軽井沢風越ラーニングセンター

軽井沢風越学園は、2022年5月に「軽井沢風越ラーニングセンター(通称:かるせん研)」を開所しました。開校3年目を迎えて、「子どももおとなもつくり手であること」、「おとなも学び続けること」の実現に向けて、今年度の軽井沢風越ラーニングセンターでは、実践ラボ事業と研修事業に取り組みます。スクールベースの強みを生かした理論と実践を往還した教師の学びの可能性を追求します。

実践ラボ事業

  1. 「学習者中心の学びのためのスクールベースの教師教育プログラム」を開発する
    2022年4月から本学園のインターン生を中心にプロトタイプ版の研修プログラムを実践しています。学園内スタッフならびに外部の共同研究者と連携してプログラムの開発および効果の検証と改善を行います。
  2. プロジェクト型学習による探究的な学びをつくるために必要な、教師の力量形成の道すじを明らかにする
    一斉授業のための教師の力量形成については一定の体系化がなされ、また身近にモデルとなる存在がいる場合も多い現状です。ただ、探究的な学びをつくるために必要な技術的熟達への道筋はほとんど明らかになっていません。探究的な学びのプロセスのデザイン、児童・生徒への関わりスキル、必要な教材研究、学習環境の設定などについて、力量形成する要素を洗い出し、仮説の設計をしています。
  3. 学校をフィールドにした教師教育を実践・研究する
    日常的に学習者中心アプローチに取り組んでいる軽井沢風越学園のフィールドは、観察・実践・省察のサイクルを短く回すスクールベースドの教師教育の実験場(ラボ)になりうると考えています。

 

研修事業

自治体との連携協定や自治体等からの派遣研修を受け入れる

2019年度からこれまで長野県教育委員会および東京都日野市教育委員会から6名の教員派遣を受け入れてきました。2023年度は新たに軽井沢風越ラーニングセンターに教員を派遣する2自治体を募集しています。これまでの日野市教育委員会との連携について、かるせんのーとをご参考ください。

かるせんのーと

スタッフ

岩瀬直樹(軽井沢風越学園 校長)
略歴:東京学芸大学大学院教育学研究科学校教育コース修士(教育学)。埼玉県の公立小学校教諭22年間勤め、東京学芸大学大学院教育学研究科教育実践創成講 准教授、一般財団法人軽井沢風越学園設立準備財団設立副理事長を経て現職
専門:教師教育学、学級経営
大作光子
略歴:筑波大学図書館情報メディア研究科図書館情報メディア専攻 博士(情報学)。実践女子大学図書館学課程兼任講師、私立明星学園小・中学校専任司書教諭を経て現職
専門:図書館情報学、情報リテラシー
寺中祥吾(軽井沢風越学園 副校長)
略歴:筑波大学人間総合科学研究科体育学専攻 修士(体育学)。株式会社プロジェクトアドベンチャージャパン、流通経済大学助教を経て現職
専門:ファシリテーション
中川綾
略歴:日本大学文理学部体育学科卒。株式会社アソビジ代表。私立と公立の学校で教師として働き、オルタナティブ教育の啓蒙などをしつつ2021年度まで大日向小中学校の設立・運営に従事。2023年度、軽井沢風越ラーニングセンターの主旨に賛同し参画。
専門:教育プロジェクトマネジメント

共同研究者

小野永貴(筑波大学)
専門:図書館情報学、情報教育
プロジェクトにかける想い・願い
新学習指導要領で、学習者中心の探究的な学びが全面的に取り入れられましたが、それを先導できる教員の養成は十分に追い付いていません。これまで複数の機関で教員養成や司書教諭養成に携わってきましたが、限界を感じる場面が多々ありました。このような状況を打破すべく、風越から新たなモデルを発信できればと考えております。

Q1)自分のことを一言で表現すると?
最近「酔狂」と言われて一番しっくりきました。
Q2)美味しいと感じるごはんは?
主にイモ類。(じゃがいも,山芋等)
軽井沢に行った時は、よく明治亭のソースかつ丼を美味しく頂いています。
Q3)20年後の「学校」はどうなっている?
正直、多くの学校は今とあまり変わっていないのではないかと予想します。しかし、この予想は外れると良いなとも期待しています。
佐宗邦威(株式会社BIOTOPE)
専門:戦略デザイナー
プロジェクトにかける想い・願い 子どもが自分の好きを起点に、未来の希望、つまりビジョンを描くことができる状態が、創造的学びだと思います。風越公園のような、新しい学びの実験場で、自らの未来を切り拓いていける力をつける学びの形を模索したいです。

Q1)自分のことを一言で表現すると?
励まし屋。やりたいことを持っている人を励まして、実現させるのを助けたいから。
Q2)美味しいと感じるごはんは?
カレーライス
Q3)20年後の「学校」はどうなっている?
生徒と先生がお互いに作り、学び合っている場になっている。
町支大祐(帝京大学大学院)
専門:教育経営学、教師教育学、教育工学

プロジェクトにかける想い・願い
学習者中心という文脈をふまえた時、そこに立つ教員とはどんな姿なのか。そうした教員の学びや育ちを支えることができるとしたら、どんな形なのか。こういったことについて改めてじっくり考える機会だと思っています。モヤモヤの中で模索しながら、みんなで迷いながら、小さな気づきを集めていきたいです。あとは、そこに向き合ったときに、自分がどんな風に変わっていくのかも楽しみにしています。

Q1)自分のことを一言で表現すると?
鈍感な気にしぃ
Q2)美味しいと感じるごはんは?
ねぎしお系のもの
家系ラーメン
Q3)20年後の「学校」はどうなっている?
「幸せ」とか「安心」が大切にされる場であって欲しい
渡辺貴裕(東京学芸大学大学院)専門:教育方法学、教師教育学
プロジェクトにかける想い・願い
学校に根ざさずに理想を追い求めるだけの教師教育でもなく、既存の学校への適応を目指すだけの教師教育でもなく、これからの学校やそこでの学習をつくる人を実践を伴うかたちで育てていく教師教育を、風越のフィールドを活かしながら考えたいと思います。子どもも教師も、(私のように)外からかかわる人も共に育つことができる学校教育/教師教育のあり方を!

Q1)自分のことを一言で表現すると?
好きなことしかできない。
Q2)美味しいと感じるごはんは?
温かいご飯。
Q3)20年後の「学校」はどうなっている?
見た目はいろいろ変わっているだろうけど、大事なことは、おそらく今とそんなに変わらない。

お問い合わせ:karusen@kazakoshi.jp