2025年4月28日

第96号(2025年04月28日発行)

2025年4月28日

こんにちは、軽井沢風越学園です。
あっという間に開校6年目の春が過ぎていきます。
今年度は新しく7名のスタッフ、2名の派遣教員(長野県・大阪府門真市)を迎えスタートしました。
>> https://kazakoshi.ed.jp/staff/

走り始めは、不安定なこともある。でもその揺れを、ないことにしない。
まっすぐ予定通りには進まないけれど、つくるってそういうことだよなぁと相変わらずつくり続けている6年目の始まりです。

かぜのーと 第96号(2025年04月28日発行)
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【1】『「すべてよし!」〜ホーム3のゆるやかな時間の中で〜』力久 聖也
【2】『9年生からの贈りもの』根岸 加奈
【3】『風が立つ。考えようと試みなければならない。』佐々木 陽平
【4】『土台の学び「地球と人」ってなんなんだろう 〜ぱわー編〜』力久 聖也
【5】 2026年度募集要項と放課後校舎開放・幼稚園 体験会のお知らせ
【6】 寄付ページ開設とメールマガジンかぜのーと 8月号にて終了のお知らせ
【7】 6/13,14開催)学びのかたちをつくる会 Vol.2「まざる・かわる・はじまる」
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【1】# ホーム
   『「すべてよし!」〜ホーム3のゆるやかな時間の中で〜』力久 聖也
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1014。僕が2024年度、ホーム3で撮った写真の枚数だ。僕は日常を写真で残したり、その場その場の子どものようすを本人や保護者とやり取りすることは得意なのだが書き残すことが苦手だ。とても苦手だ。

ホームのことを書いてみようかなと思い立ってからもう1年が経とうとしている。書き残すために、退路を断つためにホーム3の子どもたちの有志とホームスタッフで1年を振り返る場を持った。9年生卒業一週間前のその日はとても穏やかに時間が過ぎていて、いつものつどいのようなゆるさと、なんでも言える空気感が流れていた。

(リョウユウ・7年)ホーム3は、風越での唯一の居場所だったかな?って思っています。本音とか打ち明けられるし、気を使わないで話ができる。いい意味でも悪い意味でも、うちらのホームってめちゃくちゃぐちゃぐちゃで自由だなって思ってて、そこが僕は好きだな。

(サク・9年)始まった頃から、ホームは家族みたいな場所がいいなあって話をしてたよね。学校だとどうしてもスムーズに進めるようにとかみんなが話せるようにって、たくさん考えるけど、なんかあえてそのためじゃなくて、何も考えずにいられる場所としてホームがあったらいいなー、毎日ファシリテーター役を置かなくても進めることができたらいいなっていうのは最初から思ってて。
結果的にそれはすごいできたなと思うし、家族かと言われたら、まだ反抗期の人(ゲーム勢)が多いけど、自分自身もちゃんと100%の自分としてホームではいられるし、ゲーム勢を強制的に辞めさせないのもいい親(スタッフのこと)がいるなーと思って、ホームの1年間よかったなーと思っています。
(一部略)

子どもがそんな言葉たちを残してくれたホーム3の1年目。
大前提としてこれから書くことは理想のホームのあり方でもホームの方向性でもなくて、あくまでホーム3の現在地だ。そもそも”ホームってこういうものだ”とか”こうあるべきだ”という正解はないのだと思う。

続きはこちら >> https://kazakoshi.ed.jp/kazenote/dandan/35652/

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【2】#12年のつながり
   『9年生からの贈りもの』根岸 加奈
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今年も、9年生がランウェイを堂々と歩いて巣立って行った。

