2019年7月19日
7月に入ってから曇りと雨が続き、晴天率が著しく低い軽井沢です。
(と書いていたら、今日は曇りの中に晴れ間が!)
そんな天気に呼応するように、私たちもやや停滞気味な時間を過ごしています。
進んではいるけれど、なんとももどかしい感じ。
4月から3ヶ月と少しが経ち、どうやら踊り場にいるようです。
(あとがきに続く…)
かぜのーと 第27号(2019年7月19日発行)
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【1】「次の物語が始まる前に」澤田 英輔
【2】こらぼジャーナル(9)甲斐崎 博史
【3】かぜあそびレポート(3) 三輪 ひかり
【4】子どもと一緒に読みたい本 vol.13 勝山 翔太
【5】この地とつながる「雨 と ひとつ」岡部 哲
【6】校舎工事の様子(2019年7月)
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【1】「次の物語が始まる前に」 澤田 英輔
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7月。軽井沢風越学園のメンバーが集まって3ヶ月が経ちました。
多様な立場の人が集まって、それぞれの違いを生かしながら、良いものを作る。きれいな言葉にするのは簡単だけれど、実際にはその過程で、言いたいことが言えなくて、あるいは言ってしまって苦しんだりすることもたくさんあります。
出会ってこれから何かが始まる期待感の中で、「お互いの違いを生かして作っていこう」と言っていた4月。その後、具体的なカリキュラムづくりが本格化すると、意見や考え方の違いもはっきりしてきました。その背景には、お互いのこれまでの歩みの違いも垣間見えます。
続きはこちら >> https://kazakoshi.ed.jp/kazenote/now/4230/
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【2】こらぼジャーナル(9)甲斐崎 博史
「こうのすけのサイコロ」
〜探究のコントローラーは子どもがもっている〜
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こうのすけは3年生、「探究の算数」のプロジェクトに参加していました。第1期には、「風越こらぼの会場の玄関に、傘立てを作ってみんなに使ってもらいたい」という目標を決めて、傘立て作りに取り組みました。「作家の時間」にも意欲的で、とても構成のしっかりした長編の作品をいくつも書き上げました。
ある日の「探究の算数」で、全員で「一枚の紙から箱を作る」ということをやったのですが、ここでの出来事が彼の探究の入口になりました。
この時、こうのすけは最初、箱(立方体)を作れませんでした。こうのすけは3年生、まだ学校では立方体も、その展開図も習っていません。決められた履修時期前だと子どもたちには学ぶことができないのでしょうか。いや、そうではなく、ゆりな(2年生)やたいよう(1年生)の算数探究でもそうでしたが、触れる機会があれば(さらになんらかのモチベーションがあれば)子どもたちは自分自身の力で学んでいけるはずです。このことをこうのすけの探究でも確信することができました。
続きはこちら >> https://kazakoshi.ed.jp/kazenote/kj/4232/
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【3】かぜあそびレポート(3)
「季節が移ろい、環境と遊びが変わる6月」
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2〜5歳まで27人の子どもたちが毎日通う認可外保育施設「かぜあそび」がはじまって、3ヶ月。
木々が葉をつけ、花が咲く。草木が茂り、緑が深まる。季節の移ろいに合わせて、鳥井原の森のフィールドも、おおきく姿を変えてきました。
その変化と隣り合わせにある、こどもたちの遊びや生活もまた、変化する。
この3ヶ月のあいだに、新しく生まれた遊びもあれば、なくなっていった遊びもあり、改めて、遊びの移り変わりからも、とどまることなく、常に姿を変えていく自然という環境とこどもたちの密接な関係を感じずにはいられません。
そして晴れの日には日差しが強く、雨もよく降るこの季節、あずまやで工作をするこどもたちの姿も多く見られるようになってきました。
続きはこちら >> https://kazakoshi.ed.jp/kazenote/now/4254/
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【4】子どもと一緒に読みたい本 vol.13
「はらぺこあおむし」勝山 翔太
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『はらぺこあおむし』( エリック=カール、偕成社)
(アマゾン)(楽天ブックス)
「ねぇ、どうして空は青いの?」
「たしかに。どうしてだろうね。」
すると子どもたちは、う〜ん…としばらく考えて
「分かった!空には色を塗る人がいて、青色にぬってるんだよ!」
「ちがうよ、きっと海が青いから空に色がうつるんだよ」と続けて別の子が言います。
「じゃあどうして夕方は青くないの?」
思いおもいに感じたことを、自分の言葉で話す子どもたち。
その世界はどんどん広がっていきます。
「うんうん、そうだね。でもどうしてだろうね、不思議だね。」
興味、関心、疑問、もやもや、好きなこと…いくつものことがつながって、集まって、広がっていく中で“問い”は生まれていきます。
続きはこちら >> https://kazakoshi.ed.jp/kazenote/book/4245/
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【5】この地とつながる「雨 と ひとつ」岡部 哲
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水を張った田圃に稲が植えられると、千差万別の緑を湛えた野山は、燃える緑へと一気に収束する。そして、霧の軽井沢の季節がやってきます。この地に生きる子どもたちにとって、こんな自然は見慣れた日常。それでも、劇的な自然と出会い、不意に考えることを忘れた瞬間に、一生忘れられないような実感を味わうことがあります。
これは、小さかった僕と雨との出会い。
「雨 と ひとつ 」
学校からの長い帰り道が始まる。
黒い雲がうねっている。
強めの風が吹くや否や、ポツリ、ポツリと雨。
いつものように傘はない。
続きはこちら >> https://kazakoshi.ed.jp/kazenote/liv/4279/
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【6】校舎工事の様子(2019年7月)
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現在の校舎工事の様子をお伝えします。すでに、校舎全体のかたちがわかるだけの鉄骨が組まれています。
7/12、環境デザイン研究所(設計監理を担当)の仙田さん・宇佐美さんとプランタゴの田瀬理夫さん(道路を隔てた敷地で来春始まるほっちのロッヂのランドスケープ設計を担当)とで敷地を回り、外構工事についてやりとりしました。たとえば、子どもたちが登校してくる通路のアプローチをどのようにつくるとよいか。校舎から駐車場の車が見えないように土を盛って山にしてはどうか、などなど。
続きはこちら >> https://kazakoshi.ed.jp/kazenote/now/4268/
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(あとがき)
たとえば…相手のことを知り始めたがゆえに、遠慮や配慮が先立って、
雑談や議論はできても、対話に至らないもどかしさ。
自分も自由であり、相手も自由でいる。
そんな中で、つくり手として信じるものをつくる。
夏を過ぎて、そんな状態でいられたらと、
スタッフでじっくり時間を過ごす場を8月に持つ予定です。
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発行元 一般財団法人軽井沢風越学園設立準備財団
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