7日
こんにちは。岩瀬直樹です。
「毎日うろうろ」では、ぼくが校舎の内外を毎日うろうろして見つけたこと、気づいたこと、おもしろかったことなどを書き留めていきます。
(「毎日」と書いていますが、「ほぼ毎日」ぐらいな感じで…自分に甘い)
これを書いている今は4月7日。当初は今日が「はじまりの日」でした。
残念だけれど校舎はがらんとしています。3チームに分かれて勤務しているスタッフが10名ほどいるだけ。後のスタッフはオンラインです。
新型コロナの影響で、毎日のように社会状況が変わっています。首都圏との行き来が多い軽井沢町。安全・安心を確保した上で、みんなが校舎に集まれるようになるにはもう少し時間がかかりそうです。早く集まりたい気持ちをぐっと抑えつつ、静かな校舎の中で今この文章を書いています。
軽井沢風越学園の「大切にしたいこと」の一節にはこうあります。
「軽井沢風越学園は、子どもも大人も「つくる」経験を、じっくり、ゆったり、たっぷり、まざって積み重ねていきます。
本気で手間をかけて「つくる」ことに没頭し、ときには不安や不安定さを味わいながら「つくる」ことに挑戦していきます。
私たちは子どもこそがつくり手であることを信じています。軽井沢風越学園は、子どもも大人も「つくる」経験を、じっくり、ゆったり、たっぷり、まざって積み重ねていきます。
本気で手間をかけて「つくる」ことに没頭し、ときには不安や不安定さを味わいながら「つくる」ことに挑戦していきます。」
状況が変わっても「大切にしたいこと」は変わりません。
不安で不安定な今だからこそ、やれることはたくさんある。手元にあることで何ができるだろうかを考え、スタッフ全員で準備を進めています。
室内で密集しないように、敷地内の林でどんな活動ができるか調査したり。
ライブラリーの本をどうやって子どもたちの手元に届けるか、作戦会議が始まっていたり。
刻々と変わる状況に、準備すること自体が毎日変わってしまうのが当たり前になり、挫けそうになる時もありますが、その中でも「幸せな子ども時代のために何ができるか」を第一においてポジティブに準備を進めているスタッフを見ると、手前味噌ながら頼もしいなあと思います。
オンラインをツールとして何ができるかの検討と準備も進んでいます。
制限があるからこそ、見方を変えればおもしろいこと、価値のあることをつくれるんじゃないか。改めて学校とはなにか、学ぶとはなにかを0から考えるいいチャンスでもあります。
これまで学校でやってきたことをそのままオンラインに乗せようとするのではなく、
「子ども自身が、学びのコントローラーを自分で操作して、わたしらしい充実した1日をつくれるようになるためにできることはなにか?」
という問いに向き合いながら、あれこれ策を練っているところです。
今日も「こんなこともできそう!」という閃きに、やってみよう、やってみようとの声があがっていました。その軽やかさがステキ。
でもぼくたちスタッフだけの知恵では限界があります。「大切にしたいこと」の中にはこんな文章もあります。
「私たちは子どもこそがつくり手であることを信じています。」
こんな状況だからこそ、子どもたちと相談しながら一緒につくっていきたい。そんなスタッフの声で、すぐにその準備も始まりました。どうなっていくか楽しみです。
ではまた明日。
幸せな子ども時代を過ごせる場とは?過去の経験や仕組みにとらわれず、新しいかたちを大胆に一緒につくっていきます。起きること、一緒につくることを「そうきたか!」おもしろがり、おもしろいと思う人たちとつながっていきたいです。
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