開校初年度から、プロジェクトや日々をこんなに子どもたちと一緒につくっていけるものなんだなぁと気づかせてくれた当時5年生の子どもたちだ。

私は、今年度は主に1・2年生を担当することになり、彼らの自由で開かれた発想と、一緒に外に出た時の、五感の鋭さに圧倒される日々だった。

ただ、せっかく幼小中混在校なのだから、初年度担当してきた今の9年生をはじめとして、12年間のつながりをもっと感じる機会があったらなと思っていた。思いながら、日々の忙しさに追われ、なかなか口に出すことも、行動に移すこともできなかったそんな時・・・
地球と人の授業で風越学園のコミュニティについて考えてきた9年生のモミ・ユキから、風越学園の義務教育の一番上(9年生)と下(1・2年生)の学年で思いっきりまざってみたいと声をかけてもらった。

続きはこちら >> https://kazakoshi.ed.jp/kazenote/now/35669/

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【3】#算数・数学
  『風が立つ。考えようと試みなければならない。』佐々木 陽平
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4月の研修で同僚からフィードバックをもらうという課題があったので、「子どもからの授業についてのフィードバックってどうやって受け取ったらいいんだろう?」という漠然とした問いをもっていた僕は、デザイナーから転身してきた246(西村)から自分がどう見えているのかフィードバックをもらいにいくことにした。
246「いやー、夏の振り返りのときは苦しそうにみえた。子どももようへいもやってみたいことを出せるといいよね」

僕「まあ。苦しいは苦しかったですよね。うまくこだわりを手放せなくて。あの苦しさってどうにかならないんですかね」

246「必要な時間だと思うな。ようへいはわりと柔軟にやっていると思うけどね。一緒につくるってそういうもん。ゆれるっていいよね」

僕「ゆれてますねー…ゆれるっていいねってほどの境地には立ててないけど、「ゆれるっていいね」って思えるようになりたいなーとは思います」

僕の心は風越にきてからいつもゆれている。あっちにいったりこっちにいったり。そのゆれは決して心地いいといえるものではない。強風だったり優しい風だったり突風だったり穏やかな風だったり。さまざまな風に吹かれながら心はゆれながら考えている。

続きはこちら >> https://kazakoshi.ed.jp/kazenote/now/35786/

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【4】#地球と人
  『土台の学び「地球と人」ってなんなんだろう 〜ぱわー編〜』力久 聖也
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読み手のみなさんは軽井沢風越学園のぱわーと聞くと、何をイメージするのだろうか。”地球と人”と答える人はどれほどいるのだろう。

僕自身と地球と人との距離感はというと、よくわからん。
地球と人を実践している自分というより、自分の実践が地球と人と呼ばれている、みたいなイメージだ。とはいえ2024年度はてつ(岡田)が入ってきてくれて実践者が二人になったわけだし、自分も風越3年目になろうとしているわけで、「僕の頭の中にあります!」とか「未来について授業しています!」なんてわけのわからないことをいつまでたっても言っていられない。

”地球と人ってなんなの?”この2年間で何度思ったことかわからないが、1年目と2年目では何となく”なんなの?”の中身が違う気がする。

”なんなの?”なんて言ってられない1年目を駆けるなかで見えてきたこと

そもそも入職前に想定していた自分の働き方はふたを開けると実際とは全く違うものだったと思い知る。1年目の春、風越学園に足を踏み入れたとき地球と人の実践者は僕しかいなかった。先代の実践者は卒業していたのである。

・・・何、だと・・・?(心の声)

続きはこちら >> https://kazakoshi.ed.jp/kazenote/now/35703/

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【5】#お知らせ / 入園・入学
    2026年度募集要項と放課後校舎開放・幼稚園 体験会のお知らせ
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2026年度入園・入学の募集要項を更新しました。
幼稚園の2歳児クラスを新設、また義務教育学校2〜6年生の転入学も募集します。
>> https://kazakoshi.ed.jp/campus/guide2026/

5月22日(木)、23日(金)の放課後に、校舎開放をおこないます。
おもに地域のみなさんを対象に、普段子どもたちが過ごしている環境を少しでも感じていただければと思っています。事前のお申し込みは不要です。
>> https://kazakoshi.ed.jp/news/event/35832/

