2020年9月23日

第41号(2020年9月23日発行)

2020年9月23日

こんにちは、軽井沢風越学園です。

開校からあっという間に半年が過ぎるところです。
私たちスタッフはどんなはたらきをしていて、その結果何が起きているのか、あるいは起きていないのか、いろんな場面でやりとりしています。
今月は、スタッフそれぞれから見た風越学園の今を綴った記事が集まりました。
近日中に、新しいスタッフの募集を開始します。

かぜのーと 第41号(2020年9月23日発行)
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【1】「セルフビルドって?」曳田 裕子
【2】今月の「最近、どう?」
【3】「安心できる居心地の良さと、その子の学びを両立したい」岩瀬 さやか
【4】 第2回「風越の教室に入ってみた」
【5】 今月のWebかぜのーと更新情報
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【1】 風越のいま「セルフビルドって?」曳田 裕子
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7月下旬、スタッフ一人ひとりが責任を持つ領域を改めて明確にしました。私は「セルフビルド」の担当として、「どんなセルフビルドの姿があるとよいか」、「セルフビルドを促進するため、どんな仕組みがあるとよいか」を考えに考え、一旦これだと決めて、試しているところです。

6,7月の後期(3年〜7年)の子どもたちは、毎日10時半から12時までの90分間を「セルフビルドの時間」として過ごしていました。でも「セルフビルドの時間」が、何のための時間なのか、子どもとスタッフ、またスタッフ間でもきちんと共有できてなかったので、「セルフビルドの時間」=自由時間、あるいはなんでもやっていい時間、と捉えている子もいて。やりたいことで忙しい子どもたちがいる一方で、手持ち無沙汰でフラフラしたり、chromebookでゲームしたりする子どもたちも見られました。子どもたちに任せても、カリキュラムページにあるような、「自分でつくる時間」にはなっていなかったのです。

続きはこちら >> https://kazakoshi.ed.jp/kazenote/now/8555/

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【2】今月の「最近、どう?」
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本城が、今インタビューしてみたい人たちに話を聴いてみる「最近、どう?」。
今月は、ほっちのロッヂの紅谷さんに聴きました。

「ケアする・されるから、エネルギーを高め合える関係へ」紅谷浩之

「学校のすぐ近くにほっちのロッヂというところがあるんですよ。」とまではスムーズに説明できるのだけど、「ほっちのロッヂって…」とどんなところか説明しようとすると、いまだに困る。僕は診察してもらって薬を処方してもらったことはある。その日、窓には外に向けて絵が飾られていて「窓の外美術館」が開催されていた。先日うかがった時には、玄関先で大量のじゃがいもをキッチンスタッフがうれしそうに並べていた。昨日は、「人生、是、喜怒哀楽プロジェクト」のアウトプットDAYだった。ココハ、イッタイ、ナニヲ、スルトコロ?

紅谷さんは医師だ。そして医師らしからぬことをけっこう言う。紅谷さんが仲間と共にほっちのロッヂでやろうとしていることを僕はまだちゃんと理解できていない。ほっちのロッヂと風越は、体格も、歩幅も、ペースもかなり違う。でも、なんかたぶん体臭は近い気がする。そこが僕がほっちのロッヂ、紅谷さんに魅かれている理由なんだと思う。

ー〔本城〕4月にほっちのロッヂを開所して3ヶ月が経ち、4ヶ月目に入るところですけど、最近どうですか?

