広報 2020年3月31日

開校に関するお知らせ No.02(2020/3/31)

2020年3月31日

こんにちは、軽井沢風越学園 本城慎之介です。

先日3月28日にメールをお送りしてからも考えを巡らせました。
4月7日のはじまりの日を延期し、4月14日を目標に開校準備を進めます。

風越で遊ぶこと学ぶことを楽しみにしている子どもたち、
応援してくださっている保護者のみなさんのことを思うと、
予定通りに開校したいという思いは強くあります。

新型コロナウイルスの感染について様々な情報が飛び交い、
日々状況が変化する中で、どのようにするとより安全な状態、
より安心できる環境を整え開校できるか吟味し、できうる対応をしてきました。
しかしながら、現在私たちが取っている対策では、まだ不十分であり、
さらに対策をとった上で開校することが適切だろうと判断しました

4月14日に開校するための対策と保護者の皆さんに協力をお願いしたいことを、
このメールでお知らせします。少し長くなりますが、最後までおつきあいください。

1.現状認識の共有

長野県内の発症者は急激に増えているわけではありません。
しかし、軽井沢町は長野県の中でも地理的に首都圏に一番近いだけではなく
「東京24区」と言われることがあるように、
人の往来という点でも首都圏に一番近い町です。

ここ数日、ぐっと県外ナンバーの車の量も増え、地元スーパーも混雑しています。
明らかにたくさんの人が流入していることを肌で感じます。
それに加えて風越の特徴的な状況として、スタッフも入園・入学者も
いろいろな地域から集まってきています。

いまや全国各地どの地域で新型コロナウイルスの発症者が出ても
不思議ではない状況ですが、軽井沢町も例外ではなく、
むしろ発症者が出る可能性は低くないと認識しています。

軽井沢町が立地する佐久地域の感染症病床数は5床しかありません
佐久地域で集団感染が発生した場合は、医療崩壊が起こる可能性もあります。

2.軽井沢町の方針と私たちの対応

3月28日のメールでお知らせしたように、
軽井沢町で発症者が確認された場合は、公立小中学校はその日から
14日間の休校とする。私立幼稚園、小中学校も同じような対応をしてほしい」
という軽井沢からの要請がありました。
軽井沢風越学園としては、この要請に応じていきます。

軽井沢町で発症者が確認されて休校をしなくてはならない
状況になった場合でも、私たちは野外学童や青空教室的な活動ができるよう
準備していきます。しかしながら、その発生の状況によっては、
活動の規模を縮小したり見送らなければならない可能性もあります

3.これまでの対策と開校準備の状況

このような状況の中、私たちはこれまでいくつかの対策を行ってきました。
出会いの日を中止し、内覧会も予定よりも大幅に規模を縮小し、
やり方を工夫して実施しました。
校内の換気に留意し、勤務も続けています。
また3月24日からスタッフの検温を記録し、健康状態に留意して勤務しています。
現在のところ、設立準備に関わるスタッフ全員の健康状態には問題ありません。

開校準備も順調に進んでおり、4月7日に開校しても何ら支障がない状況です。
しかし、町で発症者が確認される可能性、スタッフから発症者が出る可能性などを考慮し、
開校を一週間延期し、追加対策を施した上で開校する方が望ましいと判断しました。

4.追加の対策

追加の対策として、4月1日からスタッフを3チームに分け、
チーム同士が接触しないように勤務します。

通常の勤務を続けていると、スタッフから発症者が出た場合には
濃厚接触の疑いがあるためスタッフ全員が勤務できない状態になります。
これを避けるために、?早番 ?遅番 ?オンライン の3チームにわけた勤務を4月1日より実施します。この3チームは14日間接触しません。
この対策を施すことにより、万が一、あるグループから発症者が出た場合でも、
他の2チームのスタッフで開校を迎えることができたり、
活動が開始できるようになります。

決して開校準備しやすい勤務体制ではありませんが、様々な工夫をして、
4月14日を迎えられるようしっかり準備を続けていきます。

5.保護者の皆さんへ検温のお願い
軽井沢風越学園に入園・入学する子ども、そして同居しているご家族の朝晩の検温を4月1日からご家庭で行ってください。
提出していただく予定はありませんが、体調の状況の把握にご協力をお願いします。

発熱が14日間なかったということを確認した上で、登校ないしは
活動に参加しているということを、スタッフもご家庭同士も確認し合い、
安心して過ごせるようご協力ください。

6.typhoonの利用開始

 

7.保護者の皆さんとのオンラインミーティングのやりとりの準備

4月14日までの間に、保護者の皆さんとホームグループ単位で
オンラインミーティングする機会をつくります。
お互い自己紹介したり、「長い春休み中、どんな工夫をしてますか?」などの
話題からスタートしたいと考えています。これについては、改めて順次ご連絡します。

8.おわりに

「はじまりの日」を延期するという判断は、少し慎重すぎるのかもしれません。
また、追加の対策をもっと早くしていたら…、という気持ちもあります。
しかし、とにかく今できる「よりよい」を考え抜き、実行していくしかありません。

これから14日間、しっかり大人も子どもたちも健康に留意していきましょう。
元気なのに越したことはないですが、体調が悪かったら無理せずに休む。
これもみんなで行う学校づくりの一環です。

次の配信は4月3日午後を予定しています。
晴れやかに「はじまりの日」が迎えられますように…。

軽井沢風越学園 本城 慎之介