2025年8月28日

第100号(2025年08月28日発行)

2025年8月28日

こんにちは、軽井沢風越学園です。

今週から、子どもたちが校舎に戻ってきてにぎやかな毎日です。
さていよいよ100号!この節目を推進力に、たくさんの記事が集まりました。
ひたすら編集ノックで編集部による記事を書く暇はなく(言い訳)あとがきに今の気持ちを残します。

今後、かぜのーと記事など更新情報のお知らせは、Instagram(kzks.2020)で発信します。
またメールマガジン発行にあたってお預かりしていた個人情報は破棄し、目的外での利用はいたしません。
これからも、ふらりとホームページを訪れていただけるとうれしいです。

9月13日から始まる26年度出願に際して、募集要項ページを更新しています。
入園・入学ご検討の方は、ご確認ください。
>> https://kazakoshi.ed.jp/campus/guide2026/

2026年度入職のスタッフも募集しています。9月30日(火)応募締め切りです。
>> https://kazakoshi.ed.jp/news/recruit/36273/

かぜのーと 第100号(2025年08月28日発行)
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【1】『学びのなかで、育まれるものたち』片岡 亜由美
【2】『風の音を鳴らしてみよう』 佐々木 陽平
【3】『土台の学びをまざってつくるのは誰か』佐々木 陽平
【4】『一緒につくる人としての子どもの存在』岩瀬 直樹 
【5】『外国語の授業に込めた願いと、子どもたちのチャレンジ』 山ノ内 麻美
【6】『学ぶってなんだっけ?探究ってなんだっけ? ー1~4年生のホームプロジェクトで見えてきたことー』奥野 千夏
【7】『風越2年目の雑感 〜風越という風土の中で、スポーツの時間を考えてみた〜』田原 優貴
【8】『「学校にいきたくない」から始まる長い話』保護者
【9】『支え合って生きていこうぜ〜教師の育ち』大作 光子
【10】『チャイムから風鈴へ。』本城 慎之介
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【1】# 1,2年
  『学びのなかで、育まれるものたち』片岡 亜由美
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ただいま。産休育休を経て、5月中旬から戻ってきました。今年度は1,2年生のLGに配属されました。

4月下旬、1年生の学び始めのミーティングをするために校舎に行く。1年生に主に関わっているのが、ちか(奥野)とゆっけ(井手)らしく、二人が待っていてくれた。

ウケる(笑)。風越学園のまだ準備財団だったころ、私に野外保育を教えてくれたのが、この二人だった。(あと、しんさん(本城)も。)少し昔話をすると、あのころまだ20代のやんちゃな私は、子どもが自然の中で育まれることに惹かれていたものの、どう保育と結びつけるのかよくわかっていなかったと思う。二人は、私に保育論を浴びせるのではなくて、保育するなかで、子どもと関わるなかで、見せてくれた人たちだった。(あと、しんさんも。)自然の面白さも怖さも、そして美しさも子どもと一緒に私も教わっている。ありがとう。そんな二人が、現れてデジャブ?!と思って、思わずウケてしまった。

続きはこちら >> https://kazakoshi.ed.jp/kazenote/now/36763/

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【2】# スタッフ
   『風の音を鳴らしてみよう』佐々木 陽平
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風越学園に入職して4年目。インタビュー記事も含めて、11本のかぜのーとを書いてきた。書くことは昔から好きなわけではなかった。大学生のとき書いた教育実習の日誌は半分も埋められず怒られた記憶がある。そんな自分だが、風越学園に入職してから自ずとリフレクションを書く機会が増え、かぜのーとを書く機会が増え、書くことがだんだん好きになっていった。書くことは自分のありようを見直しながらも無限の他者に開かれている。そんな感覚がする。かぜのーとを「書く」ことは、自分の葛藤やねがいを一つのかたちにするということで、自分にとってすごく意味のあることだった。

一方で、すごく苦手としているのがかぜのーとを「読む」ことだ。なんだかうまく読めない。読むのが億劫だったり、読むと気持ちが沈んだり、読んでも感想が出なかったり。自分が書いたかぜのーとを読んでくれるのはすごく嬉しいけど、仲間のかぜのーとをうまく読めない、そんなもどかしさをもっていた。そんな最中に、「学びの日」で「かぜのーと読み返して、風越の軌跡をたどってみよう」という場を開いた。

