かるせんけん

愛称「かるせんけん」と呼ばれている学習者中心の学びのための教師教育プログラムは、2022年度のプロトタイプ版の実施を経て、2023年度は長野県から派遣の教員2名と共に、より良いスクールベースの教師教育プログラムの開発に取り組みました。

探究的な学びのプロセスのデザイン、児童・生徒への関わりスキル、必要な教材研究、学習環境の設定などについての教師の力量形成する要素とそれらの融合について検討しています。軽井沢風越学園のフィールドでは、理論として学んだことを観察・実践・省察するサイクルを短く回すことができます。この環境をいかして、教師が実践者として力量を高めていく技術的熟達への道すじを明らかにすることに挑戦します。

 

2024年度プログラム

今年度は自治体(長野県と門真市)からの派遣教員2名を迎えて、時間割を組みプログラム担当スタッフと学ぶ時間とフィールドに出て、テーマプロジェクトを観察・記録してラーニンググループのスタッフと振り返りをする時間というように過ごしています。理論と実践を往還できるスクールベースの価値が発揮されるような工夫を考えながらプログラム開発に取り組んでいます。

# 7月19日(土)学習者中心の学びのための研修プログラムの体験参加募集のお知らせ

ラーニングセンターで研究開発中の研修プログラムを体験いただける機会を企画しました。風越学園の校舎を使い研修プログラムのエッセンスを体験することができます。教師教育プログラムに関心のある方,学校図書館の活用に関心のある方,学習者中心の学びや探究の学びの実践に関心のある方のご参加をお待ちしています!

なお、参加のためには、午前中に開催する立教大学との共催事業「公開研究会:学校現場における教員養成の可能性:司書教諭養成への応用を視野に」に参加いただくことが必須要件です(無料)。午前中のプログラムについての詳細は、立教大学HPをご参照ください。

 

 
日時:2025年7月19日(土)13:00〜16:30
 
会場:軽井沢風越学園(〒389-0113 長野県北佐久郡軽井沢町発地1278-16)
 
体験会のスケジュール
13:00〜13:30 校舎案内
13:30〜16:00 プログラムの体験
ラーニングセンターで研究しているプログラムの体験を通じて、子どもの育ちに関わる大人のあり方について一緒に考えていきましょう。各プログラムは、校長の岩瀬直樹、副校長の井上太智、司書教諭の大作光子が担当します。
 
<プログラムの概要>
 ①子どもに声を届けるファシリテーション
学校現場では子どもに何かを話す、伝えるという行為は日常的に行なっていますが,それが子どもに伝わっているとは必ずしも限りません。子どもに届く言葉や声はどのように生み出されていくのか、お話の語りを手がかりに考えていきます。
 ②ライブラリーの環境構成
子どもの学びが加速する学校図書館の環境はどのようにつくったらいいのでしょうか。資料の整備のなかでも図書の選書に焦点をあてて、子どもの探究の広がりを捉える選書について、風越学園ライブラリーを使いながら考えます。
 ③個とコミュニティの観察と記録
子どもが活動しているとき、大人はその子の何を見て、どう解釈すればよいのでしょうか。ある子の仲間との関係はその子にどのような影響を与えているのでしょうか。事例を通じて子どもを見ることの深め方や解釈の特徴、コミュニティでの子ども同士の関わりについて考えます。
 
*上記のうち2つまで体験可能です。お申込の際に選択してください。人数の関係で希望通りに参加いただけない場合がありますのでご了承ください。
 
16:00〜16:30 全体討議
 
参加費:5,000円(当日現地でお支払いいただきます)
 
定員:50名
 
持ち物:弁当、飲み物、上履き(近隣にコンビニなどありませんのでご注意ください)
 
お申込み:立教大学のHPより直接お申し込みください。(申し込み開始後にリンクをお知らせします。)
 
申込み締切:第一次募集締切 6月7日(土)
 *。早めに締め切りとさせていただくことがあります。参加ご希望の場合、早めのお申込みをお願いいたします。定員に空きがあった場合は追加募集をする予定です。
 
なお、公開研究会は2回連続の講座となっています。【第1回】6月14日(土)9:00〜12:00@立教大学(同時配信あり)では、本学園の岩瀬校長「スクールベースの教師教育プログラム:軽井沢風越学園の場合」 による講演を予定していますので、合わせてご参加いただけば幸いです。