「幼稚園 体験会」と「はじめての森あそび」の申し込みは、4/28(月)17時開始です。
2歳児クラスに出願を検討しているご家庭は「幼稚園 体験会」にご参加ください。
>> https://kazakoshi.ed.jp/news/event/35817/

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【6】】#お知らせ / 広報
   寄付ページ開設とメールマガジンかぜのーと 8月号にて終了のお知らせ
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風越学園の寄付ページ・薪くらぶをリニューアルしました。
みんなで<薪>を集めて運んで、学園の運営や新しいプロジェクトを応援し、つながっていきましょう。
>> https://kazakoshi.ed.jp/makiclub/

2017年5月に始まったメールマガジン・かぜのーとが2025年8月で100号を迎えます。
読み手のみなさんの存在のおかげで、2025年4月22日時点で622(!)の記事が公開されています。
ふりかえると、この期間の学校づくりは本当にいろんな波があり、勢いのあるときもなんとなく苦しい時期が続くときも、毎月メールマガジンを発行すると決めたことで、学校の様子を届け続けることができました。
昨春、メールマガジン100号が近づいていることに気づいてから、この先のかぜのーとや学校広報がどんなふうに変わっていけるか考え続けてきました。
スタッフとも相談や対話を重ね、このたび8月・100号の節目をもって、これまで毎月配信してきたメールマガジンを終了することとします。
9月以降も、かぜのーと記事やお知らせページの更新は継続します。
記事の数が減ってしまうかどうか、なんとも予測はつきませんが、なんとか続けられる方法を考えたいと声を上げてくれたスタッフたちの存在をとても心強く思っています。
また今後はホームページの更新情報をInstagramでもお届けすることにします。
少しずつ更新を始めていますので、よろしければフォローをお願いします。
>> https://www.instagram.com/kzks.2020/

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【7】#お知らせ / イベント
   6/13,14開催)学びのかたちをつくる会 Vol.2「まざる・かわる・はじまる」
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学びのかたちをつくる会(アーキシップスタジオ・大熊町立学び舎ゆめの森・環境デザイン研究所・軽井沢風越学園)として、建築関係者と教育関係者を対象とした二日間のワークショップを下記のとおり実施することとなりました。
2年ぶりの開催となる第2回は「まざる・かわる・はじまる」をテーマに、大熊町立学び舎ゆめの森で開催します。

東日本大震災の原子力災害から再生する福島県大熊町に誕生した「学び舎ゆめの森」。2023年、避難先の会津若松市から大熊町に帰還し認定こども園とともに新しい校舎での学校生活がはじまりました。
ゆめの森では0歳から15歳までの子どもたちが地域とつながりながら共に過ごし、学んでいます。ゼロからのまちづくりという特別な環境だからこそ実現できた従来の枠を超えた空間設計と学びのかたち。
そこで起きている子どもの姿を参考に、多様な視点・観点を持つ人たちが集い、新しい学びのかたちの可能性を探究する第2回「学びのかたちをつくる会」を以下の通り開催します。

実施日:2025年6月13日(金)・14日(土)の2日間
場 所:福島県大熊町立学び舎ゆめの森(福島県双葉郡大熊町大川原南平2019-1)
対 象:子どもたちの教育・保育環境の建築設計に関係する方、保育・教育関係者で空間設計・環境設計に興味のある方、
学校建築等に関係する行政関係の方、教育を核としたまちづくりにご興味のある方
定 員:120人(大学生・大学院生など30名程度)
参加費:1万円(地域割:4000円・学割:4000円)

お申し込み:https://peatix.com/event/4373333/view

(あとがき)
メールマガジン終了のお知らせをようやく言葉にできて、少しホッとしています。
Instagramの更新は、まだ慣れません。これまで「映える」発信は内実との齟齬があるので避けてきました。Instagramではそれを求められるような気がしてしまう。誰に言われているわけでもないのに!少しずつ塩梅を見つけたいと思います。

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発行元 学校法人軽井沢風越学園
ホームページ https://kazakoshi.ed.jp
メールアドレス info@kazakoshi.jp
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