続きはこちら >> https://kazakoshi.ed.jp/kazenote/now/36769/

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【3】# 土台の学び
   『土台の学びをまざってつくるのは誰か』 佐々木 陽平
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「まざる」ことを大切にしている風越学園。入職した頃の僕は「まざる」ことを大切にするのはいいんだけど、何でもかんでも「まざる」のは乱暴だろうという気持ちがあった。土台の学びは教科ごとの学びだから、学年でまざることにすごく抵抗感があった。特に数学は内容と順序が学年ごとにはっきりしているから、学年でまざったとてそのよさはあまりないだろうと思っていたし、同じ内容を同時に扱うからこそ学びが深まるよさも知っていたがゆえに、それを手放すのはもったいないなという感じがあった。

そんなことを風越学園に入職してからずっと思っていたが、昨年度になって学年でわかれて授業をやる限界も感じてきた。学年のコミュニティに入りづらい子どもたちや、当該学年の内容にたどり着かない子どもたちがすごく気になってきたからである。同一のコンテンツをおくからこそ深まる学びもあれば、同一のコンテンツをおいてしまうとそれに乗っかりきれない子どもたちもいるというジレンマを強く感じるようになってきた。

ジレンマを抱えたままチャレンジを続けるよりは、いっそのこと来年度は学年をまざって土台の学びをつくってみると新しい可能性が見えてくるのかなという気持ちになっていた。

続きはこちら >> https://kazakoshi.ed.jp/kazenote/dandan/36812/

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【4】# わたしをつくる
   『一緒につくる人としての子どもの存在』岩瀬 直樹
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本城と学校づくりをスタートした2016年。今から10年前だ。
埼玉県大宮駅近くのコワーキングスペースで待ち合わせをして、新しい学校のコンセプトを練った。

「カリキュラムに学習者(こども)が参画する 一緒につくる人としての子どもの存在」

これは、僕自身の公立での実践に基づいた確信だ。
学校教育が、日々の授業がよりよくなっていくために、その当事者である子どもと一緒につくっていくこと。ぼくはたくさんのことを公立校で試行錯誤してきた。お互いが心地よく過ごせるために、よりよく学べるために、わたしたちのコミュニティをわたしたちでつくっていく。その意思ある経験の連続のなかで、子ども一人ひとりが、コミュニティが躍動していくのを目の当たりにしてきた。これからの学校教育の変化の核心は「子どもこそがつくり手である」ことを確信していた。

風越のスタートにあたって冒頭のコンセプトを真ん中に置けたことは、今の風越のありようにつながっていると思う。開校して5年半。紆余曲折ありながら、このことをぶらさずに子どもと共につくる実践の積み重ねが、子どもたち一人ひとりの姿として、ことばとしてあらわれてきている、と思う。

続きはこちら >> https://kazakoshi.ed.jp/kazenote/now/36835/

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【5】# 土台の学び
  『外国語の授業に込めた願いと、子どもたちのチャレンジ』 山ノ内 麻美
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今回、書くことが苦手な私が、重い腰を上げて、外国語で何が起きているか書こうと決心したのには、こんな理由があります。私は2025年4月に入職して、主に5〜9年生の外国語の授業を担当しています。まだ風越に来て日が浅いので、保護者や子どもたちに、あさみんや外国語のスタッフがどんな思いや願いを持って外国語の授業をしているか伝えたいと思いました。また、外国語を含む7,8,9年生の土台の学びは、風越史上、そして、私史上、初めての試みで、まざって授業を行っています。どうなるか大人も子どもも分からない中で、とても面白いことがたくさん起きていると思います。これらの記憶を書かないことで、風化してしまうのはあまりにも惜しい。また、教室内で起こっていることを発信しなければ、同じ校舎にいても、他のスタッフにでさえ何が起きているか全くわからないということは、私自身、他の教室で何が起きているかわからないことを考えると、容易に想像ができます。もうこれは、私が書かなくては・・・と掻き立てられました。

今回は、7,8,9年生がまざって学んでいる外国語の授業について書こうと思います。5,6年生については、まだ暗中模索なので、もう少し光が見えたら、その時に書きます。

続きはこちら >> https://kazakoshi.ed.jp/kazenote/now/36843/

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【6】# 探究の学び
『学ぶってなんだっけ?探究ってなんだっけ?
    ー1~4年生のホームプロジェクトで見えてきたことー』奥野 千夏
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夏休みに入り、ここまでの子どもたちの姿をスタッフでふりかえる時間がありました。プロジェクトで子どもが探究していた姿やエピソードを持ち寄るためにこの数か月をふりかえると、子どもたちのいい姿はいっぱい思い浮かぶけれど、それが探究なのかは私にはよくわからなくなってしまった。1~4年生がこのプロジェクトで学んできたこと、そこで育っているものとはなんなのだろう。春から夏休みまでのホーム2のプロジェクトについて私という一個人を通して見えたプロジェクトでの子どもの姿や大人の関わりを紹介する形で言葉にしてみようと思います。