〔紅谷〕3ヶ月経っても、良い意味で落ち着かないです。最近だと、デイサービスやインターンの受け入れをはじめたりして、どんどん新しいことが起きている。なんていうか、永遠に“できていく”と“できない”のプロセスを重ねて進んでいくんだろうなぁという、不思議な感覚がありますね。

続きはこちら >> https://kazakoshi.ed.jp/kazenote/sessions/8108/

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【3】だんだん風越「安心できる居心地の良さと、
         その子の学びを両立したい」岩瀬 さやか
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今年度は、全員が新入生。初めての場所で初めての人と過ごすことは、ワクワクするけれど誰だってドキドキするものです。新しい学校、新しい友だちとの集団生活などに、不安でしかたのない子もいたことでしょう。さまざまな場所から集まった子どもたちが、安心して学校生活をスタートできるようにしたいと、ウェルネス(養護教諭を含めた子どもたちの心と身体をサポートするスタッフ)で準備をしてきました。

ところが、まさかのオンラインスタート。新型コロナウイルス感染予防対策もあり、新しい環境に慣れる場を作ることもできない。「分散登校がはじまったら、泣く子がたくさんいるんだろうな。学園に入れない子もいるかもしれない」と思いながら、登校初日の準備をしていたのですが、蓋をあけてびっくり。泣く子は数人、それも5分後には一緒に遊び始めるではありませんか。

新しい環境になれる場を作れていなかったと思っていましたが、オンラインでつながりを作ってきた1ヶ月が大きな意味を持っていたのです。

続きはこちら >> https://kazakoshi.ed.jp/kazenote/dandan/8672/

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【4】第2回「風越の教室に入ってみた」
   前編「風越学園は,子どもの「何」を大事にしているのだろう?」
   後編「「やりたいこと」があまり見つからない子ども」
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神戸大学の赤木和重です。コロナ感染の状況が少し落ち着いた7月9日・10日,風越学園にはじめて行きました!

風越学園のご厚意で,学校内をふらふらと好きに歩き回り,子どもと一緒にご飯をたべ,子どもや先生に自由に話しかけるという,なんともフリーな立場で参加させてもらえました。

本当にありがたいことです。
しかし,自由すぎたからか,子どもに「どこからきたの?赤木先生は漫画家?」と斜め上からの質問をもらいました(笑)。漫画家…。人生初。

こんなかわいいエピソードもあり,興奮しっぱなしであったのですが,一般的な学校とは違うことが多く,まだ自分のなかで整理が追いついていません。まだうまく言葉にできないのが正直なところです。

…と,まぁ,原稿が遅くなった言い訳はここまでにしまして,早速,風越学園に入りこんだ様子をレポートします。「一般的な学校とは違う」ところからはじめます。比べるところからだと理解しやすいかな?と思いまして。

一般的な学校との違いの1つは,風越学園は,「同一年齢・同一学習内容」の教育から距離をとっているところです。

前編のつづきはこちら >> https://kazakoshi.ed.jp/kazenote/akagi_report/8376/
後編はこちら >> https://kazakoshi.ed.jp/kazenote/akagi_report/8386/

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【5】今月のWebかぜのーと更新情報
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「おもいをかきだすということ」奥野 千夏
>> https://kazakoshi.ed.jp/kazenote/dandan/8120/

「一人ひとりが監督になるということ」根岸 加奈
>> https://kazakoshi.ed.jp/kazenote/dandan/8291/

「夏休み明けの授業、始まりました。大きく踏み出します。」澤田 英輔
>> https://kazakoshi.ed.jp/kazenote/dandan/8466/

スタッフインタビュー「良い循環を生む触媒でありたい。(片岡 利允)」
>> https://kazakoshi.ed.jp/kazenote/staff_interview/8474/

「〜したいの風が吹くと。」友廣 さやか
>> https://kazakoshi.ed.jp/kazenote/dandan/8445/

「自分自身でつくりだす」岡部 哲
>> https://kazakoshi.ed.jp/kazenote/now/9617/

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(あとがき)

共同研究を進めている神戸大学の赤木和重さんが来校なさるたび、赤木さんからどんなふうに見えたか、その価値や背景の仮説をスタッフに共有してくださっています。それをもとに赤木さんやスタッフ同士でやりとりできることがありがたく、大切な時間です。

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発行元 学校法人軽井沢風越学園
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