2024年8月27日
こんにちは、軽井沢風越学園です。
朝晩はすっかり秋らしい風が通り抜けるようになりました。
校舎には先週金曜日から子どもたちの姿が戻っています。
ちょっと背が伸びたような、日焼けのせいか顔つきが変わったような。
戻った日常の中に少しの変化を感じるスタッフたちもうれしそうです。
かぜのーと 第88号(2024年8月27日発行)
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【1】『本当のことは「からだ」が知ってる?』井上 太智
【2】『自分のアウトプットを受け止めてもらうこと』林 里紗
【3】『探究の学びの理想と現実 風越学園の挑戦ー学習者中心の学びとの出会い』
岩瀬 直樹
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【1】# 身体性
『本当のことは「からだ」が知ってる?』井上 太智
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かぜのーと 編集部の辰巳さんとひかちゃんとのおしゃべりの中で「身体性」をテーマに書いてみたら?これまでそんなテーマはなかったし、「身体性」のことを大事にしてるんでしょう?と声をかけてもらった。
(僕たちスタッフは身体性、当事者性、コミュニティの視点を持って子どもたちの学びを考えようとしている。)
そんなおしゃべりをして、いいね!なんか書けそう!と少しずつ言葉にしてみたのが数ヶ月前。だけどなかなかしっくりこない。筆が進まない。身体性のことは確かに大事にしているんだが、、僕はこのかぜのーと を書くのに大変苦労していた。
だって、身体のことを頭を使って書くのだからな。この原稿を僕の身体が書いてくれたらと心から思う。頭じゃなくて、身体で書きたい。だから、一度、思考をおいて、湧いてくる言葉をここに残してみられないだろうか。そんな、身体で書くかぜのーと 。
自転車で風を切ったときに聞こえる「ビューーー」という風の音、その時「あぁ〜、、気持いぃ〜〜〜〜」と自然に漏れてしまう声のように書きたい。
そんな風にかけたらいいのだけど。
学校はどうしても、こうあるべき、こうした方がいい、こっちの方が学べる、意味があるということに回収されていく。そうやって学ぶ学校はこれまでの常識の枠を出ることなく、学校で学ぶという劇のようにみんながその生徒役を演じていく。生徒という与えられた役ではなく、一人ひとりがいきた生命体として生き生きと学ぶとしたらそれは、その子たちのエネルギーが湧いてくるように学び、そのエネルギーを発散させられるように学ぶことだろうと思う。その時、子どもたちの身体の動きはきっと今とは全く違うはずだ。ではスタッフはどうやってそこにいるのだろう。スタッフも自分のそこから湧いてくるエネルギーを流れるように使っていくにはどうあれば良いだろう。そんなことを考えている。劇で言うなら即興劇だ。
風越が大事にしている身体性というものは、頭だけで学んでいくのではなく、身体が知っているという状態だ。新しい考え方に出会った時、そうそう、そうだよね、わかるわかる!とすでに知っていたかのように実感できることでもあるだろう。または、そう感じられるような体験を豊かにすることだと思っている。特に風越では幼小中の繋がりがあり、年少から入学する子にとっては12年間をここで学ぶことになる。幼稚園時代の◯◯ひたる経験はその子たちの身体に何を残すんだろうか。
続きはこちら >> https://kazakoshi.ed.jp/kazenote/now/34544/
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【2】# 子どもの世界を覗いてみると
『自分のアウトプットを受け止めてもらうこと』林 里紗
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風越学園では、『アウトプット』をする機会がたくさんある。
自分たちがプロジェクトで取り組んできたことを紹介する「アウトプットデイ」や自分の成長を語る「わたしアウトプット」などの機会だ。そこでは、子どもたちそれぞれの、数えきれないほど多様なアウトプットが繰り広げられる。
昨年度、1年生として初めてアウトプットする側としてアウトプットディに参加してきた子どもたちが2年生になって、今年度初めてのアウトプットデイが7月11日に行われた。そこでの彼らの姿を紹介したいと思う。
1)サクタロウ
1年生の時のサクタロウは、アウトプットをすることに大きなハードルがあったようだった。お客さんが来ても話し出すことができず、しばらく沈黙のまま時間が過ぎ、最後には涙目になっていたこともあった。
2年生になり、今年度のアウトプットデイでは、去年からは想像できないほどの、前のめりなサクタロウの姿があった。
お客さんが来ると、「聞く!?」と尋ねて、嬉しそうに自分の席へ連れて行き、「これは、こういうことをしたんだけどね…」と、次から次へと自分がやってきたことを伝えていく。去年の姿からは想像がつかないほど、自信をつけたサクタロウがそこにいた。
続きはこちら >> https://kazakoshi.ed.jp/kazenote/now/34583/
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【3】# 軽井沢風越ラーニングセンター
探究の学びの理想と現実 風越学園の挑戦ー学習者中心の学びとの出会い
岩瀬 直樹
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私(岩瀬)が学習者中心の学びに出会ったのは、東京学芸大学の学生時代、平野朝久先生(東京学芸大学 名誉教授)の「教育方法学」の授業でした。その授業 では、当時実践的な広がりを見せていたオープン教育(1)の実践記録を読んだり映像を見たりしました。また平野氏は、本物を実際に見て体験することが大切だと、観光バスをチャーターして学校参観ツアーを定期的に主催し、多くの学生を全国各地の先進校へ連れていきました。私はそこで奈良女子大附属小学校、神戸大学附属明石小学校など、たくさんの学校を 参観しま したが、特に印象的だったのは長野県伊那市立伊那小 学校(以下、伊那小)と、愛知県東浦町立緒川小学校 (以下、緒川小)です。1977 年の学習指導要領で「ゆとり教育」が打ち出され、生産・体験活動や個性を重視するカリキュラム が目指されました。それに呼応するように、1978 年、 緒川小ではオープンな校舎に改築し、それを生かした個別化・個性化教育をスタートし、同年、伊那小でも、 総合学習がスタートしました。私が参観したのは 1990 年代はじめ。各校が実践を 10年ほど積み重ねた頃です。
伊那小は 40 年以上にわたって総合学習の実践を積み重ねている公立の小学校です。 平野氏が共同研究者として長年実践を支えています(伊那小の総合学習のルーツは大正自由教育にあると言われています)。
続きはこちら >> https://kazakoshi.ed.jp/kazenote/klc/34588/
(あとがき)
先月、10月以降の視察研修日程を公開しましたが、残席わずかの回が増えてきました。
ライブラリー・幼稚園・マイプロジェクトを中心に取り扱う回も実施しますので、
よろしければご参加ください(入園・入学希望者のご参加は、ご遠慮ください)。
>> https://kazakoshi.ed.jp/visit/
9/6(金)実施の幼稚園園開放、申込受付中です。
>> https://peatix.com/event/4009740/view
2025年度入園入学に際する募集要項ページは、9月上旬をめどに最終更新します。
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発行元 学校法人軽井沢風越学園
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