今年度の1~4年生はホームでプロジェクトをしてきました。5つあるホームはそれぞれの学年が5,6人ずつの二十数人のメンバーです。これまでは1,2年生、3,4年生は2学年ごとのラーニンググループ(以下LG)でプロジェクトや学びをしてきました。昨年度ははじめて1~4年生でプロジェクトをするというチャレンジをしてきましたが、その時はホームではなくプロジェクトのためにグループを再編成しました。

続きはこちら >> https://kazakoshi.ed.jp/kazenote/now/36865/

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【7】# 3,4年
『風越2年目の雑感 〜風越という風土の中で、スポーツの時間を考えてみた〜』田原 優貴
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「これを読んでワクワクしたら申し込んでください。」

風越学園ホームページのスタッフ採用ページ(2023年)に書いてあったワード。その言葉通り、僕の心はワクワクしていた。

「みんながつくり手」おもしろい!! 

この学校なら楽しいことができそうだと希望を抱いて応募フォームをクリック。勢いよくクリックしたのはいいが、選考課題が結構ある…。しかも、風越学園のことやスタッフ採用のことを知ったのがギリギリで、〆切まで時間がない。ワクワクというエネルギーを糧に一気に選考課題を入力。ご縁あって2024年4月から学校づくりに参画(3,4年担当スタッフ)することになった。

振り返ると、ここ数年はいい意味でノリと勢いで人生を歩んできた。愛知から山梨(清里)を経て、北相木村への移住。そして、村役場職員からの転職。決断するまでの時間は数時間(笑)。直感ともいえるこの決断は、今となっては大きな意味をもっている。

ここからは、ワクワクからスタートした風越学園の日々を味わってみて、僕が感じた『風越の風土』、そして、『風越という風土の中で、現在担っているスポーツの時間(今回は3,4年生)について考えていること』を書き残してみたい。

続きはこちら >> https://kazakoshi.ed.jp/kazenote/now/36913/

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【8】# 保護者
『「学校にいきたくない」から始まる長い話』保護者
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「学校に行きたくない」から始まる長い話。

2年前の春。新学期が始まってしばらくして、娘が頻繁に腹痛を訴える様になり、あれ、おかしいぞ、と思っていたら、「学校に行きたくない」と言い出した。しばらくは、なんだかんだ娘は頑張って登校していたが、ある朝ついに車から降りられなくなった。

最初にしたことは、学校で何かトラブルがなかったか調べることだった。娘に聞いてもスタッフに聞いてもこれと言った出来事はなかったようだった。

さて、困ったぞ。何を聞いてもほとんど言葉を返さず、うつむいて「わかんない」ばかり言う娘。ここで問い詰めたら絶対にダメだということだけはわかった。母は口を閉じ、目を開け、耳を傾け、よくよく娘の様子を観察して、ほとんど発してくれない数少ない言葉を繋ぎ合わせて推測すると、娘の言う「学校に行きたくない」は、どうやら「学校に行きたいけどなんだか不安/心配でいけない」ということのようだった。(1年後、娘にインタビューをしてみたら、正確には「学校に行きたくない、でも行かなきゃいけないと思ってる、だけどなぜか行けない」ということだったらしい。)

続きはこちら >> https://kazakoshi.ed.jp/kazenote/dandan/36963/

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【9】# 軽井沢風越ラーニングセンター
『支え合って生きていこうぜ〜教師の育ち』大作 光子
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ゴリさん(岩瀬)との出会いは学生の頃に遡ります。当時、私が立ち上げた任意団体の夏合宿の講師にゴリさんを招いたことがありました。それから時は経ち、風越で再会してから3年目に教師教育の学びをつくる軽井沢風越ラーニングセンターを共に立ち上げるなど、学校づくりの同志になれたと思っています(一応、校長先生)。ゴリさんは実践を通してスタッフ・連携自治体を励まし、子どもまで届けたいという熱い想いの持ち主ですが、どうも存在感が曖昧で不器用なところがある人です。

たいち(井上)とは風越に来てから知り合いました。2年目に同じラーニンググループになり、3年目からはカリキュラム・ディレクターとして学校づくりの舵取り(大袈裟かもしれませんが)を一緒にしてきました。4年目からはラーニングセンターのスタッフとしても重なる時間が多くありました。時には喧嘩のようなことをしてきましたが、その何倍ものよろこびを分かち合いました。漂流者のような風貌ですが、根っ子は真面目、誰に対しても決して嘘を言わない人です。

こんな私たちが開催したラーニングセンターのプログラム体験会(7月19日開催/参加者50名)を受けて、教師の育ちを共に考え続ける二人を紹介したいと思います。

続きはこちら >> https://kazakoshi.ed.jp/kazenote/now/36978/

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【10】# かぜのーと
   『チャイムから風鈴へ。』本城 慎之介
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江戸・日本橋から長野を抜け、京都・三条大橋を結ぶのが中山道。全行程は、135里32丁(約534km)で、碓氷峠をはじめとして峠が多く、69もの宿場があったのが特徴だ。このうち、軽井沢町には東から順番に軽井沢宿、沓掛宿、追分宿と3つの宿場があった。

中山道も含めて江戸時代に整備された主要な街道には、一里(約3.93km)ごとに目印があった。この目印が一里塚だ。街道の両側に土を盛った「塚」を築き、そこには榎(えのき)や松が植えられた。旅人は、この一里塚を距離の目安にしたり、休憩場所にしたらしい。

設立準備中の2017年5月15日に第1号を発行したメルマガ・かぜのーとは、今回の2025年8月28日発行の第100号で区切りをつける。メールマガジン発行の素材となる記事は、こんな編集方針のもと綴られていった。

「子どもたちの遊びと学びの様子、日々生まれるスタッフの問いや気づきなど、学校づくりについてなるべくそのまま正直にお届けします。」

この編集方針は昔も今も変わらない。スタッフ一人ひとりが書いた記事をWebに掲載していき、一ヶ月に一度それらの記事を紹介しながら、軽井沢風越学園のいまの音や流れを、書き手の思いを乗せて、写真のように切り撮ったり、動画のように区切ったりして伝えてきた。風越に関心を寄せてくれている人たちに、自分たちのいまを自分たちの手で届ける。それが、かぜのーと。一里塚は、旅する人たちの行く先の印になったと同時に、その旅を思い返すときの印にもなっていたに違いない。メルマガ・かぜのーとも、風越にとってそんな存在だ。

続きはこちら >> https://kazakoshi.ed.jp/kazenote/now/37003/

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(あとがき)
ここまで読んでくださって、本当にありがとうございます。
特にゴールを決めずに始めましたが、まさか641(2025年8月27日時点)もの記事を届けることになるとは、思いもよりませんでした。

今の気持ちに一番近い大好きな詩に感謝の気持ちを込めて、共有します。
「ひとりの人間の真摯な仕事」は、正直に言葉を紡ぎ続けているスタッフであり、
読んでくださっているお一人ずつであり、また私たち編集部でもあるという自負もあります。
あちこちで起こる小さくとも確かな渦巻きが、幸せな子どもの育ちにつながりますようにと願いながら、これからもかぜのーと記事は続いていきます。

『小さな渦巻(うずまき)』茨木のり子

ひとりの籠屋が竹籠を編む なめらかに 魔法のように美しく

ひとりの医師がこつこつと統計表を埋めている 膨大なものにつながる
きれっぱし

ひとりの若い俳優は憧憬の表情を 今日も必死に再現している

ひとりの老いた百姓の皮肉は <忘れられない言葉>となって 誰かの胸にたしかに育つ

ひとりの人間の真摯な仕事は おもいもかけない遠いところで
小さな小さな渦巻をつくる

それは風に運ばれる種子よりも自由に すきな進路をとり
すきなところに花を咲かせる

私がものを考える 私がなにかを選びとる
私の魂が上等のチーズのように 練られてゆこうとするのも

みんな どこからともなく飛んできたり
ふしぎな磁力でひきよせられたりした
この小さく鋭い竜巻のせいだ

むかし隣国の塩と隣国の米が 交換されたように
現在 遠方の蘭と遠方の貨幣が 飛行便で取引されるように
それほどあからさまではないけれど

耳をひらき 目をひらいていると
そうそうと流れる力強い ある精緻な法則が
地球をやさしくしているのが わかる

たくさんのすばらしい贈物を
いくたび貰ったことだろう

こうしてある朝 ある夕 私もまたためらわない
文字達を間断なく さらい 一篇の詩を成す
このはかない作業をけっして。

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発行元 学校法人軽井沢風越学園
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